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【 誰にも分かるはずない 】
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トラゾーから電話がかかってくることが増えた 。
♪ Discordの通話に出る
K ,
「 はいもしもーし ? 」
T ,
「 あぁクロノアさん 。 今日は体調どうですか ? 」
K ,
「 またその電話〜 ? 笑 。 大丈夫だよ〜 ! 」
T ,
「 心配なんですよ 」
K ,
「 大丈夫大丈夫 ! 今日も撮影がんばろうな〜 」
T ,
「 無理しないでくださいね 」
K ,
「 了解 ! 」
♪ Discordの通話を切る
トラゾー 、 いつも心配してくれる 。
でもトラゾー 、 君にもきっと 、 俺の中の何かはわからないんだ 。
俺はトラゾー達を巻き込みたくない 。
この何かに触れて 、 呑み込まれるのは 、 俺だけでいい 。
… それがお望みなんだろ ?
K ,
「 撮影 、 撮影 … 。 」
俺はその言葉を呟いた後の記憶がない 。
気がついたらまた夜中の三時にアラームをかけていて 、 味がしないのを分かった上で 、 お茶を飲み 、 味を確認する 。
きっと 、 味がする日が来たら 、 俺の中の何かは形を変えて壊れて生まれ変わるんだろうな 。
… 俺って 、 救われたいんだっけ … ?
俺の中の何かを壊したいんだっけ … ?
K ,
「 ぺいんと … 。 」
♪ Discordで通話をかける
P ,
「 はいもしもしー ? 」
K ,
「 えっ … ? 」
あれ … ? 俺 、 いつぺいんとに通話かけた ?
なんで ? あれ ? おかしい … 。
P ,
「 どうしたんすか ? 」
K ,
「 あっ 、 いや 、 なんでもない ! 」
P ,
「 なんでもないことなさそうすけど 笑 」
K ,
「 ちょっとぺいんとの声聞きたくなったかな 笑 」
P ,
「 なんすかそれ ! 笑 」
K ,
「 ごめんごめん 。 笑 」
P ,
「 全然いいですよ 笑 」
K ,
「 うん 笑 。 じゃあ 、 また明日 ! 」
P ,
「 はーい 」
♪ Discordの通話を切る
はぁ 、 焦った 。
俺 、 衝動的に身体が動くことが増えたな … 。
今日の記憶のない撮影 、 何も変なことしてないよな … 。
というか俺 … いや 、 大丈夫 。 大丈夫 。
記憶力は 、 疲れから来てるだけだから 。
大丈夫 。 大丈夫 … 。
… 大丈夫 、 って 、 なんだろう … ?
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