あれから1週間
🦖を学校で見かけていない。
何回か電話をかけてみたが、一向に出る気配は無いし、家に行っても出てこない。
なんか腹が立ってきた。
〜屋上〜
「⚡️!今日なんかイライラしてるね。どうかしたん? 」
昼休み、弁当を広げているところに、🐔と🎸が声をかけてきた。
「🦖全然学校来てへんし、俺の連絡フル無視やねんけど…」
事情を話すと、2人は以外にも不思議そうな顔をしてきた。
「え?来てるよ学校。」
🐔のその一言に、驚いて一瞬時間が止まった。
「え?それほんま?」
俺が🦖を見つけられないわけが無い。どんなに気配を消していたとしても、絶対ひと目でわかるはずなのに。
「おーい…大丈夫か〜?」
「もしや…避けられとる?!」
「うっさ…」
思いのほか大きな声が出てしまったのか、2人して耳を塞いでいる。
そんなことはお構い無しに、俺の思考はフル回転。 絶望的な答えしか思いつかない自分を呪いたい。
「1組行ってくる!!」
急いで弁当を片付け、1組へと急ぐ。
今まで🦖に避けられたことは愚か、いつでも一緒にいたし、離れたことなんてなかった。
それに、この間言いそびれてしまった。🦖に対する返事を。
〜1組教室〜
勢いよくドアを開けると、教室にいたクラスメイトと目が合った。やはり🦖はいないか…。そう思ったのだが、違和感を感じて教室の奥へと進む。
「いた…」
小さく蹲って、見つからないように隅にいた🦖を、同じく屈んで声をかける。
その時の俺の顔はさぞかしニコニコだっただろう。
「🦖…。放課後寄りたいところあるねん。一緒に帰ろうや。」
ゆっくりと顔を上げた🦖の瞳が、少し揺れていた。
「⚡️は…俺の事嫌いでしょ…?」
「わざわざ嫌いな奴のところなんか来いひんけど?」
「そっか…」
ふわっと笑ったその笑顔が、いつもより眩しくて、思わず目を瞑った。
〜放課後〜
久々に一緒に帰るからか、少しだけ、嬉しい。
「どこに寄るの?」
「もうすぐ着くで」
たどり着いた場所は、海と夕日が1番綺麗に見れる、2人だけが知ってる秘密の場所。
「うわぁ〜!綺麗!」
久々に2人で見るその景色は、何年経っても変わらない。
夕日の景色に見惚れるエメラルドグリーンが、1番輝いていた。
「なぁ🦖」
「ん?何?」
「俺、🦖が押し倒してきた時、本当はちょっと怖かった。」
「え…」
「でも、🦖なら…俺の事、分かってくれるって思った。」
緊張で声が震える。
「⚡️…。」
「俺…🦖のこと好き。だから…だから…」
そこまで言って、我慢してたはずなのに、涙が止まらない。
🦖の手が伸びてきて、雫を拭う。
「俺から言わせて。」
「この間は、ごめん。もう一生、⚡️の傍から離れないって約束する。だから、俺と付き合って。」
「俺を好きになる物好きなんか、お前しかおらんから//」
「そうかな?」
照れ隠しで言ったその言葉は、優しい口付けで溶けて消えた。
コメント
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テン(ง ˙˘˙ )วサイテン(ง ˙˘˙ )วサイ
わぁお!!好きいいい!!!!!!