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みぃ⌒🍣
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「…ねえ、悠佑」
ソファで隣り合って映画を観ていたまろが、突然俺の名前を呼んだ。
「なに」
「胸鎖乳突筋って、エロいよね」
2人で静かに映画を見てたのに、急に何を言い出すのか。こいつは。
「…急に何の話やねん」
「胸鎖乳突筋がエロいって話。 だって、ここ」
まろはそう言って、首を横に向ける。
首筋から鎖骨へ伸びる筋が、薄暗い部屋の明かりの中でくっきり浮かんだ。
普段は気にも留めないような部分なのに、見せつけるように動かされると、妙に目が吸い寄せられる。
「見てた?」
「見てへん」
「見てたよ」
「見てない」
「恋人なのに?」
まろが少しだけ身を寄せてくる。
俺らは付き合って一年近くになる。
まろのほうが年下だが、こういうときばかりは年上にも見えるような余裕を見せてきて、俺をからかってくる。
「…付き合ってることと、首筋を見てることに何の関係があんねん」
「大いにある。好きな人の体なんだから」
「そういうことを平気で言うから、まろは…」
「まろは…なに?」
「調子に乗るんです」
まろは楽しそうに笑った。
そして、わざと妖艶にゆっくりと首を傾ける。
「じゃあ、触ってみる?」
「誰が」
「あにきが」
「嫌」
即答したはいいものの、俺の視線は釘付けになっていて、離れなかった。
まろはそれを見逃さない。
「ほんと?」
「…まんまに」
「じゃあ、俺から触る」
「は」
まろの手が伸びて、瀬戸の首筋を指先でなぞった。
たったそれだけなのに、体が小さく跳ねる。
「ここ?」
「…っ、触るなら普通に触れや」
「普通にって?」
「っ、いちいち聞くな」
「怒ってる?」
「怒ってる」
「顔、赤いけど」
「暖房のせい」
「耳まで?」
「うるさい」
まろを睨むが、まろは少しだけ表情を緩めた。
「かわいいなあ」
「年下なくせに。」
「多少の差でしょ。もとい、恋人なんやからもっと甘えていいのに」
その言い方はずるい。
いつもは俺をからかってばかりのくせに、こんなときだけ優しい声を出す。
まるで、本当に俺から触れてほしいとでも言うように。
俺はわざとらしくため息をつき、まろのダボッとした部屋着の襟を掴んだ。
「…一回だけなら」
「なにが?」
「分かっとるやろ」
ぐいっとまろを引き寄せると、まろから嬉しそうに唇を重ねてきた。
触れるだけのバードキスをするつもりだったのに、まろがすぐに追いかけてくる。
そのまま、にゅると生暖かい舌を絡めてきて、背中にゾクリと快楽が走ってくる。
唇が離れたあとも、額が触れそうな距離のままだった。
「一回だけじゃなかったね」
まろが、煽るように薄ら笑いをする。
「黙れ」
「胸鎖乳突筋、好き?」
「…別に」
「じゃあ、俺のことは?」
すぐには答えず、まろの首筋へ視線を落とした。
「…好き…」
小さな声で言うと、まろは満足そうに笑った。
「そっか。じゃあ、好きなだけ見ていいよ」
「見ない」
「触っていい?」
「調子に乗んな」
つっけんどんに突き返すが、まろは笑ったまま画面に視線を戻した。
でも、俺はまろの胸鎖乳突筋のくぼみから目を離せなかった。