コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
政治的意図とかはないけど若干史実っぽい所あるかも…でもでもそういうのないから!!!!!
カプ注意
フランス×イタリア
ロシア×中国
(多分イタリアと中国総受け。途中までしかできてない)
古ぼけて誰も近付こうとしない庭の中でイタリアは1人で読書をしていた。白いガーデンテーブルに珈琲やケーキ等を乗せて休日を満喫しており、何時もはヨーロッパの周りが騒がしく常に五月蝿い兄弟も居ない。暖かい白く輝きを見せる光が硝子越しでガゼボの屋根に差し込むと木陰が鮮明に移り込んで本のページを1枚捲る。冬が原因なのだろうか、風が冷たく肌寒い。珈琲を飲もうとカップを指先で絡めて持ち上げるが既に中は空っぽで一滴も残っておらず、風邪を引いても困る為か空っぽのカップを置いて本を閉じる。片付けを初め様とした時にヒールブーツの足音が聴こえ、オリーブの木の葉で隠れて顔は見えないが此方に近づいて来るのは理解していた。誰か分からない相手に警戒をしてた筈が、聞きなれた声を聞くと全てが台無しになってしまった。嗚呼、どうせ彼奴がまた来たんだと溜息を付いて
「Bonjour , イタリア?」
紺色のベレー帽に長袖で肩に掛けて居る白いコート、墨色ニットベストの下に白いシャツと赤いネクタイを付けていた。ヒールブーツにズボンは少し窮屈だが脚線美が見える様になっている。左の目の上には黒色のピアスが2個付けられており、右にはまるでドーナツの様な形をしたイヤリングを付けていた。
「なんだよフランス、今日はスペインと一緒にデートじゃなかったの?」
体をフランスの方へと向けると、それを見た彼は口角を上げて近づいてくる。再度ブーツの音が聞こえると、イタリアは不愉快なのか眉を微かに寄せ
「NoN、NoN、NoN.イタリア…今日は君に会う為に来たんだよ?もう少し喜んでくれたっていいじゃないか」
向かい側のガーデン席に優雅に座ると、足を組んでイタリアに静かに視線を向ける。彼はただイタリアに構って欲しいが為にしているだけだろう。すると今度はフランスに呆れたイタリアが、何処か迷惑そうだが嬉しそうに声のトーンが上がり
「しょうがないな。君とは長い付き合いだし別に良いよ」
その返事を待ってましたと言わんばかりにフランスは礼の言葉を交わした後、提案を持ち出した。その内容は単なる好奇心と欲求で、イタリアだけにしか頼めない内容だと言われた。
「イタリア、突然だが…” 女装 “ してくれないかな? 」
彼の言葉に衝撃を受けると数秒間何も言葉にする事が出来なかった。彼はイタリアなら絶対に断る筈が無いと信じて居たからだ。他国の場合だと例えフランスの御願いでさえ断る者が多いからだ。日本は無理矢理に着せて来る為か、例外ではあるが。沈黙を貫いた後、大きく溜息を吐いて理由を聞いた。
「それは…また突然…どうして僕なの?」
気まづいのか口角を引き攣り自分の腕を組んでいると、フランスは嬉しそうに肘をテーブルに付けて顎を手の甲に乗せ
「僕が見たいから。それ以外に理由なんて無いよ。僕の妹と君のお姉さんには頼んであるから、今日のパーティ僕のパートナーとして来てよ」
片手で招待状を出して渡すとイタリアは先程とは打って変わって低い声を出して元気が無くなった。そう、フランスの願いは絶対に断れないせいで彼の言葉通りならば表上は自由だが半ば” 強制 “ 参加。断れば今後のEUに居る立場が危うくなるため、仕方なく承諾をする
「…わかった。」
「じゃあ詳細はチャットで教えるね〜♪」
椅子から立ち上がり、揺れるイヤリングを眺めながら立ち去る姿を見送った。再度招待状を見つめるとそこにはドレスコードが必須…なんと、普通の女装では無く用意したドレスを着ろ、そういう意味も含まれていた。してやったりのフランスに腹も立つが、それよりも誰にもバレずに居られるか懸念をして、立ち上がると同時にサンマリノからチャットで「今すぐ来て」と通知が来た。緊急事態なのか、心配になって急いで机の上にあるカップ等をカゴに入れて走って家の中へと向かう。自身の家に到着をして中に入るとカゴをキッチンに置いてからサンマリノの居る部屋へと長い廊下を走った。
「サンマリノ、どうしたの?」
呼吸が早くなって息を切らすと、そこにはフランスの妹と自身の姉がサンマリノのを囲んで居た。フランスの言葉を思い出してまさかとは思い後ろに一歩引き下がる
「あら?兄さんの言ってた方かしら。」
「お、今日は帰りが早いな??」
その奥でサンマリノが美少女になって生まれ変わって居る姿を見て鳥肌が立ち、逃げようとするが姉に腕を掴まれると、自分より力が強いせいか振り払う事が出来無い。そのまま部屋の中へ強制的に入るとありとあらゆる事をされ、時間だけが過ぎて行った____
_____________________________________
______________________________
______________________
_________________
_________
___
騒めく様に話す一部の国達、フランス主催のパーティで誰もが皆楽しそうにしていた。__そう、2カ国を除いて。中国とイタリアは未だ会場に入って居らず2人共戸惑った様子で会話をし始め
「君もフランスに?」
「いいや、私はロシアに。」
ずっと居る認識はしていたがこうして個人で話すのは初めてで、お互いの話を聞いているとクスッと小さく笑い声を出した
「あはは、ロシアってそんな事するんだ」
「ほんと、参っちゃうよ」
緊急が解けると、2人一緒にドアを開けて会場に入場すると一気に辺りが静かになり、ヒソヒソ声が溢れ返る。それもその筈、2人のドレスは異様に美しく綺麗な物だった。
イタリアのコルセットドレスは黒と緑に包まれた様な見た目で、太ももまである黒いガーターブーツを履いており、左腰には華や透明な蝶を模した宝石等が飾りがつけられている。胸元は大きく開いて居るが首元はしっかり隠れてて全体的に装飾が施されてた。引きずる程透明の長いドレス。1つひとつが丁寧に仕上げられた刺繍が全体的にあり、肩は出ており袖丈はふわっとしており愛らしい印象を与える。イヤリングはフランスから借りた青く透明感のある蝶を左耳につけていた。頭には薄緑の青い華や黒いリボン等があるミニハットを被っており、足元が見えるせいか少し恥ずかしそうに俯いて居る。
一方中国はマーメイドドレスで真っ赤なと黄色が印象で、腰が細い中国にはとても美しく見えていた。胸元には小さい宝石がキラキラと輝く。足元は見え無いがハイヒールを履いており、背丈は誰よりも中国が見えるせいか目が離せない。イタリアと同じで背中から長い透明な布を引きづられながらも気にしていなかった。首元にはチョーカーの様な物を付けてて、右の腰には大きなリボンが付いており、袖はなかった。変わりに時計などのアクセサリーが着いていた。
2人共化粧もしており、本当にイタリアと中国なのか誰も想像なんて付かないだろう。だがロシアとフランスはすぐにに2人の存在に気付くとそれぞれ手を振って近づく
🇫🇷「génial!!まさかここまで美しくなるなんて思ってなかったよ。一瞬本当に君が女性だと勘違いしてしまったし」
🇮🇹「このドレスが綺麗だからじゃないのかな?」
🇷🇺「милашка….まさか中国がここまで…」
🇨🇳「なんで泣いてるんですかねェこの方…」
そんな楽しい会話をしてる最中に、イタリアを見て目を丸くするイギリスがゆっくりと近づいてシルクハットの軽くツバを指先で摘んで上げ
「It’s a pleasure to meet you.」
会釈をした後に更にイタリアに近付いてジッと彼の姿を下から上まで眺めた後に微笑みを浮かべ
「こんなに美しい国が居るとは…私の目は節穴だった様ですね。」
中国は呆れて顔に手を当てるが、ロシアやフランスは笑いを堪えるのに必死で目線を逸らして体が震えて居た。そんな事情も知らずに更にイタリアに質問を投げかける。
「もしも踊る相手が居ないならば私と一緒にどうでしょうか」
白い手袋越しでイタリアに手を差し伸べて目を細める