〜注意事項〜
・第一次wrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・タヒネタ、仲間割れ等の表現が含まれます。
*
冷たいコンクリートの上で、素足を撫でる。
ここは多分、地下の牢屋だ。
そして俺は多分、捕らえられている。
理由は何日寝ても忘れない。
原因は分かりきっている。
全細胞が俺を責めている。
俺は親友を×した。
意図した訳じゃない。当たり前だろう。
少し、揉めていた。揉めていただけだった。
屋上で、たった一言から始まった揉め事。
俺がカッとしてしまって、彼を突き飛ばした。
そしたら、たまたまそこにフェンスがあって。
そのフェンスが、彼に耐えれなかった。
それだけだったんだ。
俺は彼を×した。
今でも、その紫色に赤黒い飛沫が上がったのを鮮明に覚えている。
脳が忘れさせまいと。
もう、解放してくれ。
自己防衛、敵に襲われた時、もしくは敵を襲う時。
それ用に隠し持っていたナイフを取り出した。
使っていなかったためか、サビが着いている。
そのサビすら、あの紫色に見えた。
嗚呼、どれだけ彼は俺に罪悪感を与えるか。
謝ったとて、彼には届きやしない。
彼は×されたから。
俺にね。
俺は静かにそのナイフを首に構えた。
…誰もいない。誰も騒ぎやしない。
1人、冷たい牢屋の中だ。
誰がそれを望んだか。
俺は震える手で、それを高く上げた。
*
気がつくと、そこは外だった。
ナイフは手にある。そして、未だにあの寒さを覚えている。
開放された訳では無い。
試しに、頬を抓れば、痛かった。
夢でも無い。
呆然としながら、足を動かした。
昔、皆とはしゃいだその地を。
涙がようやく零れそうになった。
その時だった。
「おい居たぞ!!!!!」
かつての仲間、ここではしゃぎ合った皆の声が聞こえた。
振り返れば皆がいて、手には剣やら銃やらを持っていた。
追いかけている、と理解するのに時間はかからなかった。
俺は後退りしながら、ナイフを彼らに構えた。
人数差なんて圧倒的だ。
それに力も、知能も、最初から彼らの方が高い。
俺に勝てるはずがなかった。
でも、俺は解放されたかったのだ。
ただ、それ一心に、ナイフを構えた。
「テメェ、いい気分だったか?逃げれてよォ。」
「どんな気分やねん?」
*
嗚呼ダメだ!!!!
地面に血液の零れる音がする。
連想。
連想してはいけない。
止まれ。思い出すな。
あの紫色は知らない!!!知らないんだ!
俺は咄嗟に耳を塞ぎ、目を瞑る。
耳を塞げば、血液の零れる音は止んだ。
ふう、と息をつけば、その音だけが響く。
目を閉じれば、辺りは真っ暗になり、あいつらも、あの紫色も無くなる。
真っ暗は嫌いだ。
嫌いだけど、今は微かに何かが見える気がして、そうは思わなかった。
…ん?
何か、気配がする。
そう感じた瞬間身体が震え出す。
嗚呼、アイツらだ。
アイツらが前にいる。
チラ、と人差し指と薬指の間から見てみた。
…。ッ、
キラリと銀色に輝くソレ。
「…tn、」
「×ねよ。ci。」
*
鈍い音が響き渡る。
tnは目をまん丸にした。
後ろに立つ彼らも同様に。
なぜなら、
ひとつ、ciに剣が当たらなかったこと。
ふたつ、
「…。」
shpが現れたこと。
「shp、くん、!?」
「…。」
「なんで、お前…い、生きてたんか、!」
tnは剣を下ろし、手をわたわたと動かした。
それに合わせて皆が近寄る。
shpは無言のまま、こちらを見ていた。
shpの後ろにいるciは、しゃがみ込んだまま頭を抱えて丸まっている。
「shpくん、とりあえずこっちに来ぃや。そいつの傍はあかん。」
utが手を引く。
「…。」
shpは、言われたままにutの傍へ動いた。
zmが小型のナイフを取り出した。
「で、こいつはええよな?」
zmはギョロ、とtnの方を向く。
「嗚呼。…shpくん、なんで守ったん?」
「…。」
「まあ…急に色々あったもんな。とりあえず、utと一緒に…。」
「…っ、は?shp?」
「…。」
ciの首に突き刺そうとした小型ナイフはshpによって弾かれた。
zmはshpを見つめている。
shpはそれから、低い体制になった。
「shpッ…がぁ"!!!!!」
「zm!!?!?shpくん、なにしてんねん!!」
shpがzmの鳩尾を殴り飛ばした。
utが慌てて駆け寄る。
それを軽々と蹴り飛ばし、今度はtnへと走った。
tnは思わず、剣を構えた。
だが、それにも動じず、shpは回し蹴りをした。
蹴りは運悪くtnの首に当たり、tnはその場に倒れ込んだ。
その状況は、誰が予想出来ただろう。
ひとつ、死んだはずのshpが現れたこと。
ふたつ、shpを殺したはずのciをshpが守っていること。
みっつ、shpが彼らを攻撃したこと。
「これはダメや!!こいつを投げる!皆は逃げて!!」
emが小型爆弾をciに投げた。
ciの頭に当たりそうになると、予想通りshpがciに駆け寄った。
ciを抱き寄せるように守り、爆弾は空高くへ弾かれた。
これは予想外、emは目を点にしてその場に立ち尽くす。
皆がわあわあと武器を探していると、shpがciを抱き上げて言った。
「俺の親友に触れんな。」
皆が静かに手を下ろした。
その時、ciが顔を上げた。
「…shp…ッ!!」
*
「shp…、!!!」
気がつくとそこは、冷たいコンクリートの上だった。
素足は未だに冷たい。
足元に、ナイフが転がっているまま。
俺はどうやら夢を見ていたようだ。
嗚呼、どうにも気持ちの悪い夢だ。
俺は壁にもたれて、天井を見上げる。
俺は、彼に許して貰えたということだろうか。
彼は、俺の事を親友だと言って守ってくれた。
所詮夢の中だとしてもね。
許して…貰えた?
「…1人は寂しいやろう?」
どこかから、また彼の声が聞こえた気がした。
確かにね、と心の中で返す。
「親友は助け合うのが当たり前。お前もそう思わん?」
うん。だから、助けてくれたんやね。
「…うん?何の話。」
え?助けてくれたんじゃなかったん?
「助けるのはお前。助けられるのは俺。」
「そう。」
あれだけ怖かったナイフも、彼らに比べたら確かに怖くはなかった。
蓮の台の半座を分かつ
↑
極楽浄土で、同じ蓮に二人で座ること
的な感じのやつです
まーーーなんか、特に深い意味とかないかな
この物語自体には!!!!
なんとなく、自分が傷つけた相手が自分を守ってくれる!!みたいなのが書きたかったんですけど
最近小説スランプだし、TERROR開かないしで、申し訳ない
まーーーじでいつぶりにTERROR開いた?みたいな感じ
おひさおひさ
コメント
10件
元sだ!!(rbのアイコンのやつ) スマホ変えて、前の垢消えちゃったから フォロー外してくれても大丈夫だよ!!😭 これからもこっちの垢でココアちゃんのこと応援してる!!
久しぶりー! テスト勉強してて見てなかったぁぁあ😭😭 もうほんとcishpの話大好きすぎる…!! あと軍パロ➕兄弟パロなやつ また見たい…!!😭😭 個人的にあれめちゃくちゃ好きで…👉🏻👈🏻💓
初コメ失礼いたします.ᐟ.ᐟ このお話めっっっちゃすきですт ̫ т 親友って素敵….ᐟ.ᐟsyp君カッコよすぎるっぴ ここあさんのペースで投稿頑張ってください> ̫< ♡