こちらのお話は天翔様の作品である、「ずっと神友!」と
私の作品である「さようならは言わないで」を組み合わせたお話です。
それを踏まえた上でご視聴ください。
カオスさん視点
エクスデスとの約束を守れなかった。
エクスデスは俺の為に神友をやめた。
泣きそうになるくらい哀しかった。
俺は…一緒に居るのが迷惑だったのかな。
守る事は、出来なかったかな。
ごめんなさい。でも…やっぱり…
??? 「!?大丈夫ですか!お兄さん!」
俺 「えっ?」
俺はあまりの哀しさに泣いてしまった。
すると一人の少女が声をかけて来た。
??? 「お兄さん何かあったんですか?良かったら私が話を聞きますよ!」
彼女の名前はちび、俺と一緒で事故で亡くなったらしい。
俺 「いや…なぁ、お前に神友って居るか?」
ちび 「はい!居ますよ!すっごく優しくて!すっごくかっこいいんですよ!」
ちびは嬉しそうに話した。
俺 「羨ましいな…俺にも居たけど、神友はやめようって言われた」
ちび 「えっ…どうしてですか?」
俺 「俺はそいつとお互いに守るって約束したんだ。でも俺が成仏しない事に
そいつは気を使って約束を取り消したんだ。だから俺にはもう居ない。馬鹿だよな、 自分で
約束を取り消した物なんだから」
俺は自分が嫌いになった。
弟を守れなかった事も。
エクスデスとの約束を守れなかった事も。
全部全部俺のせいだ。
ちび 「カオスさんは…その人が好きですか?」
俺 「当たり前だ!俺にとってはずっと神友なんだ!」
ちび 「それで良いと思います。貴方にとってその人が神友なら、今は違っても、
想い出は残ってるはずですから」
ちびはさっきとは違う雰囲気で話していた。
まるで自分が過去に何かあったように。
カオス 「そう…だよな!ありがとう!」
ちび 「良かったら私の神友紹介しますよ!良い人だからカオスさんも好きになるはずです!」
カオス 「おう!頼んだ!」
エクスデスさん視点
約束を取り消した。
これで良いんだ。
でも…何故だ。
自然と涙が溢れてくる。
自分で取り消したはずなのに。
??? 「?あの…大丈夫ですか…?」
突然と声を掛けられた。
だが声は幼い、恐らく子供だろう。
大人が泣いている所なんて見せられないな。
私 「大丈夫だ!ありがとう」
??? 「お兄さん、あの…さっきから…」
駄目だ。泣くな。
こんな所で、自分で取り消したんだろ。
逢いたい…寂しい…
ずっと傍にいて欲しかった。
??? 「良ければ、お話、聞かせてくれませんか?」
私 「…良いのか…?」
少年の名前は天翔。
彼は病院から帰る所だったそうだ。
私 「…これが全部だ…」
私は全てを話した。
カオスとの約束を破ってしまったこと、
神友を取り消した事。
天翔 「そうでしたか。頑張って居たんですね」
子供とは思えないくらいに大人びた事を彼は言った。
天翔 「きっと、寂しいって言うと思います。僕にも神友が居ました。いつも
元気で 友達が好きで、そんな人と一緒に居るのが楽しかったです」
私 「…君も、何かあったのか。事故に巻き込まれてしまったのか…?」
天翔 「違うんです。あの人は、」
私 「えっ…」
言葉が出なかった。
原因は何だ、いじめか?虐待か?
天翔 「悩み相談を受けて、でも毎日その話を聞いて、等々限界が来ちゃったん
です。それで自分で居なくなりました」
カオスさん 「お前!何で…」
ちび 「あちゃー、バレちゃいました?」
天翔 「僕はあの時何も言えなかった。一緒に居ようって言えなかった。
言葉に出来ない「これ」が今となって出てしまった」
私 「これ?」
天翔 「僕は人と話したり目を合わせるのが苦手なんです。でもあの人と居て、
笑う事が増えました。だから、これからもずっと一緒に居るつもりでした。でも居なくなってしまったんです」
天翔は生きる理由を作ってくれた彼女の事を失ったショックで今は学校に行けて居ない。
病院で少しずつ治療を受けているそうだ。
天翔 「だから…我儘で申し訳ないのは分かって居ます。でも、どうかお願い
します。ずっと一緒に居ると約束してくれたなら…」
天翔/カオス 「神友をやめたりしないで…」
天翔の隣にカオスが居た。
今にも泣きそうな顔をして。
そっか…そうだよね…
ずっと神友って…約束したんだよね…
ごめん…ごめんね…
私 「カオス…許してくれ!頼む!私はやっぱり…お前とずっと神友で
居たいんだ!裏切るような事言ってごめん…弱い私でごめん…今度は…私が守るからね…」
カオス 「…ありがとう、エクスデス、もう充分、守ってもらったよ」
私 「…本当…?」
カオス 「当たり前だろ!嘘はつかないぞ!」
カオスは笑顔を見せてくれた。
あの時と同じ顔で。
私 「ありがとう…本当に…ありがとう…!」
ちび 「天翔様流石ですね〜よし、戻ろっと!」
ちび 「えっ?」
天翔 「僕もずっと神友ですからねー!ずっと一緒ですよー!」
天翔様視点
僕も思ったことをそのまま叫んでみた。
届いてるかはわからないけど、きっと言わないより100倍良いと思って。
すると…ちびちゃんさんが僕の目の前に居た。
泣きそうで、嬉しそうな顔を見せて、
ちびちゃんさん 「天翔様ー!私も!」
そう言って彼女は消えた。
でも…ありがとうございます。
またね。絶対生まれ変わっても、
また逢おうね。
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