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どうしたら君を、私を救う事が出来たのだろう。気づいてた、分かってた。
こんなの間違ってるって。君が壊れていく姿を私はただ見殺しにして、救いを求める手さえ眺めているだけだった。
「ごめんね。」小さな声で囁いた。
涙が流ていた頬をすっと優しく撫でた。そして君の隣に座った。
宿題の作文中、将来の夢について書いていた。将来の夢…私の将来は決まったレールの上を歩いて行くだけでしょ?マリオネットの様に糸で操られてる私に夢なんて…もう随分前に諦めたよ。
テレビで流れた今話題のアイドル。華やかな衣装に、楽しそうに歌うアイドル達。そんな姿を見て応援するファン達。「私もあんな風になりたかったな。」と机に突っ伏しながら寝てしまった。
「…ぇ、ねぇ、起きて!」女の人の声が聞こえる
「え…?」私にそっくりな人と、ニコニコしている男の人が目の前にいた。
「さぁ!君を俺たちのLIVEに招待するぞぉ☆」
「手を繋いで?特等席に連れて行ってあげる。」そう言って私をステージの最前列に連れて行った。ステージには大きく「MAM」と書いてあった。
「私は未来の貴方。躑躅森ゆあだよ。」
未来の私…?この人が?
「私…将来アイドルになってるの…?」
「そうだよ。ここにいる人達を笑顔にするの。」私を名乗る人は、にこやかに笑う。嘘だ。そんなのお母さんが許すはずが無い。でもほんとに…?頭が混乱してきた。未来の私は立ち上がって、
「見ててね。私たちの理想郷を!」
「♪♪♪♪〜」