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愛のない関係

1 - 初めましてのその日に

♥

27

2025年08月21日

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圖阿です!
見切り発車で始めました!


どうぞ!





・・・



生きているのは面倒だ。


生きていくためにはお金が必要で、そのお金を得るには働かなきゃいけない。


働くことは嫌いじゃないけど、だからって好きな訳じゃない。


ただ、一つ怠いことと言ったらそれは残業が多いいことだ。


上司も同僚もみんなあたしに仕事を押し付ける。


そうすると、あたしは自分の仕事もみんなの仕事もしなきゃいけないから、退勤するときには、あたししか残っていない。


初めはこうじゃなかった。


ある時、度重なる出来事によって部長が時間に追われていたとき、『少しくらいなら助けになるかな?』と思い手伝ったのが始まりだった。


それ以来、みんなの中であたしは『できる人』の認識になり、仕事を回してくるようになった。


断ればいいだけの話だけど、早く帰った所で真っ暗な静かや部屋に1人。


それなら別にいいかと思い、一度も断ったことがない。 


そんなこんなで、今日も今日とて残業中だ。


🍣「……………これで終わりっと」


パソコンを閉じ、時計を見ると時刻は深夜2時だった。


🍣「2時……か………明日は休みだし、こんなに早く帰ってもやることないなぁ…」


🍣「どうせなら休みなんてなければいいのに……まぁ、無理な話か」


🍣「うちの会社、別にブラックじゃないし」


そんな独り言を零しながら、帰り支度を始める。


飲みかけの缶コーヒーを持って、廊下を歩き、途中のゴミ箱に捨てる。


エレベーターに向かい、下へのボタンを押し待っていると、後ろから足音がした。


振り向くと、薄っすらと明かりが見える。


スマホのライトをつけ、照らすとそこには懐中電灯を持った男性が立っていた。


格好からして、警備員だろう。


🍣「退勤のときに警備員さんに会うなんて初めてだ♪」


🤪「俺もこんな深夜に人に会うんは初めてや」


🤪「あんたこんな所で何してんだ?この会社はどんなに遅くても22時がラストのはずやで?」


🍣「ちょっと残業してたんですよ」


🤪「残業?こんな時間まで?」


🤪「………あんたいじめにでも合ってるんか?」


確かに、こんな時間に1人で残業って……まるでいじめにあって仕事を押し付けられてるみたいだ。


🍣「いじめじゃないですよ♪あたしが引き受けたくて引き受けてるだけなので」


🤪「深夜2時まで残業する量をやりたくてやってるって……あんたドMか何かか?」


🍣「わぁーお♪♪お兄さん初対面なのに結構辛辣だね?」


🤪「本音を言っただけや」


🤪「それに、あんたはほんまにやりたくてやってるように見えるからな」


会って数分だが、あたしはこのお兄さんに興味が湧いてしまった。


もう少し話したいな……そう思ったその時ポーンっという音がして、エレベーターがやって来た。


呼んでしまった手前、乗らないとな…と思いエレベーターに乗ると、そのお兄さんも一緒にエレベーターに乗ってきた。


聞けば、もう見回りは済んで、今から帰る所だと言う。


それを聞いて、あたしは此処ぞとばかりにお兄さんと色々話した。


あたしがいた階は8階で、下に降りるまでには数分はかかる。


その時間にお兄さんのことを色々と知った。


あたしたちは意気投合し、そのまま居酒屋に向かった。


🍣「こんな深夜に居酒屋ってやってたんだねー?」


🤪「やってるとこは割とあるで?」


🤪「それより、ないこ何飲むん?」


🍣「あたしとりあえず生」


🤪「俺も一旦そうするかなぁ」


その後、くだらない話しを沢山して、二人してベロベロに酔っ払った。


気づいた時には、裸の状態で知らないベットの上にいた。


見渡した限り、ここはラブホなのだろう。


相手はもちろん横でまだすやすや寝てる、同じく裸のまろだろう。


あたしたちはどうやらヤッてしまったらしい。


普通、こんな状況に出くわしたら、戸惑ったり、焦ったりして取り乱すものだろう。


しかし、あたしにはそんな感情は湧いてこなかった。


ヤッたんだー…ぐらいの感覚。


別に今付き合ってる相手なんていないし、困らない。


裸のままでは寒くて、備え付けのバスローブを羽織りスマホを見る。


時刻はお昼過ぎだった。


今日が仕事だったら完全に遅刻だなー…なんて呑気に考えていると、まろが起きた。


🍣「おはよ」


🤪「…………あ?…此処何処や?」


🍣「ラブホ」


🤪「はぁ?………なんでんな所に………あー…」


察したまろは、頭をかきながらバスローブを羽織りに行った。


🤪「昨日のことどこまで覚えてんだ?」


🍣「まろと居酒屋でベロベロに酔った所ぐらいまで」


🤪「その後もう一軒行ったんは覚えてるか?」


🍣「え!?あの状態であたし達2軒目行ったの?」


🍣「引くわー」


🤪「なんでお前が引くんだよ?」


🤪「行くか聞いたらノリノリで乗ってきたのお前だろ?」


🍣「ま?」


🍣「やばー」


🤪「お互いな」


🍣「だねw」


🤪「そういや、部屋見た感じゴムはしてたみたいやけど、体はどうや?」


🍣「たぶん大丈夫」


🍣「そこんとこの理性はあったみたいで、あたしもピル飲んでたから」


🤪「そこの理性はちゃんとしてる俺等って出来たやつらやな」


🍣「えー、会ってその日にやっといて言う?w」


🤪「事実だろ?w」


🤪「とりあえず、腹減ったし飯食いに行こうぜ?」


🍣「そうだね」


あたしたちはそれ以来、定期的に体を重ねる関係になった。


付き合ってるわけじゃない。


ただの生処理だ。


この関係はただのセフレだ。







続く





・・・





セフレものを書きたかっただけで始めました。


見てくださりありがとうございました!







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