テラーノベル
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あいり
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胡蝶蘭
「どうでもいいわけない、
本当は、俺だって会いたかったし」
素直に伝えようとしたが照れが邪魔してぼそぼそと途切れ途切れになってしまった
何もない机を見つめ勇斗のリアクションを待つ
数秒経つが返答がない
せっかく言ったのに聞こえてなかったか?と顔を上げる
ふにゃっと口元がにやけた勇斗と目が合う
「寂しかった?」
「…寂しかったよ、そりゃ」
「急に素直じゃん」
「たまには良いだろ素直になったって」
「かわいいね仁ちゃん」
「うるさ、やっぱ言わんけりゃ良かった」
「残念でした!しっかりこの耳で聞きました」
へへっと変顔で揶揄ってきやがって
「はぁ〜お前が珍しく会いたかっただの寂しいだの言うから釣られただけ」
せっかく素直に言ったのにと思い
右腕を枕にしてふて寝してやる
「…うん、でも嬉しいわ」
小指にさわさわと何かが触れる。
なんだ、と思い目線だけその方向に向ければ勇斗の指で
「なあ、隣行っても良い?」
きゅっと優しく摘まれる
コメント
1件
うわあ、仁ちゃんが素直になった…!「寂しかったよ」って認めるの、照れながらもちゃんと伝えてて、こっちまでドキドキしちゃいました。勇斗の「かわいいね仁ちゃん」にもニヤけちゃうし、ふて寝した後の小指の触れ合いがすごく優しくて、二人の距離が縮まった感じがして温かい気持ちになりました。