テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
それは高校生の頃のことだった。
その頃にはもう元貴と恋人同士で元貴の事しか見えなくて、大好きだった。
m「 若井ごめん!今日委員会で遅くなるから先帰ってて! 」
w「 えー全然待つけど。 」
m「 それは嬉しいんだけど、夜までかかりそうだから…。あ、その代わり明日は俺が迎えに行くよ。 」
w「 んー…分かった…。 」
残念に思いつつも、仕方ないと思い、下駄箱へと向かう。
すると、突然肩に誰かの手が置かれ、驚いて後ろを振り向いた。
w「 あ…お前ら……。 」
1「 滉斗さー、俺ら捨てたくせに幸せそうじゃん。友達居なくても大森が居るからいいって?腹立つ。 」
2「 着いてこいよ、逃げたり抵抗したりするなら大森を酷い目に合わせるからな。 」
そう言われてしまえば逆らえるはずもなくて、大人しく二人に着いていく。お金だったり暴力はもうこの時点で覚悟してた。
w「 ぁ゛…がッ…! ぃだいッ…ぉ゛く、あ゛、や゛め、、ぬ゛いて゛ッ… 」
訳が分からなかった。
俺の中から永遠に消し去ってしまいたい記憶。覚えてるのは途中からで最初の方はもう覚えてすらいない。
2「 はーっ、コイツ男のくせに締め付け良すぎ 笑 」
1「 早く変われよ 笑 」
無理やり奥まで突っ込まれて、気持ちよくもないのに揺さぶられ続けて、泣いても縋ってもやめてはくれなくて。
頭の中はずっと元貴への罪悪感でいっぱいで、まだ体なんて重ねたことなかったのに。
1「 じゃあな笑 滉斗」
2「 このこと誰かに喋ったら分かってるよな?」
二人が帰ったあと、俺は急いでトイレに駆け込んで何度も何度も吐いた。何も出なくなっても嘔吐くのは止まらなくて、涙も止まらなかった。
w「 っぉ゛えッ…ごめ、ごめん゛ッ…もときッ…げほ、ごめ゛ッ…、 」
元貴への罪悪感と謝罪の言葉も止まることはなかった。
それでも少しでもこの罪悪感を紛らわそうと翌日、迎えに来た元貴に笑顔で接して学校へ行った。
けど、罪悪感は募るばかりで何も改善なんてされなかった。
m「 若井もしかして眠い? 」
w「 え?ぁ、まぁちょっと昨日夜更かしして…。 」
m「 ギターの練習でもしてた?笑 」
w「 はは、そんなとこ。 」
もう元貴といることが辛かった。
大好きで仕方がないのは変わらないのに、もう自分の体は綺麗では無い。元貴に捧げるはずだったのに、汚くなってしまった。
だから高校の卒業式、俺は耐えられなくなって彼に別れを告げた。
w「 ごめん、元貴…別れよう。 」
m「 …は? 何言って…… 」
w「 …じゃあね。 」
あれ以上あの場にいたら、泣いてしまいそうで返事も聞かず逃げてしまい、
それから俺は今いる家から引っ越して、元貴のアカウントもブロックして元貴を忘れようとした。
w「 だからッ…もう、俺は関わりたくなんてなかったのに…!!俺にッ、資格なんて、 」
次の瞬間、痛いくらいに元貴に抱き締められた。その後頭と背中を撫でられながら、
m「 辛かったねッ…怖かったよね…気付いてあげられなくてごめんねッ… 」
と、元貴は何度も言葉を掛けた。
なんで、なんで元貴が謝んの。全部俺が悪いのに、元貴は何も悪くないのに。
m「 若井、 」
w「 っん、ぇ、ちょ…んむッ…も、もと、んぅッ 」
m「 若井は悪くない。悪くないし、汚いとも思わない。資格ないなんて言わないで…もう俺には若井しかいないの…。 」
マネージャーさんも藤澤さんも居るというのに元貴はお構い無しに俺に口を押し付けてくる。
軽いバードキスだったそれは段々と深いディープなものに変わってきた。
w「 ん゛ッ…ん、! もとき、んぅ、っあ…っは、ん、んっ…! 」
m「 かわぃ… 」
キスなんていつぶりだろう。あの日、自分勝手に別れを告げ、逃げた時から恋人なんて作らなかったから、息の仕方すら忘れてしまった。
m「 若井、今自分でどんな顔してるか分かってる? 」
w「 んぅ…? 」
m「 キスだけでこんなに蕩けて…雄を誘う雌の顔してる、 」
w「 っ、ちが、そんな顔、してないッ… 」
恥ずかしくて必死に腕で顔を隠そうとするけど、元貴に腕を掴まれてしまって抵抗もままならなくなってしまう。
m「 ね、若井…そんなに今の自分の体が汚いって思うなら俺が消毒してあげる。何回でも何度でも上書きするから。 」
w「 っ…嬉しい…けど、俺は一回でも元貴から逃げたからッ… 」
m「 関係ないよ、気にしないで。だってほら、今の若井も昔の若井もすっごく美味しそう…。 」
元貴はそう言って俺の首元に顔を埋めると、ジュッと吸い付いてきた。ピリッとした痛みが甘美な気持ち良さに変わっていく。
w「 も、もと、き…! これ以上は、ほんとうに…! 」
たっちゃうからやめて、なんて今この場で言えるわけない…!
けど元貴は察してくれたのか、顔を離してくれた。
快楽と安心感によって流れた涙を元貴の温かい手が拭ってくれる。
w「 …ぁ、も、もとき…ていうか今仕事中じゃ…。 」
m「 あぁこの格好?仕事中っていうか、もう終わったの。今はマネージャーに家まで送って貰ってってるところ。 」
w「 そう、だったんだ…。……っあ!!ふ、藤澤さん、マネージャーさん、こんなっ…お二人がいる所で変な話しちゃってすみません…!」
r「 大丈夫大丈夫 笑 元貴、ほんとに若井くんの話しかしなくて…だから、また二人が仲良くなったみたいで良かった! 」
w「 ま、眩しい… 」
優しすぎて眩しい…目が潰れそう…。
mn「 まぁ正直、大森もあんまり身が入ってないみたいだったからこの結果が迎えられて良かったよ。 」
w「 え、、身が入ってない…? 」
m「 これマジな話、若井がいなくなってから病んだからね。食事もまともに食えなかったんだから。 」
w「 え゛ッ…!?そんなに!? 」
m「 そんだけお前のことが好きってこと。 」
そんなこんなで藤澤さんとマネージャーさんも交えて話していたら、いつの間にか元貴の家に着いていた。
元貴に半ば無理やり引っ張られて車を降りた俺は、二人にお礼と別れの挨拶を告げ、二度目の元貴の家に踏み込んだ。
コメント
2件
やったーー!楽しみにしてたので嬉しいー!そんな過去があったのか...若様可哀想...でも、元貴さんに許して(?)貰えて良かったね!続き楽しみにしています!!!!
かわいい…🤤