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「でも、お互いにやりすぎたってことは分かってるよな?」
はい、分かっていますと、2人で同時に頷いた
「なぁ、蓮、兄さん…ちゃんと反省してるか?」
優はそう言うと2人の顔をジロジロと見る
「もしかして反省してない?」
「反省して…」
そう蓮が言いかけた時にはもう遅かった。あの状態になると止められなくなる。
「うーん反省してるように見えない…じゃあ俺を怒らせたらどうなるか知ってもらわなくちゃ。蓮は上級霊なんだよな?」
「え、あ、うん」
「じゃあこれは耐えれるな」
そう言うと優はどこからか下級霊討伐に使う札を10枚程度と藁人形を出した
「え、優?それで何するつもり…」
「考えたら分かるだろ」
「こ、怖い辞めて…」
「さあね…反省してないからこうなったんだよ反省したらやらないよ」
そう言うと手に持っていた札の1枚を燃やし藁人形に貼り付けた
「さぁ…これが反応するのは1分後、どうにかして反省の色を見せないと」
「へぁ…ゆ、優?どうしたの様子が変だよ」
「そう?俺からしたらいつもどうりなんだが?」
まぁ、今の優は優であって優じゃ無いから…今は昔契約した妖狐に乗っ取られている。いつもは出さないようにしているけど体力が無い時とか、体調が悪い時なんか出てきてしまう。今も感情が何らかの線を超えてこうなったんだと思う 。
「蓮くん?よく聞いてね。今の優を止めるにはそれなりの致命傷を負わせるしか無い。君にそれが出来る?」
と蓮の耳元で囁いた。
「致命傷…」
「僕は馴れてるけど、君がやった方がこれからなった時に対応しやすいんじゃないかな」
「そ…うですね」
えー…致命傷ってどんな風に負わせるんだよ。今の優は人間と妖怪が混ざったのなんだっけと言うことは簡単に終わらせるには退魔具を使った方が効率はいいのか…でもそうしたら僕にも攻撃が…ん?憑依すれば大丈夫かな?ずっと考えててもしょうが無い!やってみる方が早い!
「お、お邪魔します〜」
「え、あちょ!?蓮くん!?」
ほへぇ、これが優のお兄さんの体か…意外と動きやすそ
「さっさか終わらせないと…意外と体力使うから…これが退魔具?重っ」
「あれが発動するまであと30秒程度だ…早くしないと君が乗り移ってる奴にも炎は移る」
「分かってるよ優。急いでどうにかしなきゃ…だね!」
そう言うとさっき廉也が使っていた刀を急所を避けた所に突き刺した
「っ…君中々やるね乗っ取った奴の体でこんなにも動けるなんて。これからが本番だよ」
「でも残念だったね。時間だよ」
「…!?」
はっと後ろを振り返るがまだ藁人形に炎は届いて居なかった
「時間ってなんのこと!?」
「ほんっとうに…君って誰でも信じるんだね」
「どういう事?」
「僕がやったのは単なる時間稼ぎだよ。もうすぐそれに届く。」
そう言っている間に藁人形に炎は届いた
「それじゃあね」
そう言って少し嬉しそうに笑った