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雪解けを待つまで
「Goodmorning!ロシア!」
「Доброе утро. アメリカ君」
今日も君に朝の挨拶をして、すれ違うほかの皆んなにも挨拶をする。
窓の外はまだ寒い。雪も降っている。
寒いのは嫌いだけれど、あの雪に飛び込んだら気持ちいいんだろうなぁ。
でも、今あの雪に飛び込めば、確実にイギリスやドイツに叱られる。
“お前はどうもガキっぽいな”
“服が汚れるのがわからんか”
様々な言葉を思いついた。雪に飛び込めば、会議が延びるのは絶対だろう。
まぁ飛び込むが。
雪は当たり前のように冷たかった。雪の粒が俺の頬をちくちくと刺しながら、俺の体温でゆっくりと溶けて行った。
頭が冷たかったのでグローブをしたままの手で自分の髪を撫でたら、雪が付いていた。
顔から飛び込んでも雪は髪につくのか。
髪の毛についていたら雪遊びしたことがばれるじゃないか。
諦めて体の向きを変えて空を見上げた。厚い雲から雪がはらはらと降ってきた。
随分うかうかしていると、誰かが俺の名前を呼んだ。
「アメリカ君」
「ロシア!会議室はあっちだぞぅ」
「君を探しに来たんだよぉ。イギリス君に頼まれてね」
「ん?ならイギリスが来るだろう」
「もし倒れてたら運べるのは僕だけだって」
「ドイツは?」
「君重いじゃない」
「…..」
ロシアは少しだけため息をついた。白い息がふぅとロシアの唇から流れ出た。
君は綺麗だ。ロシア。
俺が夢中になるほど、真っ白で、
冷たい雪よりも。
赤い鼻の先も、何を見ているのかわからない目も、全部美しいね。君は。
「さぁ、そろそろ立ち上がってょ..エッ」
「haha!雪まみれだなロシア!」
「急に引っ張んないでよ….もう、どうするの」
「まぁそう怒るなよ。2人とも許してくれるさ。」
「そういう話じゃないよ….お風呂入らなきゃ…」
「なぁ、ロシア」
「なぁに?」
短く、ロシアにキスをした。
ロシアの唇は柔らかい。あったかい。
「えっ、なに、な、えぇ、あ、アメリカく..ん?」
「….挨拶だよ、君んとこの。気にしないで」
君はこういうところが鈍いよな。
「…..もうお昼なんだけど」
「えっ」
顔が真っ赤だよ、ロシア。
面白い顔だね、ロシア。
そう言ってやりたいのに、顔が煮えてくるようにどんどん熱くなって、 まともに喋れもしない。
「….っ!」
「えっ、ちょ、アメリカ君っ」
ロシアの手を引いて雑魚部屋に入った。
「雪が溶けてなくなるまで、ここにいよう」
何もしないだろう。
そんな気は起きないから。
でも、今とてつもなくキスがしたい。
「んむっ」
短いキスを何度も唇にしたあと、首筋にもキスをした。
マフラーがとれるのを多分、無意識に嫌がったのでマフラーは直してあげた。
「はぁっ、はっ..あ、アメリカくん..?」
「苦しいかい?」
「いや、でも、何、急に、ほんと..」
「好きだ、ロシア」
ロシアの肩に頭を預けた。すりすりと顔を擦り付けたあと、ロシアの顔をもう一度見た。
「…..ひどい顔だよ、アメリカ君」
そう言ってロシアは俺の髪を撫でた。
君が愛おしくてどうにもならないよ。
「ふふ、好きだよ。アメリカ君」
「俺も君が好きだ。ロシア」
会議に行かないといけない。
ロシアの額にキスをして、ベッドから立ち上がった。
「行こう、雪はもう解けた」
「雪が解けても、またキスしてくれる?」
「もちろんさ」
暇だったらまた書きます
コメント
1件
わあ、第1話から甘々でドキドキしました…!雪に飛び込む無邪気なアメリカと、探しに来るロシアの温度差が可愛すぎます。『好きだ、ロシア』の告白シーン、急に雰囲気変わってすごく好きです。キスした後の照れ合いとか、『雪が溶けてもまたキスしてくれる?』の問いかけとか、もう尊すぎて悶えました…。続きがすごく気になります!素敵な作品をありがとうございます🌙🤍