6のつづきから
わんく
【syp視点】
なんとなく橙色をした鳥に惹かれ、腕を伸ばすと 腕に向かって飛んできてくれた。
syp「ふふッ…かわい」
大きく黒い瞳からの純粋さや、ほんわかしている雰囲気はとてもチーノに似ている。
ぼんやりと見ていると、
鳥はくちばしで腕をつつき、手紙を取ってくれ、とでもいうかのように顔を突き出した。
手紙を手に取る。
そこには
『訓練場へ行け』
とだけ書いてあった。
一体誰からなのか…
なんの意図があるのか…
悶々と考えているとペ神さんが
sn「ショッピくん、手が止まってるよ。
いつも手伝っててもらって悪いから、今日は大丈夫だよ!」
と声をかけてくれた。
syp「いやいや、ペ神さんが大変なので…これくらい手伝わせてください」
sn「んーー……でもsypくん疲れてるんじゃない?だって……」
「 何もいないのに、腕を窓に伸ばしたの?何に向かって笑いかけてるの?」
syp「…え?
いやいや、冗談キツイっすよ。だって…橙色の鳥…が、…」
ペ神さんに向けていた顔を腕に移すと、そこに鳥の姿はなかった。
syp「は?え?」
sn「ん?鳥?」
syp「そうなんです…確かに橙色の鳥が紙を持ってきたんです……」
髪が紙を持っていた手を見ると、鳥と同様に消えていた。
syp「なんで……紙もなくなってます……」
sn「…そっかぁーー。その紙にはなんて書いてあったの?」
『訓練場へ行け、です。 』
と言おうとした瞬間、喉の奥がツンとして声が出なくなった。
その時、
「ショッピ!こっちきて一緒に遊ぼ!!」
と懐かしい声が頭に響いた。
ずーっと聞きたかった声。明るく元気で優しい声。
syp「すみません。俺、行ってきます。」ペコ
ワイはペ神さんに一礼して歩みを進めた。
医務室にひきこもっててここにもしばらく来ていなかったな。
チーノとよく一緒に練習した訓練場。
歩みを一歩、一歩と進めていくと、突然
パァンッッ!!
と大きな音が鳴った。
不思議に思って足を早める。
「……」ゴクッ
少しの緊張と恐怖に喉を鳴らす。
そして意を決して訓練場をチラッと覗いた。
するとそこには
水色でふわふわの癖っ毛で、橙色の瞳、大きなぐるぐる眼鏡のアイツがいた。
「…へッ?チ、チーノッッ?」
ここに居るなんてありえへん!
だってさっきまで医務室で……
あかん頭ぐるぐるしてきた…
しばらく沈黙が続けば聞きたくない言葉が耳に飛び込んだ。
「…お前、誰?」
syp「え…」
ci「だから、お前誰なんって聞いとるんよッ!!」
syp「だ、誰って……
ワイはショッピやで、?」
ci「ッッあ゙あ゙ぁ゙!!?」ズキズキ
突然、チーノは倒れ込む。
「チーノッッ!!」
咄嗟にワイはチーノの体を支える。
が、
「…は?」
出た右手は空を切った。
よく見るとチーノの体は透けていた。
ci「ゔゔぅ゙ぁ゙……ぁ゙、ぁ゙!!!!」
チーノは 頭痛がひどいのか、自身の頭を抱えて 、もがき、苦しそうな声を出す。
ci「あ…ショッピ… 、?」
【ci視点】
後ろから声がして振り向く。
そこには
紫のヘルメットをかぶって紫のジャケットをはおり、紫の瞳をした男性が一人立っていた。
俺の記憶の中にはいなかった人や。
でも、俺の名前は言っていた。
コイツ、誰やねん…。
そう思って
「お前、誰?」
と声を出す。
目の前はショックを受けたように、「え」だの「は」だの声にならない声を出している。
やがて、男が口を開く。
「誰って…ワイはショッピやで。」
…ショッピ、、?
コイツがショッピ?
その時、頭痛が激しさを増す。
ズキズキ、ガンガンと頭を砕かれるみたいな衝撃が頭に加わる。
あまりの痛さに倒れ込む。
そして、目の前が真っ暗になる。
次第に一つのガラスの破片が見えてきた。
真っ暗な空間でショッピと名乗る男は、そのガラスを拾い上げる。
すると、ガラスの破片は紫の光に包まれ、頭にいろいろな思い出が流れてくる。
頭で処理しきれないくらいに、たくさん。
そして目の前が白く光る。
頭痛が収まり意識がはっきりすると、目の前には不安そうな顔をするショッピがいた。
すべて思い出した。
こんな人、忘れちゃだめ決まってた。
ci「あ…ショッピ…、?」ウルッ
syp「…ッッッ!!!」
「せやで!!ワイはショッピッ!!!」…ポロ
ci「……!!
ショッピッ!!!」ポロポロ
syp「ぢー゙の゙ッ!!! 」ボロボロ
ショッピの顔は涙であのポーカーフェイスは崩れている。
俺もひどい顔をしているのだろう。
俺達は抱き
…合おうとした。
虚しくもショッピは俺を掴むことはできない。
同様に俺もショッピに抱きつくことはできない。
ああ。神様。そんなのあんまりやわ。
俺はまた、白い光によってどこか違う空間へ飛ばされてしまった。
syp「チーノッ!!!
…待ってッッ!!!行かんといてッッ……
あかん…いっちゃ…だめ、、」
【syp視点】
その日の夜、俺は悪夢を見た。
『お前は優等生やな。』
ワイにとってこの言葉は鎖のように縛り付けられる言葉だった。
なう2023/12/13 2:10:30
眠すぎて文おかしいですが、投稿させていただきます🙏🏻
わからない方いたらコメントにて質問お願いします。
もしかしたら書き直すかも…
コメント
3件
あーもう好き 大好き 甜菜 めちゃくちゃ続き待ってる
チーノ、ショッピ、互いに頑張れ!