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「互いの気持ちを理解して」
一緒に帰る中、チラチラと宿儺の様子を伺った。耳を赤くしていたが、怒っているのかと心配にもなる。
「なぁ…怒ってる?」
「……」
その反応に肩をすくめた。怒らせてしまった、どうしたらいいか。ずっと頭の中が宿儺で埋め尽くされていく感覚がする。しばらく歩いて分かれ道になると、宿儺はそのまま自分の家の方向まで帰ろうと足を運ぶ。せめて何か言わないと、このままモヤモヤした気持ちを持ち越す場合がある。覚悟を決め、見えているかも分からずブンブンと手を振りながら。
「じゃあな、!また。」
「……ああ。」
後ろ姿から手を振られ、やっぱり怒ってないのかとホッと安心した。だがまだ反応が薄く、声もいつもより小さいので余韻は残っているのかと心配したまま鹿紫雲も自分の家の方向へと足を運んだ。
帰宅後、すぐさまベッドに飛び込んだ。布団を頭までかけて、今度は寝ないように心から誓った。もし明日もあんな風に怒ってしまえば──何が起こるかは分からない。
「……何考えてんだろ。」
そんな独り言を吐いて、ベッドから立ち上がる。いつものように風呂やご飯を食べ、またベッドに向かい寝た。
一方宿儺は、不機嫌そうな様子で居た。布団に座り、深くため息をついた。今日は構ってくれなかった、話す時間が短かった。でも手は振れた。なんだかモヤモヤする、名前を付けずらい気持ち。俺らは本当に友達のままか?
「全くアイツは……手間の掛かる。」
そんな独り言を吐いて、明日の支度もせず寝た。
コメント
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第4話、読み終えました!お互いに気にかけているのにすれ違う感じ、じれったくてでも温かくて…「手は振れた」という一文が特に印象に残りました。短いやり取りの中に心情がぎゅっと詰まっていて、続きが気になります!♥️さんの描く2人の距離感、素敵です。