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白瀬ここは
88
𝐒𝐓𝐀𝐑𝐓—
放課後の校門前。
静かな風が吹き抜ける。
れんはれいを背中に隠したまま、一歩も動かなかった。
「……帰って。」
女性は悲しそうに目を伏せる。
「れん……。」
「その名前で呼ぶな。」
声は冷たかった。
「姉ちゃんには近づくな。」
女性は何かを言いかける。
「お願い、少しだけ話を——」
「聞く必要ねぇ。」
その言葉を遮るように、れんは言い切った。
れいは戸惑いながら、れんの制服の袖をそっとつかむ。
「れん……。」
「姉ちゃん。」
れんは振り返らずに言う。
「俺を信じて。」
その一言に、れいは何も言えなくなった。
あきらは二人を見つめたあと、静かに女性へ視線を向ける。
「あなたは、誰なんですか。」
女性は少しだけ驚いたようにあきらを見た。
「私は……。」
その瞬間だった。
**キキィィィッ!!**
学校の前に黒いワゴン車が急ブレーキをかけて止まる。
「っ!」
ドアが勢いよく開き、黒い服の男たちが飛び出してきた。
「いたぞ!」
「連れて行け!」
周囲の生徒たちは悲鳴を上げて逃げ出す。
「姉ちゃん!!」
れんはれいの腕をつかみ、自分の後ろへ引き寄せる。
「下がってろ!」
男の一人がれいへ向かって走り出す。
その瞬間――
あきらが迷わず前へ出た。
「先輩には……触るな。」
男の腕を払いのけ、れいとの間に立つ。
「ガキが邪魔するな!」
男が拳を振り上げる。
れいは思わず叫ぶ。
「あきら!」
しかし、その拳が届く前に――
**ドンッ!!**
横から飛び込んできたれんが男を突き飛ばした。
「俺の姉ちゃんと……」
れんはゆっくり顔を上げる。
「俺の大事な後輩に、手ぇ出してんじゃねぇ。」
その目には怒りが宿っていた。
男たちは一瞬たじろぐ。
「……れん、やっぱり厄介だ。」
その時。
「警察だ!動くな!」
パトカーのサイレンが近づいてきた。
男たちは舌打ちすると、急いでワゴン車へ飛び乗る。
「覚えてろ!」
タイヤを鳴らしながら、その場を走り去っていった。
静けさが戻る。
れいは震える手で、れんの腕をつかむ。
「れん……!」
「姉ちゃん、ケガない?」
「私は大丈夫……でも、あきら!」
あきらは腕を押さえていた。
男を止めたときにぶつけたらしく、制服の袖が少し破れている。
「大丈夫です。」
そう言って笑うが、顔をしかめている。
れいは思わず駆け寄る。
「全然大丈夫じゃないじゃん!」
れいが心配そうにあきらの腕を見ると、あきらは少し照れたように目をそらした。
「先輩が無事なら、それで十分です。」
その言葉を聞いたれんは、黙ってあきらの肩を軽く叩く。
「……今日は助かった。」
あきらは驚いてれんを見る。
「え?」
「勘違いすんな。」
れんは照れ隠しのように顔を背ける。
「借りを作るのが嫌いなだけだ。」
あきらは小さく笑った。
「はい。」
その様子を見て、れいも少しだけ笑顔を取り戻す。
けれど、三人とも気づいていなかった。
少し離れた歩道橋の上から、黒いフードをかぶった人物がじっと三人を見つめていた。
その人物はスマホを耳に当て、小さくつぶやく。
「……確認しました。標的は三人とも無事です。」
電話の向こうから返事が聞こえると、その人物は静かに笑った。
「計画は、第二段階へ移ります。」
三人を狙う本当の目的は、まだ誰にも分かっていなかった。
𝐄𝐍𝐃
最近♡減ったぁ…
…でき、悪くてごめんよぉ
𝐍𝐄𝐗𝐓↬♡5
コメント
1件
第7話読み終えたよおおお!!😭💕✨ 校門前であの女性と対峙したかと思ったら、急にワゴン車襲撃!?展開早すぎて心臓バクバク…!!あきらが先輩守るために飛び出したシーン、マジでかっこよすぎた……「先輩には触るな」って台詞痺れるわ…!れんの怒りも熱かったし、最後の黒フードの伏線が不気味で続きが気になって仕方ない!!🔥 いとさん、アクションシーンも心情描写もエモすぎます…♡ 最近♡減ったって書いてあったけど、ちゃんと読んでるよ!次話も楽しみにしてるね!!🌸