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私はダンボールをベットの隣に置いた。
「ふぅ…重かったなぁ〜」
安心したのか、不意に眠気が襲ってきてしまった。
「ふぁぁ…眠いなぁ…」
ベットに大の字で寝転がり、スマホを起動させた。
「…いま、ご飯かなぁ」
次にリネアを開き、咲とのトークへ飛んだ。『咲ー、いる?』
『お、家帰ったのか。』
私と咲は一応、恋人同士なのだが…
「…未だ発展はないんだよね、はぁー…さくちゃん」
少し悲しくなった所に、ポーンと通知が着いた『疲れてるだろ?お疲れ様、ゆっくり休んでな。』
「咲〜!ほんと優しいんだからっ」
『ありがとう!』
私はスマホの電源を落とし、
宝石へ目を向けた。
「それにしても、どこから来たんだろ?このダイアモンド…」
見た目は普通のダイアだが、
怪しく光る事があった。
「まぁいいや、とりあえず寝ちゃおーっと!」
「おやすみなさーいって、さくちゃんに打っとこ!」
連絡してから、眠りについた。
深夜0時頃宝石にある異変が起こり始めた。
夜な夜な光りだし、身震いするかのように動くのだ。
カタ…カタカタ…カタッ…ピカッ…!!
そして、その宝石は…
「ふぅ、やっと…逢えたね。シホ…いや、ダイアちゃん」
鳥へと変身していたのだ。
「んぇ…なんか眩しい……?」
「おはよう、シホちゃん!」
「ん………?」
私は体を起こしたが、なにもいなかった。「………?夢………か。」
「ちょちょちょ、起きてよー、おーきーて!!」
謎のカラス?みたいなのに体をバシバシと叩き起された。
「…へ?からす?」
「誰がカラスよ!失礼ね…、まぁ、まずはお礼よ。」
「おれい?…あ、まさか、昨日の?!」
「そうよ、アタシ…まぁ、正確にはあの宝石の中に住まわせて貰っていたのだけれど。」
私は何となく理解したが、イマイチ分からない。
「ねぇ、なんで出てきたの?」
「それはこれから話をするわ、ちゃんと聞いておいて。」
「う、うん。」
「私の名前は、ディアロ。ストーン・モンドからこの世界に来たわ、サヴァントーレ探しに来たの。そして白穂ちゃん、貴方が選ばれのよ。」
ぼーっとしてて、あまり話が入ってこなかった。
「…?つまり?」
「貴方はモンドに選ばれた、奇石の戦士なの!」
「…戦士?」
え、私戦うの?まだ夢?
「待って、戦う?」
「勿論よ!貴方が戦わないと、この世界諸共無くなってしまうのよ」
え?そんな壮大な話だったの?戦うって…
「…えぇ〜、それは嫌だなぁ」
「でしょ?それに貴方にしかダイヤが見つからなかったんだから、選ばれてるに違いないわ。」
なんだろう、難癖に聞こえる…。
「…魔力とかで、引き寄せなかったとか?」「…。」
「…なにか言ってよ!」
やれやれとディアロは面倒くさそうに言った。「とりあえず、今から言う言葉をあとについて言って!」
「『ダイアモンド・べロッチ・ディスティーノ』!はい、言って!」
半ば強引に言わされてしまった。
「あわっ、『ダイアモンド・べロッチ・ディスティーノ』!!」
すると、小さなダイアモンドがピカピカと光り出した
「な、なに?!」
そして謎の腕輪が出てきた。
「これは…?」
「それはジュエリーリング、手首にはめるのよ!」
リングはカチッと手首にはまり、またピカピカと光り始めた。
「…あら、似合ってるわ〜」
「え…?似合ってる?」
「鏡を見てご覧なさいよ。」
鏡を見ると、そこには…
「うわぁ?!キラキラしてるー!あ、髪の色が銀色だー…綺麗だなぁ〜!」
キラキラした衣装をまとった自分が写っていた。
「それは奇石戦士用のスーツよ」
「へー、なんだか動きやすーい!」
「さぁ、お遊びはここまで!そのステッキを持って外へ行くわよ。」
「な、なんで?」
すると、ジュエリーリングが白の光を点滅し始めた
「な、なにこれ?!」
「誰かが助けを求めてるわ、早く行かないと…」
「わ、わかった!」
私たちは外へ向かった。