10cm

やばっ 、ダンボール落ちてくる …この箱に入ってるのって確か最近入った新しい本50冊くらいだよな …軽く頭逝くのかな 、間に合わない …

ぐい ｯ 、

sm え

どさｯｯ 、

nk あぶな …先輩ってほんと危なっかしいですね 、

正直もうダメだと思ったし 、別に後悔もなかったけど …助けて貰えたことが 、どうしてか嬉しかった 。

sm 俺は悪くない 、揺れた本棚が悪い 。

内心すごく焦っていたしまぁ怖かったけど 、これ以上かっこ悪いところは見せたくなかったためそんなこと言ってみる 。

nk そうですね~ …この本棚処分しますか ？

sm やめて 。…あ 、申請書あった 。

危うくこいつの手によって1つの尊い本棚(？)が処分されるところだったが 、ちょうどいいタイミングで申請書が出てきてくれて助かった 。

nk よしっ 、これで俺も先輩とおなじ図書委員に …！

sm …サボらず来いよ ？ただでさえ本の整理とか忙しいんだから 、

nk は~い ！でも 、他の人達が来ないおかげで先輩と2人きりで作業できますね …？

sm 1人増えたところで何も変わんないけど 、そうだな 。

こんなこと言ってるけど 、本当は一緒に仕事をしてくれる仲間が増えてくれて嬉しかった 。まぁ 、そんなこと言わないけど 。

nk あ…もう部活も終わる時間ですね 。

sm え？…あ 、ほんとだ 。ある程度仕事も終わったし 、鍵閉めて帰るか

nk そうですね ！まぁ 、ちょっと寂しいけど …なので 、一緒に帰りません ？

sm …言うと思った 。別にいいよ

nk やった ！

厄介な後輩を助けた …なんて 、昨日の俺はそう思ってた 。でも 、この出会いで俺が少しでも変われるとしたら 、よかったと思えると思う 。

鍵を閉めて職員室に戻し 、靴を履き替えて学校を出る 。

校門の前には既になかむがいた 。

nk 先輩 ！

sm ん …？

nk どうです 、俺に惚れましたか ？

sm いや~ …惚れてないかな 、

nk えぇ~ ！あんなかっこいい助け方したのに~ …

…確かに 、今日の出来事はどうもかっこいいと感じてしまった 。本人にはどんな口の滑り方しても言わないけど 。

nk …先輩は優しい人ですね 、

sm …はぁ ？どこをどう見てそう思ったんだよ 。

nk だって 、本当は先輩泣いてる人嫌いなんでしょ ？

sm …なんで知ってんの

だいたい予想はつく 。今朝なかむと同級生が話しているのを見たし 、聞いたから 。きっとそこで聞いたんだろう

nk 泣いてる人嫌いなのに助けるって 、そんなのヒーローじゃないですか ！まぁ 、俺の方がヒーローなんですけどねっ ！

sm …そうだな 、

正直 、なんで助けたのか分からなかった 。泣いてるやつは嫌い 、面倒なことには巻き込まれたくない …それなのに 、どうして助けたのか 。

nk 先輩は今 、俺のことどう思ってますか ？厄介な後輩か …それとも 、さっき僕が言ったように惚れたのか 。

sm 惚れてもないし …前までは厄介なやつ助けちゃったなって思ってたけど 、今はそんなに …かな 。

nk 惚れてないのは残念ですけど 、確実に先輩の心は開けてきてるってことですね ！？

sm …しらない 。ってか 、なかむの方向こっちなんだな

nk はい ！送っていきます

sm いや俺そんなか弱くない …俺が送ってくよ 、一応先輩だし

nk いいえ 、先輩はか弱いです ！

sm …わかった

先輩という立場なんだし 、こいつよりも背が高いからちょっとくらい守れるかな …とか思って送ろうとしたけど 、綺麗に否定された 。

結局送ってもらい 、その日は解散した 。

…本当はもうとっくに惚れてた …なんて言ったら 、どんな反応するのかな 。でも 、今ここで本当は好きだった …なんて言ったところで 、付き合ってしまえばいつ捨てられるかなんて分からない 。俺達は同性だし 、付き合った状態でずっと一緒 …なんて 、夢のまた夢だ 。その点先輩後輩という関係なら 、まだずっと一緒にいられる可能性はあるから 。とにかく 、俺がほかの人を …ちゃんと異性を好きにならないと 。

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下書き消えたのに頑張って立ち直った私を褒めてください 。

今日は祝日なので時間関係なく投稿しちゃいます