お隣さんが､うるさいんです

＿＿＿＿＿＿＿＿

イナリ

「でね…ｗ」

真由

「…(ぼーっ」

イナリ

「どうしたの…？真由ちゃん…」

真由

「(ぼーっ」

イナリ

「…あれ？」

イナリ

「おーい！真由ちゃーん！」

イナリ

「お〜い！！」

真由

「っあ！？」

真由

「あぁ…はい…」

イナリ

「大丈夫？ボーッとしてたよ？」

イナリ

「何回か呼んだけど…」

真由

「っえ…？マジですか…？」

イナリ

「うん…大丈夫…？」

真由

「はい…大丈夫です…」

真由

「…イナリさん」

イナリ

「？」

真由

「１つ､質問…というよりかは」

真由

「相談に近い感じですが…」

イナリ

「いいよ？相談は乗るし！」

真由

「…あの…私」

真由

「とある人に､ﾄﾞｷｯってして…」

真由

「なんだか…その人といると…」

真由

「なんというか…」

真由

「胸が…熱くなるというか…」

真由

「あの…これは…」

真由

「一体…何なんでしょうか…？」

イナリ

「…真由ちゃん」

真由

「はい…」

イナリ

「きっぱり言うよ？」

真由

「は､はい…」

イナリ

「それはね」

真由

「はい…」

イナリ

「恋､ですね…！」

真由

「…っえ？」

イナリ

「だって…」

イナリ

「その人の事どう思う？」

真由

「どうって…」

真由

「優しくて…」

真由

「面白くて…」

真由

「頼れて…」

真由

「かっこいい…人…？」

イナリ

「あ､うん。恋してるね()」

真由

「そんなきっぱりと！？」

イナリ

「だって〜…」

イナリ

「その人の事､かっこいいって思ってるし…」

イナリ

「無自覚に恋してるよ！」

真由

「そうなんですか…？」

イナリ

「うん！おそらくね…！」

イナリ

「ちなみに､その人…誰？」

真由

「皆に言いませんか！？」

イナリ

「言わないよ…ｗ」

真由

「ホントですか！？」

イナリ

「ホントだって…ｗ」

真由

「じゃ､じゃあ…」

真由

「えーっと…そ､その…」

真由

「……さん…です…」

イナリ

「？ごめん…もう一回…」

真由

「……さん…」

イナリ

「ごめん。もう一回だけお願い」

真由

「あぁーっ！！！」

真由

「らっだぁさん…ですよ…」

イナリ

「ほうほう…！」

イナリ

「頑張れ！応援してるよ！」

イナリ

「この事は私達だけの秘密！」

真由

「是非ともそうしてください…//」

真由

「けど…じゃあ…」

真由

「私は…」

真由

「らっだぁさんに…恋してるの…？」

イナリ

「まぁ…多分そうだね」

イナリ

「けど､いずれ自分でもわかるよ」

イナリ

「あぁ､私はこの人の事が好きなんだなって」

イナリ

「だから､後からでも決断できるよ…！」

イナリ

「まぁ…頑張れ…！」

真由

「は､はい…！」

そうなのか…

私…らっだぁさんに…

恋してるかもしれないんだ…

じゃあ…よかった…

やっと､恋できた…

真由

「ありがとうございます…！」

真由

「相談乗ってくれて…！」

イナリ

「いいよいいよｗ」

イナリ

「自分の気持ちの真相がわかるといいね…」

真由

「はい…！頑張って真相探します！」

イナリ

「ファイト！私は応援してるよ！」

真由

「はい…！」

＿＿＿＿＿＿＿＿

112号室

真由

「…はぁ」

これが…本当に恋なら…

真由

「片思い…だよね…」

辛いんだな…恋って…

これが､よく見る

失恋…か…

…いや､まだ決まったわけじゃない

私が､らっだぁさんに

恋してないかもしれない

まぁ…その可能性は低そうだけど…

…けど

片思いを抱くだけでいい

ちゃんと､自分なりに恋してる

だから

真由

「ちゃんと…青春してる…」

なにも､思うことはないし…

恋できただけでも嬉しい

真由

「…」

あれ…

なんで…こんなに…

らっだぁさんの事､考えてるんだろ…

…そうか

私は本当に

恋…してるんだよね…

…100％恋してるじゃん…ｗ

真由

「はぁ…」

考えすぎもあれだし…

この事は…また今度にしよ…

真由

「…」

あぁ…

本当に､恋してるんだな…