これからの文章は私が今後体験する華の大学生活の色々を赤裸々に綴っていくものである。なにせ飽き性なものだから一回で終わってしまうかもしれないがご容赦願いたい。
まずは自己紹介からしよう。私は18歳のしがない学生である。趣味は旅とカメラ撮影である。得意なことはあまり思いつかない。苦手なことは運動、数学…etcと無限に思いつく。とりわけ苦手なことの一つに、「大して親しくないクラスメイトや知り合いと話すこと。または話しかけること」というものがある。親しい友人や全くの他人に対してはあまりアガったりせず話しかけることができるにも関わらず、微妙に関係のある人に対してはどうにも上手く話しかけられず、会話も続かない。そう、私はいわゆるコミュ症の一種なのだ。別に人と話したくない訳でもないが、なぜかそれには話しかける勇気が必要になってしまうし、自分への言い訳として「別に私は1人でもいいし。いやむしろ、1人の方が気楽だし自由だから。」ということを言い聞かせてしまう。
それが生活に大きく影響したのは高校生の頃である。私は地域の中ではナンバー3に入るであろう公立高校に進学した。中学生の頃はそこそこ成績もよく、学級委員などをやっていたため、友人関係や学校生活も充実していた。しかしそれも所詮「井の中の蛙大海を知らず」である。高校には私をはるかに超える学力やコミュ力、リーダーシップを持った人が数多いた。加えて私は勉強がさほど好きな訳でも無かったし、趣味を優先していたこともあり、当然落ちぶれた。そうなると必然的に自信も、学校の中でのポジションも失われる。いくらクラスのチャラい連中もテストになると自分なんかより遥かに高い点数を出し、その点数を周りと競っている。そんな光景を見ていると、自分に自信が無くなっていくのも当然であろう。そんなことを思っているうちに私はどんどんクラスメイトと話すことに億劫になっていった。もちろん私もボッチにはなりたくなかったから、1つのグループに入ってそのコミュニティには参加していた。だがそれが永い友人になるかと言ったらそうではないだろう。
2年生になると世界はコロナウイルスという未曾有の災害に見舞われた。その中で行われたクラス替え。分散登校という形がとられる中、私は運悪くクラスの半分に誰一人知り合いがいない状況になってしまった。当然他の人たちは元のクラスや部活動で仲の良かった人と過ごし、そのグループ同士がさらに大きなコミュニティを作っていく。更に追い討ちをかけたのが、席が1番後ろであったことだ。前の人が振り向いてからない限り、孤独なポジションである。絶望的だ。結果、休み時間は基本スマホがお友達の陰キャ君は2年生になっても健在であった。案の定、私がクラスの友人と遊びに行くという様なイベントが起きたのは卒業する前2日間くらいだった。切ない。
とまぁ私の高校生活はこんな感じだった。ここからは本題に入っていこうと思う。
コミュ症陰キャである私はこの春から渋谷にあるA大学に進学する。駅伝でも度々話題になるあのA大学だ。なぜそうなったのかは言わずもがなである。他の大学に落ちたからだ。私の第一志望はA大学も含まれるMARCHと呼ばれる大学群の中の1つである。元々法や政治に興味があり、それを真面目に学ぶことのできる大学を志望していた。M大やH大が私の雰囲気にも合っていたのでそこを第一志望としていた。そしてA大学は私の得意教科を存分に活かせる試験であるからという理由だけで選んだ。親からも「A大学受ける必要ある?」とまで言われたが一応受けてみることにした。蓋を開けるとMARCHレベルはほとんど撃沈。唯一引っかかったのがA大学だった。両親は最初こそ喜んでくれたが、段々と「本当にこの大学でやっていけるのか?」と疑問を持ち始めた。それは私も同様である。インターネットで調べるとA大学の関連サイトにはオシャレな若者がたくさん。中には芸能人の子供までいると書かれているサイトまであった。そんなオシャレ大学に、服は親に選んでもらったしまむらファッションで、オタク、コミュ症という渋谷風オシャレとは真逆の私が果たして馴染むことができるのか。周りの誰もがそう思った。知り合いに大学名を言うとみな口を揃えて「○○がA大学とはびっくり!!」と言った。私もびっくり!!である。
私は少しでも雰囲気を知ろうと#春からA学 というタグを付けてTwitterアカウントを作成した。そのおかげで同じ大学に通うであろう、オシャレなプロフィールの人達と繋がることができた。しかしそこで私はあることに気づいた。#春からA学 のツイートをした人のほとんどがそれ以降ツイートしていないのだ。理由は明確である。A大学に行くような人達は陰キャのオアシスであるTwitterをわざわざ続けたりせず、インスタのキラキラ空間で虹色のSNS生活を送るのである。私はより恐ろしくなった。この学校にはTwitterを拠り所にするような人は1人もいないのか。先が思いやられる。
さてそんな緊張をよそに時は進んでいきあと10日もしたら入学式である。私は出来る限りオシャレになろうと服を買ってみたり髪型を変えようとしているが、所詮田舎オタクの悪あがきである。この先私がどんな大学生活を送っていくのかは全く分からない。出来る限り馴染めるように努力していくつもりだ。これを読む人がいたら是非見守ってほしい。
キラキラ大学生に俺はなる!!!
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