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僕はmtk。
イジメが原因で難聴になった。
そんな僕には友達がいる。
大切な、大切な友達がいる。
彼はwki。
だが…彼は生まれつき、目が見えない。
本当はwkiのことが好きだ。
優しく包み込んでくれるから。
でも、wkiは僕のことが見えない。
伝えたいのに、上手く伝わらなくて…。
僕らの恋は程遠くて、難しい。
いつになれば、実るんだろう…。
目の前から来る通行人からも、人に話しかけられた時も……。
僕が隣にいて、必ず守ってあげる。
wkiは音だけを頼りに生きていかなきゃいけない。
そんなの、、無理に決まってる。
そんな彼が、友人に頼んで、僕に伝えてくれた言葉は “ 大好きです。付き合ってください!! ” だった。
返事がしたいけど、彼は僕の名前を知らない。
彼には友人がいるけれど、僕にはいないから。
伝えてくれる人がいないんだ。
いつか、この声が…想いが…届いたら……なんて、何度も考えてしまう……。
ある日、変な夢を見た。
僕とwkiが話していた。
それも楽しそうに……。
僕が夢見た世界が、そこには広がっていた。
これが現実だったらなって……。
朝、目が覚めた。
いつも通り。
だけど、何かが違った。
鳥の鳴き声……、
自転車の鈴の音……、
wkiの声─────────。
“ 君の名前、教えてよ? ”
え、?
なんで……?
wkiの喋っている声が聞こえる。
夢?わからない。
でも、覚めないでほしい。
こんな幸せな夢。
omr¦あ……、
久々に出した声、聞こえた音。
こんなにも、世界って美しかったっけ?
wki¦好きです、付き合ってください……!
omr¦僕でよければ、、
wki¦君の…名前を……
omr¦僕の名前は──────────
こんな素晴らしい世界があったら、どれほどよかっただろうか。
望ましい……そんな世界を、
今日もまた、
僕は一人……さまよっている。
無音の孤独な個室で、ひたすらに描き続ける。
“ 僕って、誰だっけ? ”
もう、耐えきれない。
無音の中で、孤独を抱えて生きるのは。