「ユウ〜 朝だぞ」
『ぅん…』
シャッ、とカーテンを開けてユウを起こす。
いつもの真っ直ぐな耳は、ぺたりと垂れている。
いつもはちょっかいをかける仔犬みたいなヤツだが、今は小さくなって寝ている、ただの小動物のよう。
これを毎朝見れるとなると、にやけが止まらない。
「あ、こらっ 布団に潜るな 」
ユウが布団の中に潜った。耳を残して。
……触りたい でも…
.
好奇心に負けて、触ってしまった
ぴく、と耳が動く。
『…えーすのへんたい。』
「おわっ 起きてたのかよ」
『いまおきた』
えへ、と布団の中で子供っぽく笑うユウ。
『ね、着替えるからカーテンしめて』
「ハイハイ 我儘なお姫様なこと。」
…意地悪してやろ
カーテンを閉めて、起き上がったユウのベッドのもとへ戻る
『… なに 着替えシーンでもみたいの?』
「うん」
『じゃあ寮服とって。』
「え」
『みるんでしょ?』
意地悪く笑う。まるで悪役のように。
そして1枚上を脱ぐ。
「ちょっ、ちょっと!?」
『なーに本気にしてんの』
あはは、とユウが笑う。自分でもわかる程、顔が熱くなった。
アンタが可愛い女の子なの、自覚してんの?
『あー、目すっごい覚めた 』
『ほら、出てけ出てけ』
.
「あー、 まっずいなこれ…」
ユウのプライベートから離れても、まだ真っ赤な顔を腕で隠して屈む。
オレはとんでもなくユウが大好きだ。
コメント
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ぐあああっ、!! 尊い…尊すぎる… 寝起きに見るものじゃなかった…尊すぎる…