注意⚠️
・この作品は実在しているライバーさんの名前をお借りしていますがご本人様には一切関係ありません。
この作品は⚔️×🥂✨となっています。地雷の方は回れ右
・全ての配信を見れていないため解釈違いや口調があっていない事があるかもしれませんが、目を瞑って頂けるとありがたいです。
コメントや好評などよろしくお願いします!
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さえぐさはふわっちの家に遊びに来てる前提で読んでください!
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初めは同じろふまお塾のメンバーという印象だけだった。よく笑っていて、いつもふわふわしていた。仮眠を撮っていた時の寝顔がとても可愛かった。数ヶ月前までは同じライバー同士でクレイジーマンやらがらんどうやら心が読めない人だと思ってた。
ただ、それだけだったのに
いつの間にかあの不破湊の事を目で追いかけていた。今や彼と目が会うだけで胸が熱くなり、いつか交換したLINEでのやり取りが前よりも楽しくなった。今日は話せたらいいなあとか時々思うようになった。思ったより好きになってしまっていた。
「もちさんじゃないっすか!」
彼が自分の名前を呼ぶ。少し緊張したような顔で息を切らしながらちょこちょこ走ってきた。いやかわいいなふわっち。小動物かよ。
「おはようふわっち。どうしたの?そんなに急に走ってきて」
なるべく平然を装っていつも通りに話す。あー、自分の心臓がうるさい。
「おはようございますっす!あ、あの〜…今週の…..いや明後日!何か予定ありますかね?」
明後日か、特に何も無かった気がするな。
「いや?特に何もないけど…」
「お!それなら一緒に遊園地行きません?」
「遊園地?結構意外だけど楽しそうだね、一緒に行っても良いの?」
「もちろんっすよ〜もちさんと行けるなんて早々ないんですから」
ふわっちがぱぁっと目を輝かせて喜んでいる。その笑顔だけで今日の疲れが吹っ飛びそうなんだけど。いや吹っ飛んだ。今なら空も飛べるぐらい軽くなった。
「詳細とかはまたLINEで話したいと思ってるんですけど……」
くっ…!何だよその上目遣い!高校生に対して普通に毒だろ!!この媚び売りホストがよ!!
「全然大丈夫です、てかふわっちから誘ってくるなんて珍しいじゃん」
「姫にこの前チケットを貰っちゃったんで、前から誘ってみたかった人を誘おうかと!」
「へぇ〜嬉しいこと言うじゃん。楽しみにしてるよ」
「!じゃあ収録後またLINEしますね〜」
嬉しそうに手を振って走って行く姿を見て頬が緩んでしまう。いけないいけない、今から僕も休憩が終わって収録だってのに。にしても今週か、他に遊ぶ人とかいるのか?もしかして僕だけ?
「楽しみだなぁ……」
「おや?剣持さん何か楽しみな予定でもあるんですか?」
「どーせまた不破さんでしょ青春して羨ましいなコノヤロー!」
「うわぁ何だよアンタら…」
ろふまお塾の収録後、ふわっちが先に帰り3人で楽屋にいたのだがどうやらうっかり言葉に出てたみたいだ、最悪すぎる。2人は僕が不破くんのことを気にかけているのを知っており、一応相談者でもある。けどよりによってコイツらとは…
「不破さんに何か誘われたんすか?」
「え、何で当たってんだよ気持ち悪っ」
「ひどいなアンタ!別にそんくらい浮かれてりゃ思うでしょ〜休憩の時どっか行ってたし」
「それに帰って来たと思ったらやけに顔が緩んでますもんね」
「何かあったんでしょ〜?教えてくださいよ!!」
「あー分かった分かった!言うから」
「おっ!さっすが不破さん激甘剣持刀也笑」
「君ねぇ……今週誘われたんだよ、遊園地に」
「え!?マジすかwwもうそれデートじゃん!」
「なわけないでしょ。てか普通男2人で行くのにデートとか言わないし。」
「だってアンタら最近ずっとイチャイチャしてるじゃないですか!ねぇ社長!」
「まぁ…その通りですね。言わせてもらうと収録の時も新婚さんみたいですよ。」
「は!?んな訳ないでしょ!!ちゃんと収録の時は気にかけないよう意識してるし…」
「…てか話が脱線したから戻すけど僕以外にも他の誰か連れてきそうな予感ないから」
「え〜そーかなぁ僕は多分2人だと思いますけど!」
「そんな夢みたいなことある訳…」
「いや待って下さい」
「?どした」
「三枝さんにによると誰も誘ってないらしいです、てか誘わないと仰ってたと」
「マジか!!良かったですねもちさん!」
「は??ウソだろそれは」
「いや本当です!コレ見て下さい」
そう言われて見せられた社長のスマホ画面には三枝明那と不破くんとのメッセージが
スクショされていた。
「ま、じか……」
「三枝さんが、不破さんと親友みたいなもんだから何でも知ってると前仰っていたので聞いてみましたけど今回は誰も誘われてないとの事です」
「やったな剣持よ!あの不破さんとデートだぞ!!」
「あーはいはいうるさいよ甲斐田くん」
「あ顔赤くなってるぞ〜笑ヒューヒュー!!」
「うるさいっつってんだろ!!もう知らないから!」
「あっちょっと待て下さいよぉ〜まだ僕帰る支度してないのに!」
「不破さんにチクっちゃおうかな〜」
「…………」
「うーわっ、マジかよ止まりましたよもちさん」
「流石にこれは引きますね笑」
「2人共いつか覚えてなよ?」
こんな感じで今日も終わり、特に何も無く2人と楽しく帰った。
家に帰ってご飯を食べてから風呂に入りそろそろ寝ようかと思った時、
ピコンッ
『もちさん!起きてます〜?』
通知と共に携帯画面にふわっちからのメッセージが映し出された。
『起きてるよ』
『日曜日の予定なんすけど遊園地が朝8時からなんだそうです』
『そこまで遠くないし、7時半くらいにバス停に集合で良んじゃない?』
『良いっすね〜帰りは閉園時間ぎりぎりまでいるんすか?』
『そうだね、ふわっちが出来るならそうしたいかも』
『じゃそれで行きましょ!』
「…………にゃはっ」
「あー!ふわっちまた携帯見てにんまりしてる…もしかして剣持?」
「あ、そうそう!今度の日曜日2人で行こかと…え。な、なんでもちさんって!!!??」
「し〜っ!あんまりうるさいと近所迷惑って怒られちゃうから!」
「あごめん……でもあきななんでもちさんって分かったん?」
「え?だって、」
「ふわっちは剣持と喋ってる時いつもにんまりして顔が緩んでるもん!恋してる~!!大好きだもんね?!」
「えっ、//」
「あっ!図星なんだ笑ふわっち照れてる〜〜かわい〜!!」
「か、かわいくないから!あきなっ!」
「だとしたらふわっち日曜日気合い入れなきゃだよね!任せて!俺が最近流行りのコーディネートしてあげる!ついでにメイクも!」
「お〜じゃあよろしく頼むわー!」
こんなに気合い入れて大丈夫なんかな…でもあきながしてくれるから多分大丈夫やろ。うん、弱気になってはダメだ不破湊。日曜日の為にも心に決めなアカンし ………
ピコンッ
「ん?もちさんから、か」
『てかふわっちいつも朝弱いって聞いたけど早起き出来るの笑?』
『え、誰から聞いたんすかその情報。まあでも安心して下さいよ〜俺はちゃんと起きれるようなったんで!』
『なーんだ、ふわっちの為に起こしに行ってあげようと思ってたのに』
「え、それって…」
全身から顔に熱が集中していく感じがした。とてもドキドキしている。普段彼が媚びを自ら売るような性格はない事は十分周知している。冗談からか、それとも少しでも気があるんだろうか。でも、
ピコンッ
『なんて、冗談だよ笑笑』
『もしかして期待した?』
結局弄ばれただけか〜……でもこれじゃあNo.1ホストとしてカッコつかんなぁ。
せめて何か…あ、
『ちょっと期待したかもしれんね』
コレでどうだ、我ながらいい名案だと思う。うん。少しは気を引けただろうか…けど、
『まぁおやすみなさい。明後日にまた会いましょーね!』
『はいはい、おやすみ』
返事を聞くのが怖くて会話を途切らしてしまった。やっぱりかっこつかない。
まあでも、休日に楽しい予定が入るのはワクワクするなぁ。
「早く明後日にならんかな」
布団に入るとすぐに視界が真っ暗になり、久しぶりによく眠れた。
日曜日
「ハンカチある、ハンドクリームある、財布ある、スマホある、保湿リップクリーム、化粧品入ってるポーチも…あとは、よし!」
いよいよ今日はもちさんとデー…違う違う遊ぶ日!正直緊張し過ぎて早く起きすぎてしまった。でも今6時だし、もちさんはもう起きてそうやなぁ。
『もちさ〜ん起きてるっすか?』
っと…本当に起きてるのか心配だなぁ。にしてもこの前のLINEでのメッセージ何だったんやろ?『ふわっちのために起こしに行ってあげようと思ったのに』って…何なん。分からんしズルすぎやろ、そんなの嬉しすぎるに決まっとるのに……あ〜なんで俺聞き返さなかったんやろ。
「…いや、こんなこと考えてても仕方ないわな!取り敢えず今日行きたいところでも軽く下調べしてもちさんに楽しんでもらお!うん!!」
ジェットコースター、ティーカップ、迷路、ミラーハウス、おばけ屋敷、メリーゴーランド……うーんどれも悩むなぁ、でも
やっぱり最後は観覧車、だよな
「上手くいくかなぁ……」
「おはよーふわっち!もう起きたの!?気合い入ってるね!」
「お!あきな〜おはよぉー」
「よーし!じゃあ早速メイクに取り掛かるとしますかー!」
「頼んだよ〜」
「任せろ!まずファンデと〜それからアイライン引いて〜」
「よーしっ!出来た出来た!どー?サラちゃん」
「おーー!!!えめっちゃかわいーじゃん!!超似合ってる!後サラちゃんて呼ばんで?」
「ありぁと〜サラちゃん、俺かぁいいっすか。ってサラちゃん!!!???」
「まぁ現代ファッションコーディネートと言えば星川サラでしょ♪」
「ふわっちのデートの為に協力してもらうことにしたんだけどさ、どー?驚いたっしょ!」
「いやマジ心臓が飛び出ると思った…」
「それは言い過ぎだって笑でも、何かふわっちやっぱ元がかわいいからメイクすると更にかわい〜!似合いそうな服全部持ってきて良かった!」
「ぇ、もしかしてその袋の山は服なん、?」
「もちろん!ふわっちの為に沢山持ってきたから〜!」
「サラちゃんすごっ!どれもめっちゃふわっちに似合いそうなんだけど!!」
「だからサラちゃんじゃないってば!!ま、それはさておき!ふわっち〜♪」
「な、なんすかちょっと、それにあきなも俺にジリジリ向かってきちゃって…」
「ふわっちまだ時間あるよね?じゃあこれ全部着てみよーよ!」
「で、でもこれとかキツくね?俺そこまでかわいいもの着れな」
「大丈夫大丈夫!ふわっちなら絶対似合うから!」
「ちょ、ちょっ一旦落ち着こ?!ね?」
「ふわっち〜?」
「ふわみなとく〜ん?」
「ぐっ、ぐぅ………」
「このカーゴパンツかわい!」
「最近のトレンドに入ってるやつなんだよね!でもメイクとは合わないかなぁ…」
「このシャツめちゃシャレオツじゃん!」
「でも何かこう、着せられてる感あるよね笑」
「これどう!?この紫色のパーカーかわいくない?」
「おー!確かに透明感プラスに少し清楚感足され出ていい!しかも剣持カラーじゃん?!」
「なら、これに白の短パンをプラスして…あとまだ寒いから中からはインナー着よ!」
「で、できたんか?」
「うん!めちゃばっちり!でもまだヘアアレンジが足りないよね」
「ねーね〜こっちにアイロンあるよ〜!!」
「おー!さっすが明那さん!じゃあちょっと大人しくしててね〜ふわっち」
「あ〜い」
一方そのちょと後
「やっっっっっば遅刻しそう寝坊した」
ドタバタと音を立てて階段を降り、軽く朝食を食べて身支度をし、靴を履く。ふわっちからの連絡が無かったらもう少し遅くなっていたと思うと感謝しかない。玄関を勢いよく飛び出てバス停へと急ぐ。いつもは歩いて5分もないのでこうも焦ることは無いけど、今日違う。何故なら彼が1人で待っているかもしれない。流石に一人で待たせる訳には行かないと僕のプライドにかけて息を切らしながら走り続けた。
「あ、おはよーふわっ…!?」
「はよ〜もちさん!珍しいね俺より後に来るとか〜てかどしたん?急に顔赤くなって」
僕が顔を真っ赤にするのも無理は無い。何故なら今日のふわっちは紫色のかわいさMAXのパーカー(心無しか僕色な気がする)に膝が露になっている白の魅惑たっぷりの短パン、顔もアイラインやチーク、いつもと違った可愛らしいシャドウなどが施されていて髪型はパーマがかっており、その他の罪深いアクセサリー共々(主にメガネやヘアピン)により僕じゃなくてどの男でも引っかかりそうな程の可愛らしい見た目になっていた。いつものあのメガネとニットと羽織で来ると思っていたのだが予想の斜め上を行く彼に朝からため息が出るほどの癒しを吸収することが出来た。
「にしても、凄い汗っすね…もしかして寝坊しました?」
「いやー、今日が楽しみすぎて寝れなかったんだよ。気づいたらギリギリで…」
「にゃはは。俺が起こしに行った方が良かったんじゃないすか?」
「そうかもね」
「え、それって…」
【プシュー】
「あ、バス来た」
「ほ、ほんとっすね…じゃ乗りますか〜」
「だね」
そう言ってふわっちの言葉を遮ったままバスに乗ることにした。
「ふわっちどうする?後ろの席座りたい?」
「んや〜別にもちさんが良ければ2人の席でもいいですよぉ〜」
「じゃあそうしよ」
「は~いじゃあ隣失礼しまーす」
「はーい」
うわ、やっぱふわっちめっちゃ良い香りする…これじゃ僕変態みたいだな。でも実際いい匂いするし…何しろ近い、すっげぇ近い!落ち着け剣持刀也。平常心だ平常心。
「ふぁ……もちさん、少し眠たいから寝ても良いすかね?」
「どーぞ。まだ時間あるから寝ててよ」
「ありがとざーます…」
「…………………………………」
待ってやっぱ無理だ限界。横見たらふわっちの顔凄い見える。無防備過ぎてかわいいし、まつ毛長いなぁやっぱ、唇とかもぷるぷるでいちごみたいだな。ちょっと美味しそう、ってか肩に寄りかかってるんだけどどうしよ、触れてるところがめっちゃ熱い。今顔赤くなってないか?お願いだから僕が暴走する前に早く遊園地着いてくれ!!
「……ん?あ、着来ましたね〜」
「ホントダ、トテモヨカッタデスネ」
「何でそんなカタコトなんすか?」
「イヤ、ベツニナニモナイデスヨ」
「はへぇ……ま取り敢えずバス降りましょか」
「…ですね」
はー助かったやっと着いた。もういろいろ疲れてこっちが眠たい死にそう。
「もう8時過ぎっすね……じゃあ思いっきりアトラクション楽しみましょ!!!」
いや、まだ寝れないか。
「もちさんこっちっすよー!ここ、ここよここ!」
「は!?嘘だそっちが出口なのかよ!?てかふわっち出るの早くない?」
「もうみんな出てきるからね笑」
「もちさん俺ちょっと幽霊無理だから手繋いでも良いすか?、」
「良いよふわっち。行こう」
「(これもうただの御褒美だろ)」
「(もちさんと手繋いでる…!俺めっちゃ手汗ヤバいやん)」
「わぁぁーーー!!!!!!」
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ーー!」
「ジェットコースター楽っしいーー!!!!」
「はー無理無理まずふわっちの音圧で死にそう……」
「どうすかこの回転の速さ!俺ティーカップ大得意なんすよ!!」
「あ〜目が回る……(これゆっくり回して楽しむアトラクションじゃなかったっけ?)」
「ここのご飯おいしいっすね!」
「ふわっち頬っぺにご飯粒付いてる笑そんなに急がなくても逃げないから笑笑」
「美味しかったですね〜!!」
「うん美味しかった。次はゆっくりめのアトラクションが良いな」
「もちさん〜ちゃんと撮ってるーーーー?」
「ちゃんと撮ってるよー白馬に乗っててカッコイイ〜(棒)」
「にゃはは笑もちさんもカメラ撮ってる姿カッコいいっすよ〜」
「はいはいありがと」
「あ、もうちょっとで閉園時間だ」
「何かあっという間っすね」
「ね。最後は何か乗る?」
「じゃあ………観覧車、乗りたいかな」
「?………分かった観覧車ねぇ」
チケットを渡して観覧車にのる。もう閉園時間真近な事もあって列は朝よりもだいぶ空いていた。2人で観覧車に乗り、日暮れの景色を見ながらお互いに他愛のない話をする。もう終わってしまうのか……寂しいなぁ。夕日に照らされている彼の顔が眩しくて見えない。でも何故か覚悟を決めたような顔をしていた気がした。
「もう終わりか〜結構楽しかったな」
「………」
「社長と甲斐田くんへのお土産何にする?」
「………もちさん」
「?」
ギュッ
暖かい感触がする。何か抱きしめられてるような……え?今僕ハグされてる?
確認するより先に彼の口が動いた。
「あ、もう出ないとっすね〜行きましょもちさん」
顔を見せないふわっちは一体どんな表情をしてるんだろう。普段の自分なら声をかけるだろうが、今はされた事に理解が追いつかなくてそんな事も考える暇もなかった。
「ひゃー寒みぃー!!今日は!」
「寒いねー」
あの後何も無いままバスに乗り今こうして彼の家まで送っているところだった。
もう春頃だが、夜はやっぱり寒いので日が暮れていない夕方でも冷えている。
「明日は収録だね」
「そんな現実突き付けない出くださいよ〜折角楽しんでたのにぃ、」
「ごめんって笑」
「あ……ここでお別れっすね」
結局ふわっちのあの行動のことは聞けなかった……でも、
「うん。今日は僕もとっても楽しかったよ」
「そうすか、!……」
ふわっちが安心したような顔を見て時分もほっとする。そのつかの間、
ギュッ
あの時の暖かい感触がまたした。驚きつつも今度は顔を見ようと振り向くと彼は何故か泣いていた。
「……え、ちょ!どうしたの!?」
「いゃ……ハグしたのにぃ…何も反応しないから..うっ…怖くなって」
「でもぉ…もちさんがっ……やさしぃ顔するから……安心っしてっ」
いつも輝いてるふわっちの瞳からは溢れんばかりの涙が溜まっていて、とても綺麗だなと呑気なことを考えていた。そして、自分の中で足りなかったピースがハマったような気がした。今しかない。今、ここで彼に自分の想いを伝えよう。ずっと黙っていたことを。
ふわっちにずっと思っていた事を言おうと、
「ふわっち。1つ聞いて欲しいんだ」
「なにぃ………?」
「ずっと思ってたんだけどね、自信がなくて貴方に言えなかった。」
『ずっと好きでした。付き合って下さい』
胸が…心臓が……いや、自分のからだ全てが熱い。この前沸騰してしまいそうなほど恥ずかしかった。でも、やっと想いを伝えられて。嬉しくて、怖くて、嬉しくて
「っ!……………勿論じゃないすか、! 」
その言葉が聞けて本当に良かった。彼の涙を拭いて思いっきり抱きしめる。後でちゃんとハンカチで拭くから。今はどうか、無視して抱き合うのを許して欲しい。
貴方との恋の始まりは単純で、甘くてとても楽しくてロマンティックで
ずっと心の中で貴方を思い続けてた。
これからは彼女として恋人として、
改めて、『初めまして。そしてこれからもよろしくね』
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