圖阿です!
見切り発車で始めました!
どうぞ!
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生きているのは面倒だ。
生きていくためにはお金が必要で、そのお金を得るには働かなきゃいけない。
働くことは嫌いじゃないけど、だからって好きな訳じゃない。
ただ、一つ怠いことと言ったらそれは残業が多いいことだ。
上司も同僚もみんなあたしに仕事を押し付ける。
そうすると、あたしは自分の仕事もみんなの仕事もしなきゃいけないから、退勤するときには、あたししか残っていない。
初めはこうじゃなかった。
ある時、度重なる出来事によって部長が時間に追われていたとき、『少しくらいなら助けになるかな?』と思い手伝ったのが始まりだった。
それ以来、みんなの中であたしは『できる人』の認識になり、仕事を回してくるようになった。
断ればいいだけの話だけど、早く帰った所で真っ暗な静かや部屋に1人。
それなら別にいいかと思い、一度も断ったことがない。
そんなこんなで、今日も今日とて残業中だ。
🍣「……………これで終わりっと」
パソコンを閉じ、時計を見ると時刻は深夜2時だった。
🍣「2時……か………明日は休みだし、こんなに早く帰ってもやることないなぁ…」
🍣「どうせなら休みなんてなければいいのに……まぁ、無理な話か」
🍣「うちの会社、別にブラックじゃないし」
そんな独り言を零しながら、帰り支度を始める。
飲みかけの缶コーヒーを持って、廊下を歩き、途中のゴミ箱に捨てる。
エレベーターに向かい、下へのボタンを押し待っていると、後ろから足音がした。
振り向くと、薄っすらと明かりが見える。
スマホのライトをつけ、照らすとそこには懐中電灯を持った男性が立っていた。
格好からして、警備員だろう。
🍣「退勤のときに警備員さんに会うなんて初めてだ♪」
🤪「俺もこんな深夜に人に会うんは初めてや」
🤪「あんたこんな所で何してんだ?この会社はどんなに遅くても22時がラストのはずやで?」
🍣「ちょっと残業してたんですよ」
🤪「残業?こんな時間まで?」
🤪「………あんたいじめにでも合ってるんか?」
確かに、こんな時間に1人で残業って……まるでいじめにあって仕事を押し付けられてるみたいだ。
🍣「いじめじゃないですよ♪あたしが引き受けたくて引き受けてるだけなので」
🤪「深夜2時まで残業する量をやりたくてやってるって……あんたドMか何かか?」
🍣「わぁーお♪♪お兄さん初対面なのに結構辛辣だね?」
🤪「本音を言っただけや」
🤪「それに、あんたはほんまにやりたくてやってるように見えるからな」
会って数分だが、あたしはこのお兄さんに興味が湧いてしまった。
もう少し話したいな……そう思ったその時ポーンっという音がして、エレベーターがやって来た。
呼んでしまった手前、乗らないとな…と思いエレベーターに乗ると、そのお兄さんも一緒にエレベーターに乗ってきた。
聞けば、もう見回りは済んで、今から帰る所だと言う。
それを聞いて、あたしは此処ぞとばかりにお兄さんと色々話した。
あたしがいた階は8階で、下に降りるまでには数分はかかる。
その時間にお兄さんのことを色々と知った。
あたしたちは意気投合し、そのまま居酒屋に向かった。
🍣「こんな深夜に居酒屋ってやってたんだねー?」
🤪「やってるとこは割とあるで?」
🤪「それより、ないこ何飲むん?」
🍣「あたしとりあえず生」
🤪「俺も一旦そうするかなぁ」
その後、くだらない話しを沢山して、二人してベロベロに酔っ払った。
気づいた時には、裸の状態で知らないベットの上にいた。
見渡した限り、ここはラブホなのだろう。
相手はもちろん横でまだすやすや寝てる、同じく裸のまろだろう。
あたしたちはどうやらヤッてしまったらしい。
普通、こんな状況に出くわしたら、戸惑ったり、焦ったりして取り乱すものだろう。
しかし、あたしにはそんな感情は湧いてこなかった。
ヤッたんだー…ぐらいの感覚。
別に今付き合ってる相手なんていないし、困らない。
裸のままでは寒くて、備え付けのバスローブを羽織りスマホを見る。
時刻はお昼過ぎだった。
今日が仕事だったら完全に遅刻だなー…なんて呑気に考えていると、まろが起きた。
🍣「おはよ」
🤪「…………あ?…此処何処や?」
🍣「ラブホ」
🤪「はぁ?………なんでんな所に………あー…」
察したまろは、頭をかきながらバスローブを羽織りに行った。
🤪「昨日のことどこまで覚えてんだ?」
🍣「まろと居酒屋でベロベロに酔った所ぐらいまで」
🤪「その後もう一軒行ったんは覚えてるか?」
🍣「え!?あの状態であたし達2軒目行ったの?」
🍣「引くわー」
🤪「なんでお前が引くんだよ?」
🤪「行くか聞いたらノリノリで乗ってきたのお前だろ?」
🍣「ま?」
🍣「やばー」
🤪「お互いな」
🍣「だねw」
🤪「そういや、部屋見た感じゴムはしてたみたいやけど、体はどうや?」
🍣「たぶん大丈夫」
🍣「そこんとこの理性はあったみたいで、あたしもピル飲んでたから」
🤪「そこの理性はちゃんとしてる俺等って出来たやつらやな」
🍣「えー、会ってその日にやっといて言う?w」
🤪「事実だろ?w」
🤪「とりあえず、腹減ったし飯食いに行こうぜ?」
🍣「そうだね」
あたしたちはそれ以来、定期的に体を重ねる関係になった。
付き合ってるわけじゃない。
ただの生処理だ。
この関係はただのセフレだ。
続く
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セフレものを書きたかっただけで始めました。
見てくださりありがとうございました!