テラーノベル
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「ん」
頬に軽く口付けをすると、Pursuerは少し固まってから驚いて顔を赤く染めた。
「ビズだよ、知らない? 挨拶みたいなものさ」
知らないと言わんばかりに首を横に振るPursuerに微笑む。
「フランスではビズは結構日常的なものなんだよ」
ずっと口付けをされた場所をさするPursuerに不快だったかな、と少し不安になる。
「嫌だった?」
Pursuerは間を置いてから首を横に振った。
そして体が近づくと、唇に暖かく柔らかい感触が伝わった。
ほんの数秒だった。1秒か2秒か分からないぐらい。
でも、私にはすごく長いものに感じれた。
「…好きだよ」
微笑めば、Pursuerも少し恥じらいながら笑ってくれる。
「ふふ…」
少し近い距離感に笑いが漏れた。Pursuerはそのことに気づいたようで、肩を寄せて密着してくる。
人間味を感じない見た目な彼だけど、意外と甘えんぼなのだろうか。
(かわいい)
手が重なってお互いの体温が伝わる。
そのあともまた軽くキスをして2人だけの時間を楽しんだ。
コメント
2件
じゅ…純愛…ッッッッ…私には眩しすぎる…