本当の願い

私は、漫画が好きだ。いつでも簡単に非日常が楽しめる。

私は漫画が好きで、いつか、漫画のような恋がしたいとさえ思っている。漫画のようななんでも言い合える友達が欲しい、漫画のようになにかに人生をかけてみたい、冒険をしたい、命をかけた戦いもしてみたい、魔法使いになりたい、競い合えるライバルが欲しい。

そんな願いを私は胸の奥にしまいこんでいる。

こんな願いが叶うはずもないのに、

もちろん努力すれば叶う願いだってきっとある

だけど、努力しようとはしていない

だって、友達だってそこそこいるし、好きな人だっている。毎日温かいご飯だってあるし、家族仲だっていい。好きな物に囲まれて生きてるし、大変なこともそりゃあ、あるけど充実した毎日を送っている。それなのに、

それなのに、何か物足りない。

理想通りとはいえなくてもこんなに楽しい毎日を送っているのに。もしかしたら、私は少し強欲なのかもしれない。もし、最初に言った私の願いが全て叶ってもきっとこの物足りなさは消えない。それなら私は思考なんて持たないお人形になりたいと、

そう願うかもしれない。