この作品はいかがでしたか?
60
この作品はいかがでしたか?
60
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私決めました。投稿は全部気まぐれにしようと。なので、まぁ一応いいね指定はするけど、いってもいかなくても投稿します!
注意書きは一緒です。
中「だざーい。帰ったぞ。」
太「ぁ…中也…。」
お腹痛いお腹痛いお腹痛い。どんどんひどくなっているような…?3日目…人によるが、私は2日目より3日目の方が少し重い。けど流石に探偵社には行かないと。私はふと思った。国木田くんから連絡が来ないと。きっと与謝野さんが濁しながら説明してくれたのだろう。
太「中也着替えたいから洗面所連れてって…。」
正直今、自分で歩ける気がしない。
中「わかった。」
そういうと中也は私を前で抱えて、洗面所に連れて行ってくれた。
中「はい、これ。そっちの女医から貰ったやつ。今日探偵社には行くのか?」
太「…うん。…行く。」
中「そうか。気をつけろよ?」
太「ありがとう…。」
正直行きたくない。生理痛は重いし頭はいつもの三分の一も回ってないだろう。反応は遅いし呂律も少し危ない。けど仕事ができなくはない。
準備を終えて、私は部屋を出た。
太「おはよ〜ございま〜す…。」
国「あぁ太宰。体調は大丈夫なのか?」
太「まぁ…。」
国「そうか。」
敦「太宰さん無理しないでくださいね!?」
太「大丈夫さ。」(ニコッ
さて、この感じだと、体調がすぐれないことだけ言ったのかな。はぁ、仕事…。できるだろうか。まぁ、やってみよう。
あーーーーー頭痛い。薬飲んだよなぁ…。
結構やばいなぁ。帰っていいか聞いた方が良さそうだな。
太「乱歩さん。」
乱「いいよ。」
!!
流石乱歩さんだ。思わず苦笑してしまった。
私は荷物をまとめて帰る準備をする。
太「すみません、今日はもう帰りますね。」
そう言って椅子から立ち上がって、視界の端に一番見たくないものが写ってしまった。
血だ。
私は立ったまま動けなくなってしまった。椅子に付いている=外套、ズボン、下着にもついているという事になる。
私が動かないことを不思議に思ったのか、敦くんが心配そうな顔をして聞いてきた。
敦「太宰さん?大丈夫ですか?」
太「ああ…、大丈夫だよ。」(ニコッ
私は目で乱歩さんに圧を送った。その圧に気づいた乱歩さんが一瞬慌てたが、すぐに理解し、私と目で会話した。
乱「与謝野。」
与「? …あ。」
乱「わかった?」
与「あぁ。太宰、ちょっとその椅子に座りな。」
太「え、あ、はい。」
指示通り椅子に座ると、与謝野さんは近づいてきて、背もたれを掴んで、椅子ごと運び出した。
乱歩さん以外の探偵社員は皆困惑した顔をしていた。まぁ、当たり前だろう。
医務室にて
与「太宰。これはもう誤魔化しようがない。どうすんだい?」
太「はぁーーーーー…。本当にどうしましょう。」
先刻まで痛かった場所が今は焦りによって掻き消されている。
乱「僕的にはもう言ってもいいと思うけどね。」
与/太「!?(びっくりしたぁ)」
太「やっぱりそれしかないですかね…?」
乱「うん。僕には思いつかない。」
はぁ、私にも思いつかない。本当に言うしかないのだろうか。
乱「太宰。今はもう解決策がない。話すべきだ。」
与「そうだな…。これから先またこれが起こるかもしれない。マフィアの幹部様にはもうバレているからいざという時は協力はしてくれるだろうけど、毎回そうも行かない。」
乱「太宰。探偵社は、お前が女だったくらいで裏切ったりなんてしない。そんな人はここにまず入れない。だから思い切るんだ。」
太「…。」
与「いけるかい?」
太「………行きます。」
私は覚悟を決めた。それでも、怖いものは怖い。『行きます』とは言ったものの、手は震えているし、冷たい。
ぎゅっ
太「…!」
私の緊張をほぐすように、2人は私の手を強く握った。
太「はぁーーーー…。」
太「行きます…!」(キッ
乱/与「ああ!」
敦「太宰さん!どうしたんですか?大丈夫でしたか?」
あぁ、私の後輩は優しいんだな…。
太「あぁ大丈夫だよ。ありがとう。それより、話があるから、みんなを会議室に。」
敦「? わ、わかりました。」
全員が揃う5分前
太「…。」
乱「太宰。大丈夫か?」
太「…。」
乱「聞こえてないか。」
敦「太宰さん。全員集まりました。」
太「…ありがとう。」
怖い。こんなに緊張したのはいつぶりだろうか。深呼吸…深呼吸…。
太「ふぅ…。」
太「内容は、私の秘密について。」
探偵社(乱/与以外)「!?」
谷「秘密…?」
太「単刀直入に言いましょう。私は女です。」
探偵社(乱/与以外)「…………?」
太「まぁ、そうなりますよね笑」
太「最近私のこと変だとは思いませんでしたか?」
国「そういえば最近はやけに仕事に取り組んでいたな…。」
敦「入水もしてない…!!」
賢「体調が悪そうでした!!」
太「そう…それは全部アレのせい。」
賢/敦/国/社「アレ…?」
ナ/谷「もしかして…?」
太「谷崎くんとナオミちゃんはわかったかな?」(ニコッ
社「太宰、なんだ?」
太「社長…。本当にわかりませんか…?」
社「すまない。」
太「いいですよ。急にわかるわけないんですし。」
そう言って私は、血がついた部分を見せた。
敦/国/社「!!」
谷/ナ「やっぱり…。」
賢「???」
太「賢治くんはわからなかったかぁ笑」
賢「怪我したんですか?」
太「賢治くんちょっと」
そう言って私は賢治くんを近くに呼んだ。
太「これはね…」(ゴニョゴニョ
賢「…太宰さん。セイリってなんですか?」
探偵社(賢以外)「え…。」
賢「???」
太「…おっけい、わかった。後で与謝野さんに聞いて。」
与「ちょ、太宰!?」
太「まぁ、その、隠しててすみませんでした。体だけ女性なせいで昔嫌な事があって、今まで隠してたんですよ。」
社「それはわかった。そんな事で私たちが追い出すとでも思うか?」
太「ふふっ乱歩さんと同じ事言いますね。」
社「ウッ…そうなのか。」
国「ところで太宰。乱歩さんと与謝野さんの反応が薄いが、2人は知っているのか?」
太「うん。バレちゃった。」
太「まぁ、そうゆう事です。私はそろそろ限界が来そうなので帰りますね。」
正直もう限界は来ていた。話してる途中から緊張が解けていた為、痛みがぶり返してきていたのだ。
翌日、私が探偵社に行くと、みんな過保護になっていた。椅子は血がついてしまった為、変えてもらった。それ以外にも、ナオミちゃんはカイロをくれたし、敦くんは毛布をくれた。乱歩さんは甘いものをくれた。そんな感じで、なんだかんだ大丈夫そうだった。本当に、探偵社にいれてよかったと心底思った。
end
今まで読んでくださりありがとうございました!一応最終回ですが、番外編を出すかもしれません。好評だったら早めに出すと思います。
ありがとうございました。