夕焼けはただ沈むだけ
それが何故、こんなに美しい?
夜はただ朝へ向かうだけ
それが何故、こんなに広い?
こんなにも綺麗だと
思うわたしは今、人で居られていますか。
回るだけのこの惑星を
皆、我が子のように素晴らしいものと言う
この惑星を傷つけた
悪いわたしはもう、人をやめていいですか。
燃え尽きる流れ星に
願いはせる人を見て
馬鹿らしいと無駄なことと
諦めた夢は終わったと
でももう一度願えたらと
夢を忘れられないわたしも、人の子なのですね。
抜け殻のように生きる見知った顔よ
いつ「君」になる?
現実を悪夢だと思うことは
あまりにも簡単すぎて
夢よ覚めろと喚くわたしこそ
誰より人の抜け殻でしょう。