第6話ーいつでもー
◇◆◇
Side桜綾
───周りのざわめきで私は目を覚ました。見知らぬ天井─と…
「あら、起きた?」
物腰の柔らかそうな声がした。どうやら看護婦さんのようだ。
「あのね…貴方は倒れていたの。だから搬送されてきたんだけど─」
記憶が蘇ってきた。そうだ。玲奈───!
声を荒げてしなった。だがこの感情はちょっとやそんなでは収まらない。
「…………残念だけど─」
そう、呟いた。また何も考えられなくなる感覚を覚える。
「そ、そんな─もう……」
涙でいっぱいの私を看護婦さんは優しく対応してくれた。
「今日は、ここでゆっくり休んで頂戴。あとこれ─薬、睡眠薬だったり……飲んでぐっすり寝てね、」
そう憂いを帯びた表情で。私は薬を飲んで今日はもう寝ることにした。
◇◆◇
瞼が重くなり始めた頃。
『 』
何か細い声が聞こえた気がした
『 』
『桜───綾、?』
徐々にはっきりと聞こえてくる。玲奈の声だ。
懐かしさと自責とでたくさんになった心はどうしようもなくってまた涙があふれてきた。
『桜綾、桜綾?』
「どうしたの─?」
何度も呼ぶ声に応えてみた。
『!聞こえる?』
「え、う、うん……」
『じゃあ──見える?』
そう言うと目の前に白い影が見えた。
「玲奈─そこに、居るの?」
腕を伸ばして必死に触ろうとした。辺りは冷気で溢れていたが微かな温もりも感じた。それに─やっぱり、どこかに居るって。そう感じた。
「玲奈─?」
虚空に向かって呼びかける。
『居るよ、桜綾の側にね─』
そう玲奈が言った途端辺りは今までよりも冷たくなった。やっぱり居るんだ─と確信をもった。
『…これでずっと一緒に居られるね、大好きだよ─』
「、そうだね、私も──」
そうして私たちの生活はまた始まったのだ──!
たくさん思い出作ろうね、と心の中で呟いた。そうして私はまた眠りについた。
完結__。
□□□
一応完結です。
多分色々解釈があると思いますが正解は特に無いのでご自由に妄想どうぞ〜
…リメイク、果たせましたかね。
実は5話の『』は字数とかで色々あったんですけども…設定ミスって反映されてませんでしたね…
イメソン一応置いておきます↓
『青いベンチ』『同じ話』
ご本人様方とはご関係ありません。あくまでイメージソングだということをご理解下さい…個人の範囲内でどうぞ……良いぞ…
玲桜は永遠!
ここまでのご愛読、ありがとうございました!
醤油ラーメン☆及び和まる
コメント
2件
うおおおお…玲奈ちゃぁぁぁぁん!!!! 完結おめでとう…神作だ…()