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#BL
りた ~伝説のちくわ~
39,443
⚠️注意⚠️
・rtkz・死表現有り
『あの日、追いかけられなかった君へ。』
「、、ごめんなさい、好きです」
彼は泣きながらそう言った。
「…なんだよ、、それ」
「気持ち悪い」
違う。
「…俺もお前も男だぞ」
こんなこと言いたいわけじゃない。
声が震える。
言いたくない言葉がかってに溢れてくる。
「、、そう…ですよね」
「ごめんなさい」
彼は笑った。
泣いてることを誤魔化そうとしているかのように。
「っ…!」
宇佐美は、それだけを残して去っていった。
「っ…ごめん…」
誰にも届かないその声は風に流され消えていく。
涙が溢れてきた。
俺に泣く資格なんてないのに。
泣きたいのはあいつの方なのに。
空は、ムカつくぐらいの晴天だった。
この時俺は人生最大の間違いを犯した。
このまま宇佐美を追いかけにいったらよかったのに。
でも俺にそんな勇気はなかったから。
「…帰ろ」
帰り道。
「おい!高校生ぐらいの男子が車に轢かれたらしいぞ!!」
俺は嫌な予感がした。
走って、走って、
吐きそうになるまで走って。
そこについた。
息が苦しい。
鼓動が速い。
信じたくなかった。
吐き気がした。
ちがう。
ちがう。ちがう。ちがう。ちがう。
嘘だ。
「おぇっ…」
そこには赤く、黒い血に浮かぶ宇佐美の姿があった。
「これはもう助からないな。」
そんな周りの声なんか頭に入ってこず、俺はただ宇佐美の名前を呼び続ける。
「…っなんでっ…こいつが…」
死ぬなら俺だろ…!!
こいつは何も悪くないだろ!
「……うさみ」
「…ず…はさ…」
「うさみ?!」
「…ず…は…さん」
「喋んな!救急車呼んだから!!」
「く…ずは…さ」
「…きいて…くだ、、さい」
「!…」
「最後に…いいですか…?」
「最後とか言うなよ!」
「葛葉…さ…ん」
柔らかく、優しく、
それでいて男らしい手が葛葉の頬に触れる。
「…っうさみ…」
宇佐美は優しく微笑む。
「…幸せに…なって…」
葛葉の頬に触れていた手がするりと落ちる。
「宇佐美?!宇佐美!!」
「……おれ、宇佐美がいないと、、幸せになんか…」
「なれねぇよ…」
「…宇佐美さんは、、もう…」
「っ…」
その先は聞きたくなかった。
聞いたらきっと、ダメになる。
それから数年後。
俺はVTuberになった。
信頼できる仲間も、友達もできた。
ただ、心にぽっかり空いた穴は塞がることはなかった。
「くずは〜!」
「お、叶じゃーん!」
「今日の配信さ〜」
俺は叶と出くわし、2人でしばらく話し込んでいた。
その時。
「ずーは!!!」
後ろから声がした。
よく聞きなれた、俺の大好きな、優しくて元気な声。
目頭が熱くなる。
視界が霞む。
でもしっかりと、彼を捉える。
「宇佐美!!!」
その笑顔は、太陽のように眩しかった。
コメント
1件
あああ泣いた😭💦💦💦💦 告白のシーンのすれ違いが切なすぎて…「好き」って伝えたかったのに「気持ち悪い」って出ちゃう葛葉の気持ち、痛いほどわかるよ…。 そして宇佐美のあの事故…最後の「幸せになって」が心に刺さる… 最後の「宇佐美!!!」で希望の光が見えた気がして、もう胸がいっぱいになった😭✨ 続きが気になりすぎるよ〜!! ななさん、尊い作品をありがとうございます🌸💕