ーーー翌日ーーー
橙「桃ちゃん、準備いい?」
桃「うん……」
橙「最初、みんなに俺から説明した方がいい?」
桃「うん、お願い」
橙「分かった」
プルルルル
赤「はい……」
橙「あ、赤、今みんな揃ってる?」
赤「え?あ……うん、いるけど」
橙「集まってビデオ通話にしてくれへん?」
赤「わかった」
赤「みんな集まったよ、ビデオつけるね」
橙「あぁ」
ビデオ通話になる
黄「桃くん!!」
青「えっ!ちょっ!黄くん見えない!!」
赤「俺も見たいんだから押さないでっ!!」
橙「お前ら……」
桃「…………クスッ」
橙「話聞けよー」
黄「なんですか?」
橙「桃ちゃんが今まで思ってた事を今から言うから、ちゃんと聞き?」
青「……分かった」
桃「…………」
橙「桃ちゃん、大丈夫やで」
桃「うん……」
赤「………………」
桃「あのね……俺は家に帰るのが怖い……また最年長って言われるから。最年長だから全部やらないといけないし全部我慢しなきゃいけないから……そんな思いするなら帰りたくないって思った…………みんな謝ってくれたけど、まだ……その……信用…?できなくて……だから帰りたくない……」
黄「そう……ですか」
青「桃くん……ごめんね。相棒なのに辛い思いさせて……僕ね、桃くんが居なくなって良かったって思ってるんだ」
赤「は!?」
橙「赤、話聞こうや」
青「だって居なくなってなかったらこうやって桃くんが辛いこと知らずにまた桃くんを責めてるかもしれないんだよ?そんなの僕は嫌だし、桃くんの事大好きだからっ!居なくて寂しいけど、桃くんが戻りたいって思ってたからでいいから戻ってきて欲しいな……相棒が居ないのはやっぱり寂しいし、嫌だよ……グスッ」
桃「……青…」
黄「僕もごめんなさい……どんな桃くんでも桃くんだって、改めて思いました。桃くんは本当に僕の憧れの人ですから。憧れで大好きなかっこいいお兄ちゃんです!桃くんいないとゲーム楽しめません……また皆で、馬鹿みたいに騒いで楽しくゲームやりたいです、またゲーム教えて欲しいです。」
桃「…黄」
赤「桃ちゃん、ごめんね。俺も桃ちゃんの事大好きだよ!!大好き過ぎて桃ちゃん居ないと俺、寂しすぎて生きた心地ないよ」
桃「……それは……言い過ぎ……」
赤「ほんとだよ!寂しいし、桃ちゃんとアニメ見たりする時間とか本当に大好きで、桃ちゃんと何かをするのが楽しくて仕方がないのにそれが無くなって………失って初めて気づいた……こんなにも大事な存在を自分で傷付けてたんだって……だから……また桃ちゃんといろんなことしたい……だから……戻ってきて欲しい…」
青「もう絶対、桃君のこと苦しめないっ!」
黄「約束します!!本当に僕ら、桃くんを少しの間、失って後悔ばかりなんです。なんであんなことしたんだろうって……だから償わせてください。この先、ずっと!僕らは桃くんを幸せにします!」
赤「そうだよ!桃ちゃんがどれだけ大事か、気づけたんだから、桃ちゃんの事、絶対に大事にする!!心から誓うよ」
橙「桃ちゃん俺もやで」
桃「っ………もう…辛くない?」
青「辛くないっ!」
橙「辛くさせないで」
桃「……みんなで……楽しい…できるの?」
赤「楽しい事いっぱいしよ!」
黄「ゲームもたくさんして、コラボもして、LIVEも実写動画とかも沢山しましょう!」
橙「みんな桃ちゃん居ないと出来へんで」
桃「グスッ……グスッ……俺…要らなくない?」
赤「必要!」
青「僕の相棒なんだから!必要に決まってるでしょ!」
黄「憧れが消えてしまっては、僕は頑張れません」
橙「俺も大好きな桃ちゃん消えたら俺まで消えてまうかもしれへん」
赤「だから一緒にいよ!」
桃「…………うん!」
青「ほんとに…?」
桃「うん……今のお前らなら…一緒にいたい」
黄「良かった…」
橙「ほなら、帰ろう。桃ちゃん」
桃「うん……帰る」
赤「あっ……じゃぁ……ゴニョゴニョ」
青「あ、いいねそれ!乗った!!」
黄「確かに良いかもですね!」
赤「でしょ!?」
橙「なんや?」
青「桃くん、いつ帰ってくる?」
桃「え……あー…荷物まとめたりするし……明日かな」
赤「分かった!待ってるね!」
桃「う、うん」
橙「いや、なんの話ししてたんや」
青「え?なんのこと?」
赤「俺ら用事出来たから、じゃぁね!」
黄「桃くん!またね!」
青「桃くん、帰ったらゲームしようね!」
橙「おいっ!」
赤「ばいばーい!」
プツン
橙「切ったし……」
桃「…………っふ……あはは!」
橙「何わろてんねん」
桃「だって、最初の電話の時のテンションと最後のテンション違すぎだし、橙の話完全に無視してるし」
橙「俺が嫌われてる?」
桃「そんな事ないw」
橙「笑いながら言わへんでもらえる?」
桃「橙だからあれはできるんだよ」
橙「知っとるけどさぁ~」
桃「橙…」
橙「ん?どしたん」
桃「ありがとう…」
橙「お礼なんて要らないで?」
桃「橙がいなかったら記憶…ずっと忘れたままだったかも…思い出してないかも。だからありがとう」
橙「…こちらそありがとう、戻ってきてくれて」
桃「…うん」
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