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「じゃあ。また明日、11時にこの公園で。」
「わかった……またな」
「あぁ!!」
蒼side
(那月の叔父さんに言われて戻ってきたらこれかぁ……)
蒼は那月が来ることが決まった時に那月の叔父に呼ばれていた。「俺だけでは心配だから」と。
蒼は心配でたまらないという表情だ。
(多分那月は”虐められてる”。昔とだいぶ変わったな……右手でずっと左腕を庇うようにしてた。恐らくリスカとかしてるんだろう。隠せてると思っているんだろうけどバレバレだ。)
(一応連絡だけしておこう。)
「もしもし?叔父さん?」
「あぁ、蒼くんか。どうだ、那月は」
「僕の勝手な予想ではありますが、恐らく那月は虐められてます。それによって精神状態が最悪な状態かと。行動からして、リスカをしているのでは無いでしょうか」
いつも以上に真面目な声色の蒼。
「……やっぱりか」
「えぇ。少しでも気晴らしになればと思い明日は出かけてこようと思います。これに関しては僕でも上手くいくかは保証できませんけれど。」
「いいんだ。少しでも那月が楽になれるなら。そうだ……俺はどうしたらいい?」
「程よく接してあげてください。必要以上に近づきすぎてもかえって悪くなる可能性があります。何か暗い顔をしていたらどうした?と聞いても深堀はしない方が良いかと。」
「なるほどな。……わかった、ありがとう。明日は頼むよ」
那月の叔父さんは心配なんだろう。声色からはそんな気持ちが手に取るように分かるようだった。
「えぇ。お任せ下さい」
そんな心配を拭うように蒼が答えた。
side.那月
(バレて、ないよね……?
でも、遊びに行く……か。……w楽しみかも、しれない
……怖い、なぁ)
(いつからこんな臆病になっちゃったんだろう
蒼はきっと大丈夫、、そう分かってても苦しくなるのはどうしてだろう?
考え方のせい?おれの、せい?……蒼、ごめん、)
「とりあえず、行ってみよう……」
恐怖が伺える表情を浮かべながらも、那月は待ち合わせ場所に向かった。
不安気な表情を浮かべつつ無事待ち合わせ場所に着くと既にそこには蒼の姿があった。
「おはよ、那月」
「お、はよ、」
きっとこの時の声で蒼は那月考えを察していた。けれど、それを聞くことはなく
「じゃあ、行こうか!」
いつもの優しい笑顔で言った。
「うん」