今回はミルクラテさんの小説コンへの小説でございます~~~!!
小説コンって初めてなので頑張ります!!
ではどうぞ!!
⚠️太中太⚠️
bl注意
BEAST
死ネタ
太宰『久しぶりに2人で食事でもしないかい?』
中也『….は”…?』
その男、ポートマフィアの幹部の少年は目を大きく見開き口を開けてあほ面を浮かべていた
普段から仕事の事や一定の部下の前以外で一切なかった仕事以外の話題
それに思わず驚いてしまったのだろう
中也『えっと”…任務の話、か?』
太宰『そんな話じゃないよ、ただ私は君と二人で久しぶりに食事がしたいだけなのだよ!』
そう大袈裟な身振りをしながら言うと少年はあからさまに嫌悪感むき出しなのを感じ取れた
中也『….何企んでやがる…』
太宰『別に何も企んでなどいないよ、』
太宰『本当にただ君と食事がしたいだけなのだよ!』
太宰『それに、君の好きそうなワインもあるのだよ、』
太宰『これでも駄目かい?』
【ワイン】という言葉を聞いた途端、中也は黙った、これは釣れたサインだ
中也『まぁそこまで言うならぁ!?別にいいけどな!!』
太宰『ふふっ、じゃあ0時に此処で、ね』
中也『おう…』
太宰『あ、あと今日はもう帰っていいよ』
中也『あ?まじか!!』
あからさまに機嫌が先程よりも良くなっている事が見ていなくても感じ取れる
太宰『うん、だから今日はゆっくり休んでね』
中也『おう!わかった!』
ポートマフィアの幹部様は片思いをしていた
その片思い中の相手から数年ぶりに食事に誘われた、
内心嬉しくて仕方がなかったが表には向き出さず、決して期待せずに何とか素っ気ない態度を取って平然を装い食事の約束をした
そして今、少年はその事で頭がいっぱいになり家で悶々としていた
中也『久しぶりの太宰との食事…!!!』
中也『やべぇ顔ニヤけちまいそう…//』
ポートマフィア幹部の少年はセーフハウスのソファの上でクッションに顔を埋めバタバタしていた
中也『くっそ…まじ顔にやけとまんねぇ…//』
中也『あ、てか服とか着替えた方がいいよな!?』
そう言うと少年はすぐさま立ち上がり服装の事を考えたりしていた
そんなこんなで約束の時間の1分前になった
想い人に言われたレストランは少年以外人が居なく、貸切の状態になっていた
中也『んだよ…誰も居ねぇじゃねぇか…』
中也『太宰も来てねぇ…』
中也『あ”~~~..席は反対側なのか…』
中也『そういえばここのビル、反対側行ったらポートマフィアのビルが見えんだよな…来る時は逆だから全く見えなかったが..』
そう思いながらポートマフィアでも眺めて浮かれている心を落ち着かせて想い人を待とうと思った
反対側に行き窓の前に立った
そして少年は目を見開いた
中也『は”….???』
そこには半ば半壊状態のポートマフィアのビルがあった
少年はすぐさま重力操作でポートマフィアに向かおうと思った
だが身体が止まった、少年は力が抜け膝から崩れ落ちてしまった、なぜなら
落ちている一瞬だけでも少年は長年の任務のお陰で姿が見えるようになってしまっていた
そこには見覚えのあり過ぎる少年の想い人の姿があった
その後すぐ下からの不快な人が潰れる音が聞こえた
少年は数秒呆然としていたがすぐに意識が戻り下を急いで見た
下には人…いや、もはや原型すら留めてはいないだろう、
落ちる前に居たであろうポートマフィアの屋上をとっさに見上げた
そこには2人の人影、慌てているのか下を見て、その後話し始め、揉め始めた
きっと落とされたのでは無い、自分から落ちたのだ
中也『はっ…こんな胸糞悪いもん見せるためにここへ呼んだのか”…?』
少年は隣にある自分と想い人が向かい合って食事するであろうはずだった机に目を向けた
そこには1つの手紙と1つの【カミカゼ】という名のカクテルが置いてあった
少年は最後の最後まで洒落ためんどくせぇ事しやがって、と呆れ顔で思った
そして少年はカクテルを荒々しく手に取り飲み干した、そのカクテルにある意味を飲み込んでなくすように
中也『これが、救いだぁ”…?ふざけてんじゃねぇ”よ”…』
そう言いながら少年は手紙を破り捨てた
少年の前には遺体があった
想い人の遺体だ、今日まで、ペラペラと話、大袈裟に動き、息をしていた人間の遺体だ
中也『なぁ”…手前』
中也『ふざけた妄想抜かして俺が手前のこと本気で嫌いってずっと思ってたのか…?』
中也『な”ぁ”..なぁ”…ッッ!!手前はんな事も見ぬけねぇ程俺の事見てなかったのかよ”ッッ!!!』
中也『これで手前は死ねて俺も嫌いな奴が死んでどっちもハッピーエンドってか”ッッ!?』
中也『巫山戯てんじゃねぇ”よ”ッッ!!!』
中也『結局俺は最後の最後まで手前のいい駒だったのかよ”ッッ!?!?』
少年は返事もしない遺体に対してひたすら怒鳴り続けた
少年にはもう唯一無二の相手は居ない
己を人間と証明して、自覚させてくれる者はもう居ない
探偵社__
太宰『はーい!!おしまい!』
探偵社員の太宰治は明るい笑顔でそう言った
敦『随分と悲しいお話ですね…』
敦『ちなみに、カクテルの意味ってなんだったんです?』
太宰『あぁ、あのカクテルは【あなたを救う】という意味があったのだよ』
敦『なるほど…!!!』
敦『…..お互いに気持ちを言ってたらこんな事ならなかったんでしょうか…』
探偵社員の敦は悲しそうな顔をしながらそう言った
太宰『うーん….どんなことがあろうと結末は変わらなかったよ、』
太宰『お互いに不器用で面倒臭いんだ、この2人は』
太宰『世界から貰ったものが違ったんだ』
敦『そうなんですね……..あの…』
太宰『なんだい?』
敦『これは…実話、なんですか?』
太宰『いいや?私の作り話だよ』
敦『そうなんですね…!!』
太宰『さて、私は入水でもしてくるね~~!!』
太宰治はルンルンでオフィスから出ていった、その間、後ろでは怒鳴り声がしていたが太宰は振り向きもしなかった
太宰『げ…』
中也『げッッ…!!!』
中也は嫌悪感をむき出しにした顔を太宰に向けた
太宰『おやおや~~!!こんな所に蛞蝓が!!』
そう言いながら太宰は中原中也の髪をぐしゃぐしゃに撫でた
中也『やめろッッ!!!』
中也が太宰に足蹴りをいれる、それを安易に避ける太宰に中也の怒りは募る一方
太宰『ふふっ….ねぇ、中也』
太宰は甘い声で中也に話しかけた
中也は睨みつけながら『なんだ、』と聞き返した
太宰『…一緒に食事でも__』
中也『俺の家でな、』
太宰は目を丸くさせ、その後微笑んだ
太宰『うん…じゃあ楽しみにしてるね、手料理』
中也『きめぇ事言ってんじゃねぇ…』
中也はドン引きしている反面、太宰はとても嬉しそうに微笑んでいた
太宰『じゃあ…0時に此処で、ね』
中也『おう…』
終了です~~~!!!
解釈違い起こしまくって色々と悶々として書いたので時間が掛かってしまいました…💦
小説コン、イラコン、共にとても楽しかったです~~!!ありがとうございました!!✨
審査とか集計諸々大変だろうけど休み取りつつ頑張ってね~~~!!!🙌✨
ではまた!!!
コメント
2件
ぁぁぁぁあ、、好き💞🫶 取り敢えず結婚して欲しい(⁇ beast軸と本軸の繋がりが、、ぁぁぁあ😇🫶 めためた好きなのよ...😘 ヨミちゃ含めみんな神作だから迷いしかない…ゆっくりお休みしながら決めるね!💞 ありがとうッ‼︎
あっあぁぁぁ、(号泣) めっちゃ感動しました🥹 BEAST軸の記憶がある本編太宰さん、?なんですかね、とにかくめちゃくちゃ好きです…🫶