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#12 夢
「ただいまー…」
ワンワン!
「あ、チクくん…」
「そっかチクワも1人だもんな…」
「大丈夫だよー?よしよし…
(抱っこしてリビングへ行く」
「あ、ロミアとシルク!おかえり」
「ただいま」
「で…見せたいものって…?」
「これだよ」
ンダホくんが差し出したのは
手帳のような小さい本だった。
表紙には『仲間との日常』と書かれていた。
「見ていいの…?」
「いいと思う、俺もまだ見てないし」
「読むよ?
9/5「ロミアとの出会い」
たまたまオフの時に出会った女の子。
その子は全てが
どうでもよくなったかのように
自殺しようとしていた。
俺は引き止めた。シルクと相談し
一緒に暮らすことになった。
名前すら覚えてないらしい
俺はその子の名前を「ロミア」と名付けた。
9/15「メンバー活動」
ロミアと本格的に
YouTube活動することになった。
本当に嬉しい気持ちで溢れた。」
「これ日々の日記…ってことだよね。」
「私の事も書いてある。」
「続けて…!」
「11/3「悩み」
今日はオフで夜に散歩に出ていた。
そんなところにある一人の男…。
俺にこういった
『最近入ったロミアちゃん、
俺が貰う、来週にはな』
貰う?どうゆう事だろう。
でも嫌な予感がした。
ロミアは絶対守る。」
「えっ…男…?」
「ロミアを…狙ってるってことだよね」
「続きは…
11/5「前回の続き」
その男がよく俺の前に現れるようになった。
もうすぐ男が言っていた来週…
多分10日頃だろう、
メンバーには相談できねぇ…
迷惑…かけたくないしな。」
「…これで終わってるよ?」
「え?じゃあマサイは…?」
「連れていかれた…かもな…」
「私の代わりに…ってこと?」
「わからない…でもその可能性はあるぞ?」
「そんなっ…!」
私のせいで…!
私のせいで…!!マサイくんが…
うっ…!昔の感覚が…また…!
頭が痛い…割れるように…!
「待って!そしたら
マサイの場所突き止めないと…!」
「うん…手遅れになったらマズイ」
「う…うっ…!」
「え?」 「え?」
「うっ…は、離れて…二人とも…」
「大丈夫か、ロミア?」
「ロミア!とりあえず落ち着いて!」
「…宝石のように…目が赤い?
…っ!?まさか…」
私には世にも珍しい病気がある。
パニックになったり
昔のトラウマが蘇って
このように症状が現れる。
そして目の前の人に
襲いかかったりする場合も…。
「離れ…てっ…!!」
「どうしよう…!ロミアが!」
「くっ…!(ギュッ」
「…シルク…くん…?」
シルク…くん?
なんで私に?
シルクくんが怪我しちゃうかも
しれないのに…!!
それはシルクくんも分かってるでしょ…!!
「大丈夫…大丈夫。
俺らがいる」
「ダメ…!もしも襲いかかったら…!」
「別に構わない、ロミアの為だったら」
「でも…!!」
「ギュッ」
「ンダホくんまで…?」
「俺もそうだよ、
ここで逃げる奴は男じゃねぇよ(笑)」
「ロミアが昔嫌なことがあったんだろ?
この事も…。それを忘れるぐらいに
俺らが笑わせるって誓った!」
「シルクくん…(泣)」
「ヨシヨシ(。´・ω・)ノ゙」
「うっ…うぅ…(泣)」
シルクくんは…ずるいよぉ…
なんで…そこまで私を…!
「大丈夫だよ?泣きたい時は泣いて。
無理に我慢しない方が楽だしさ」
「うわぁぁぁん…!!(ギュ」
「ヾ(・ω・*)ナデナデ」
その後なんだか眠くなって
気づいたら寝てしまっていた。
寝たことなんてこの時は気づいてないけどね。
「…んっ…?」
「ん?起きたか」
「えっ…えっ!?」
私の目の前に立っていたのは
マサイくんだった。
「なんで…マサイくんが!?」
「ごめんね…ロミア。」
「っ…!!(飛びつく」
「うおっ!?(倒れる」
「ばかっ!このばかぁ…!(泣)」
「…俺は馬鹿ですよー(笑)
そんなこと分かってるだろ?」
「どこ行ってたの…。
心配したんだからね…!!」
「ごめんね…心配させちゃって」
「(´•̥ω•̥`)」
「ヨシヨシ(。´・ω・)ノ゙」
マサイくんの体…あったかい。
なんでかわかんないけど…
マサイくんの中って
ずっといたくなるように癒しをくれる…
「なんで…私なんかを守ったの…?」
「…ロミアが好きだから」
「…えっ?」
えっ…?
私の事を…?
「め、メンバーとして、でしょ…?」
「違う…、恋愛対象として」
「マサイ…くん…。」
「…マサイ……くん…。」
「あれ、ロミア寝ちゃってた?」
「うん、きっと疲れたんだよ」
「寝言でマサイって…」
「多分だけど、
コイツマサイの事好きだよな」
「あっ!やっぱり?
マサイもロミアの事好きだもんね(笑)」
「このリア充が」
「俺らもだろw」
「ww」
「…んっ…?あれ…夢か…」
「あ、おはよ」
「シルクくん…ンダホくん…
おはよ…」
「大丈夫?体調悪そうだけど」
「うん…大丈夫。 ちょっとね…」
「あんま無理すんなよ?」
「うん…ありがと」
なんで夢にマサイくんが…。
夢なんか、なんの意味もないのに。
はぁ…ホント、朝からついてないな。
夢なんか…ただの妄想。