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※1️⃣軸
※nmmo
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H side
年上が好き。
恋愛対象としても、友達としても。
甘やかしてくれて、大人っぽくて、少し色気のある年上が好き。
こんなこと言うと変態って言われるけど、しょうがない。高校生なんてこんなもの。
「何、また上の空だねえ。wki」
幼馴染のmtk。顔は可愛いけれど、バンドマンらしく髪はモサモサ。
「……またryoちゃんのこと考えてたんでしょ。」
「えっ」
「図星かよ、笑、恋愛楽しむのは良しだけど、ギターで手ェ抜いたら許さないからね」
笑みを含ませるつもりが微塵もない目で見つめられる。
「抜かねーよ」
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ryoちゃん。俺らより3つ上の、キーボード。
ファッションセンスが独特で、恐ろしく細い。
背がスラっと高くて、腰のラインが綺麗で、
___エロい。俺のタイプドンピシャ。
あの細い腰を掴んで、俺のを押しつけたらどんなに、
「………ッ、…、//」
やめよう。変に生々しい妄想が浮かんできて、下半身がじわじわ熱を持つ。
「……え、hrp…、思春期??」
「はっ?」
背後から聞こえた声に目をやると、tknが立っていた。
ベース。俺らより5つ上。
年上なので一応射程圏内であるが、体がゴツいし、どっちかと言うと尊敬に値するのでタイプではない。
「いや……、下…」
気まずそうに下を指差す。
「……ぁあ……」
やっぱり。
「レコーディングまだだから、…抜いてきたら、?」
「……黙っとくからさ、………ryoちゃんには、」
「…ん、?!」
なんでバレているんだろう。mtkにしか言っていないはず…
「なんで……」
「え、なんでって…、バレてないと思ったの?」
tknが驚きと困惑で目を見開く。
「多分、…aykも知ってるんじゃない?」
「え…″」
ayk。ドラム。
このバンド唯一の女の人で、ゴリラ。
そこまで、…わかりやすかったか?俺。
「……ぜっ、……たい、ryoちゃんには言うなよ…、」
「だからそう言ってんじゃん笑、がんばー」
tknにひらひら手を振られる。悔しい気持ちを抑えて、トイレへ向かった。
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しっかりおさまったので、レコーディングへと向かった。
「……あ」
「……ッ!」
先に入っていたであろうryoちゃんと目が合った。
ryoちゃんとの初対面。あまりにもタイプなものだから、俺が黙り込んだ。
そのせいで、今気まずくなってしまっている。
「……お、おはよう…!wki、」
「…ン、おはよう…」
「……が、頑張ろーね…」
ぎこちない笑みを浮かべて、なんとか言葉を紡ぐryoちゃん。
「うん、…、今日、ryoちゃんレコだよね。」
「緊張してるでしょ…、?頑張ってね、」
あれ、こういうのって把握してて普通だよな??
1番気まずいメンバーのくせに頑張ってとかキモい??
案の定、ryoちゃんは口を開いてあんぐり。
やらかしたか…?
「……そ、っ、…そーなんだよ…、!」
「ありがとう。wkiがそんなこと気にしてくれてると思わなかった、笑」
眉を下げて、困ったように微笑む。
「……かわいい…」
「……ッ、ん…??今、なんて…」
…ryoちゃんが可愛いのが悪いし、
一回くらいなら、…許して。
「ッ″!?…、…??//」
ryoちゃんの唇を奪った。
「は……、ぇ……??ん…、ゎ…、wkiッ、…?///」
耳まで赤くして、細くて角張った手で顔を抑える。
…色気がすごい。妄想よりも遥かに。
「たッ、たまたま当たっちゃっただけ…?かな、……、//」
「……はッ、……」
「……、?…わ、…wk」
一度してしまったら、もう止まる意味もなくなった。
「ッ″!?…ン″っ…、ふ……、っ、…、///」
口付けをした。何度も、何度も。
その度にryoちゃんから息と声が漏れて、なんともいやらしい。
「ッ″……〜″……、??♡///」
徐々に目がとろとろに溶けていって、僅かな抵抗もなくなった。
「……は、……ぁ、ッ…」
名残惜しいが、流石に口を離した。
「………ぇッ、……??//」
碌に焦点の合わない目で俺を見て、顔を真っ赤に染める。
もう、俺の理性を切るには十分過ぎるほどだった。
「……ッ、ryoちゃ」
突然、大きな物音がした。
何か、物が落ちるような___
「……ぇ″……、ッ……、//」
aykだ。
持っていたものを全部落として、俺とryoちゃんを交互に見比べている。
……やってしまった。
今になって、ryoちゃんに手を出してしまったという事実に気がついた。
心の中で絶望を覚えているのとは裏腹に、頭は必死に言い訳を考えた。
「……ッ!ぁ、あは、あははっ…、ごめんっ!足もつれちゃってさー!!」
苦し紛れの言い訳。
ryoちゃんの頬は明らかに紅潮しているし、なんなら服も少しはだけている。
…これは、無理か、??
「……そ、そーだよね!!ご、ごめん、私なんか…、変な勘違いしちゃって、…!!」
騙せた。
aykが単純でよかった。
「ほら、レコーディング行こ!?もう時間だしさー」
「あ、……」
時間。すっかり忘れてた。
ryoちゃんのことは…、後で土下座でもして、お詫びをしよう。
今日のレコーディングは気まずいかもしれないけど、…
今だけ、高校生の性欲を恨んだ。
「行くよーー!!」
「あっ、待って、ayk!!」
ryoちゃんを横目に、aykを追った。
自力で来れそうでよかった、とか思っていたら、背後から凄い力で引かれた。
「___ッ!?」
俺の口が、塞がれた。
「………んッ……??????」
間違いでなければ、今、俺の目に映っているのはryoちゃんで、
顔を真っ赤にして、俺を見つめているのもryoちゃんで、…
「……は?」
「……れっ、…レコーディング終わったら…、また、…キス、して欲しい。」
「……ぇ」
「その……、気持ちよかった……、かも……しんない………、//」
語尾が小さくなっていく。
「……ッそ、それだけ!!!!!!」
「待って、aykー!!」
先に行ってしまったaykを追っていく。
俺のことも、俺の気持ちも置いて。
「………はぁ〜〜″……!!」
また、トイレに行かなきゃいけなくなった。
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