テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
CP 微グロ注意かも
007n7 × Noli
誤字脱字はお友達、地雷は回れ右。
全データが吹き飛んだので最初から。
旧設定。尚ヴォイドスターくんとc00lkiddの出番はありません。
CP7n7攻Noli受はあんまり聞かないですね。Noli攻7n7受は結構見かけるんですけど…。有名なんですか?マイナーなんですか?前回の没は意外といいねが多くてびっくりしてます。複数回押せるのもあるんでしょうけど…。
モチベに繋がるので非常に嬉しいです、皆様いつもありがとうございます!
…Fallenの閲覧数が他と比べて多いのは何でですかね
シチュエーション聞けばよかったかもしれない。リクエストだからか非常に気合が入りました。(多分)
本編どうぞ
俺がハッキングという行為に取り憑かれたのは、昔に見た父の姿の影響だろう。今となっては顔も声も覚えていないが、その姿だけは覚えていた。c00lguiを持って、燃える店に一人立っていた。その姿は神というには薄汚れていて、王と言うには孤独すぎた
でも、そんな父の姿に惹かれていた。幼いながらにもそれが決して良い行いではないと理解していた。世間は許してくれなくても、やりたいことを自由にやれる姿が羨ましかった。
いや、悪いことに憧れていたのかもしれない。
「おとうさん。ぼくも、おおきくなったら、おとうさんみたいになりたい」
「…そうか。でも……」
父がなんて返してくれたか、当時の記憶は色褪せてしまって随分と朧気だ。
でも、その選択を肯定してくれるような返事ではなかった気がする。
「7、起きてください」
「…んぁ?なんだ、Noli」
微睡みの中、誰かの声が響いた。目覚めた時、目の前に白の仮面と紫の頭蓋が視界いっぱいに映る。ぼやけた輪郭が徐々にはっきりとしていく。見慣れた顔だ。寝起き特有の掠れた声で名前を呼ぶと、不安そうに覗き込んでいた顔はやっとか、とでも言いたげに顔を上げた。
心地よく眠っていたのに、わざわざ叩き起こすなんていい度胸してやがる。
「なんだ、じゃないです。今からお仕事ですよ。早く起きてください」
「あぁ…そうか」
「玄関で待ってますね」
クソ、そういえばそうだったな。懐かしい夢を見ていた気がする。内容はもう覚えていないが。
渋々ながらも体を起こすと、変な体制で眠っていたからかぼきぼきと骨がなる。体が重い、疲れはとれなかったらしい。着慣れたパジャマを脱いで着慣れない仕事着に手を通す。何度着ても慣れないが、いつか慣れる日は来るのだろうか。なんて、無駄なことを考えていたら着替え終わった
「アナタにしては珍しく早いですね。行きますよ、7」
「へーい」
車の助手席に乗り込んでどかりと足を組むとNoliのため息が聞こえる。7、あまり汚さないでください。と言わんばかりのため息に足を下すと小さく感謝の言葉が聞こえたような気がするが知ったことか。お前のためなんかじゃない。
エンジンが音を立てて起動する。Noliがアクセルを踏めばゆっくりと、それでいて徐々に加速していく。流れていく風景をぼんやりと眺めながらふと口を開いた
「Noliは昔、何してたんだ?お前ならこっち側に来なくても生きていけるだろ。わざわざこっち側に来たのはなんか理由でもあんのか?」
「…ワタシですか?」
問いかけに対して意外そうな声色が帰って来る。よほど意外だったのか、数拍置いてからため息と共に語り始めた
「…別に、何か大きな理由があったワケではありません。ただ、ワタシにはそれ以外の選択肢がなかったけです」
何の感情も含んでない声。ちらりと顔を盗み見ると諦念で覆われてその先を何も映してやいない。遥か遠くを見ているのか、それとも何も見ていないのか。
死んでいると同等のその眼に背筋が凍った
「ふぅん。お前なりの背景があるんだな」
意図的に語ろうとしない部分をわざわざ問い詰めるほど俺は野暮じゃない。無理に問い詰めたって嫌われるだけだ。流石に仕事仲間相手に嫌われるのはごめんだ
「まぁ、人の数ほど歴史がありますから
…そういうアナタは、何故こちら側に?」
「大した理由じゃねえよ。俺の…親父がこっち側だっただけだ。」
言われてみれば、こっち側に来る理由はこれだけだった。幼い頃に見た親父の姿を追いかけて、俺は人生の大半をハッキング技術に捧げてきた。自分自身が何をやりたいか、何が目的でこっち側に来たのかも忘れてしまった。
もういない親父の幻影をただがむしゃらに追いかけ続けて、一体どれほどの月日が経ったのだろうか。それを少し残念に思う自分もいれば、それに感謝している自分もいる。こうしていい相棒を見つけることが出来たんだから
「親子で…珍しいものですね」
「そうだろうな。親子でハッカーなんて俺も聞いたことねえし」
くだらない雑談を交わしていると目的のピザ屋に着いた。人は多くはないが少なくもない微妙な塩梅。面倒この上ないが特段厄介でもない。フードを被ってc00lguiを起動しつつ車から降りると静かにNoliも着いてくる。
ざり、と砂利の擦れる足音が二つ、ゆっくりとピザ屋に近づいていく。
「できるだけ早いこと終わらせて帰りましょう」
「裏はお前に任せた。正面は任せろ」
わかりました、と言う返事をしながら足早に裏に走っていくのを見届けてから、店内にゆっくりと侵入する。自動ドアが人を感知して開く。ウィーンという開閉音を聞いて店員がこちらを一瞥した。
「…お前、まさか」
俺をさも知っているかのような口振り。なら、早く終わらせる以外の選択肢はない。c00lguiの項目からBURNを選択すると瞬く間に店中に炎が燃え広がる。店員と客の悲鳴を聞きながら、燃え行く店をぼんやりと眺めていた
あっけない。これがc00lguiの力か。見慣れたようで見慣れない。店員が絶望しながらパタパタと逃げていく様を見つめながら、炎の中でため息を一つ。
「帰るか」
くるりと踵を返して退店しようとすると、ガラガラと嫌な音が耳に届く。上を見ると今にも崩れそうな天井。崩れる前に出ようとするとバキッ、と崩れる音。死を覚悟した瞬間、誰かに手を引かれて外に出ていた。見ると、Noliが焦ったように俺の手を掴んでいた。
「あっぶな…!中々帰ってこないと思ったら…!アナタ、あと少しでぺちゃんこになるところだったんですよ!?」
「あぁ…助かった、ありがとう」
感謝を述べると、困惑したように俺の顔を見るNoli。その次には、アナタ本物の007n7ですよね?なんて失礼な言葉も聞こえるが無視した。俺が感謝できないとでも思っていたのかこいつは。
帰宅中、少し気まずい車の中でNoliの横顔を眺める
普段通り仮面に隠れて殆ど見えないが、それでも妙に見ていると落ち着かない。
「なんですか、人の顔ジロジロと見て。面白いものでもないですよ」
「…なんでもない」
Noliから目を逸らして外を眺めると、困惑紛いのため息が一つ
そこから特段と会話もなく家に着いた。ソファに寝っ転がるとふとNoliの焦った顔を思い出した。俺を心配して、俺のためにしてくれたと考えると、中々いいものだ。
もしNoliが俺から離れたら?
そんな未来を想像してみたが、どうも思い浮かばない。思いつく未来には全てNoliが居る。手放したくない。俺だけのものであってほしい。
お前の目に映るもの全部が憎たらしい。その目が俺以外に向くことが気に食わない。お前の目に映るのは俺だけでいいのに、なんで他のやつなんか映さなくていい。お前は俺だけ見ていればいいのに
同じソファで疲れたように目を閉じているNoliに向かって話しかけた。
「Noli」
「なんですか、7」
「……お前のことが好きだって言ったら、お前はどうする」
「…はい?」
なんとなく、今言わなくちゃいけない気がした。
鳩が豆鉄砲食らったような間抜けな顔。俺だけが見れる、俺だけが知っている顔。俺の中の独占欲がゆっくりと満たされる
「行動で示さないと分からないか?」
お前を好きなった証を。お前を愛しているという証を。
何処かで見たことがある。東洋では指切りげんまんと言う約束を交わす際に行う風習があるんだと。変わらぬ愛の証として自身の小指を切って渡したことが始まりだと。
「7?あ、なた…なに、して…」
護身用として持っていた小さなナイフを初使用がまさか自分自身になるとは。音も無く右手の小指に刃が入ると、案外あっさりと指は切り落とせた。
血が止まらない。小指が繋がっていた場所が焼けていると錯覚するほどに熱い。あったはずのものがなくなった喪失感を感じる前に患部が酷い痛みを訴える。痛い。ぼやける視界。
「なあ、のり。お前なら受け取ってくれるよな、俺の小指」
からん、ナイフが床に転がった。
落ちた指を拾って、左手のひらに乗せる。右手の止血もせずに問いかける。狂っているのは分かっている。でも俺を狂わせたのはお前だ、Noli。とことん堕ちてきてくれよ。俺のところに堕ちてきてくれよ。
お前が断れないと分かって聞いているんだ。だってそうだろ?
お前は俺から離れられないし、俺もお前から離れられない。お前はこの世界でしか生きられないんだから
だから、俺の元に来てくれるよな
007n7
愛と言うには歪んでいる
Noli
かわいそうに。もう逃げられないね
投稿までが遅れましたがリクエストありがとうございました!
(TDSもネタの構成がいい感じになったら着手始めるかも…??)