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🥔「……おかしい」
あきは、りぬの家の前に立っていた。
三日じゃない。
もう五日。
既読はつかない。電話も出ない。
学校にも来ない。
親友としての勘が、ずっと胸をざわつかせている。
インターホンを押す。
……応答はない。
🥔「りぬ?」
静かな住宅街に、自分の声だけが溶ける。
その時、背後から声。
🍅「何してんの?」
振り向くと、ぷりが立っていた。
いつもの笑顔。
でも視線は鋭い。
🥔「りぬが変なんだよ。連絡取れない」
あきは素直に言う。
ぷりは一瞬だけ目を伏せた。
🍅「……男の家とかじゃないの?」
軽い冗談みたいな言い方。
でもあきは即座に否定する。
🥔「りぬはそんなやつじゃない」
その迷いのない声が、ぷりの胸を締めつける。
(俺には、そんなふうに言い切ってくれないのに)
ぷりは笑った。
🍅「じゃあ、心配なら探せば?」
その言葉は優しい形をしているのに、どこか試すようだった。
その頃。
りぬは薄暗い部屋で壁にもたれていた。
時間の感覚が曖昧になる。
るぅは静かに隣に座っている。
🐹「今日もあきのこと考えてた?」
問いは穏やか。
りぬは目をそらす。
🐶「……考えるよ。親友だから」
るぅの呼吸がわずかに乱れる。
🐹「俺じゃ足りない?」
りぬは答えない。
答えたら、きっとまた空気が重くなる。
その沈黙が、るぅをさらに追い詰める。
夕方。
あきはもう一度りぬの家を訪れた。
カーテンは閉まったまま。
郵便受けには、少したまったチラシ。
胸が冷たくなる。
(りぬ、絶対おかしい)
あきはスマホを握りしめる。
りぬと最後に会った日のことを思い出す。
少しだけ、様子が変だった。
笑っていたけど、目がどこか遠かった。
「助けて」って言えない顔だった。
その瞬間、背筋がぞくっとする。
🥔「……俺、気づいてなかった?」
親友なのに。
一番近くにいたはずなのに。
遅かったらどうする。
最悪の想像が頭をよぎる。
🥔「いや……大丈夫。りぬは強い」
でもその“強い”に、どこか違和感。
本当は、りぬは強がりだって知ってる。
夜。
ぷりの部屋。
あきからメッセージが来る。
《りぬ、本気で探す。何か知ってたら教えて》
ぷりの指が止まる。
(俺が一番知りたいのは、あきの気持ちなのに)
画面を閉じて、天井を見上げる。
🍅「りぬより、俺を見てよ」
呟きは誰にも届かない。
でも胸の奥で、黒い感情が膨らむ。
一方、るぅはりぬの寝顔を見ていた。
🐹「りぬは、俺のそばが一番安全なんだよ」
でも。
その言葉は、自分に言い聞かせているみたいだった。
スマホの通知が鳴る。
画面に映るのは――あきの名前。
るぅの目が細くなる。
🐹「……来ちゃうの?」
静かな独占欲が、ゆっくり形を変える。
同じ夜。
あきは決意する。
🥔「明日、警察に相談する」
震える声。
でも、もう迷わない。
親友だから。
守りたいから。
その決意が、
四人の関係を大きく動かすとは、まだ知らない。