くるっと方向転換をし、
あの”匂い”の元を 辿るように 追いかける .
誰だか解らない 、 だけど
何故だか 追いかけなきゃ
イケない 気がして .
数分が経った頃だろうか 、
どれだけ歩いても あの香水の香りは
何処にも 存在しなかったかのように
香ることはなかった .
『 なんで 、 だろ 』
ぽつり 、 と 独り言を呟いた 、 その時 .
とす 、 と優しく 肩に手を置かれた感触がした .
ビクッと 肩を震わせ 、 ゆっくりと
その 正体を確かめる様に 振り向く .
其処には 懐かしい香りに包まれた 貴方が居たの
knmt「 … もしかして 、 𓏸𓏸 さん ですか … ッ ? 」
自分の名前を呼ばれた 、 けれど
その “ 彼 ” の名前が分からない .
何処か懐かしい様な 気がする .
でも 分からないの .
『 … ごめんなさい 、 誰でしたっけ . 』






