テラーノベル
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夕方の風が少し冷たくて、ナガレは肩をすくめながら歩いていた。角を曲がると、さんしあが壁にもたれて待っている。
「遅かったね」
「ごめん、編集してた」
「ナガレっぽいねw」
さんしあは笑うでも怒るでもなく、ただ目尻をゆるめた。
その表情を見ると、ナガレの胸の奥がふっと軽くなる。
ふたりは並んで歩き出す。
話す内容は他愛もない。今日見た動画の話とか、びじぱとの企画案とか。
でも、さんしあは知っている。
ナガレが最近、少し無理をしていることを。
「ねえ、ナガレ」
「ん?」
「ナガレ、ちょっと疲れてるでしょ」
ナガレの足が止まる。
図星だった、彼は目をそらした。
「……なんで?」
「わかるよ。長い付き合いだし」
さんしあはポケットから缶コーヒーを取り出し、ナガレに押しつけるように渡した。
温かい缶が手のひらにじんわり広がる。
「無理して倒れたら、僕が困る」
「……心配してる?」
「当たり前でしょ」
その言い方があまりに自然で、ナガレは思わず笑ってしまった。
さんしあもつられて、ほんの少しだけ口元を上げる。
夕暮れの光がふたりの影を長く伸ばす。
その影は、まるで寄り添うように重なっていた。
「ありがとう、さんしあ」
「僕が困るから言っただけだし」
並んで歩く帰り道は、いつもより少しだけあたたかかった。
END
脱退前にメモアプリに書いてたやつです。なんかこんなのあればなーって思って書いてました。下手くそですな。許してえ
コメント
1件
第1話、めっちゃあったかい気持ちになったよ〜😭💕 ナガレの無理してる感じ、さんしあが自然に察して缶コーヒー渡すシーン、もうズルすぎん?「僕が困るから」って言い訳するところがまたいいんだよね…!夕暮れの影が寄り添う描写もエモすぎて何回も見返したくなる🌟 たったこれだけの日常なのに、ふたりの関係性がぎゅっと詰まってて、続きがすっごく気になります…! 創作お疲れさま、また読みたいです🥺✨
#生きてるだけで花丸満点❕
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