テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『海の声が聴こえる。』
主人公→三途春千夜
attention
・死ネタ
・ゴミ文章
・貴方の推しが苦しみます。多分。
推しの死ネタが見たい方のみお進み下さい。
それではどうぞ。
start.
春/あ”~..やっぱ海は‥うん。
春/心が浄化されてく~
「浄化なんてされないだろ。」
そんなの最初から分かってるよ。
春/…何でこうなっちまったんだろ~なぁ。
口に傷をつけられて。
猫を被って。
嘘を吐いて。
忠誠を誓って。
人を殺して。
一体何の為だったんだ?
ずっとゝ、心の奥ではどす黒い感情が渦を作っていて。
年月が経つほどそれは深く、複雑になっていって‥
やり直したい。
ずっと、そう思っていた。
オレは、これからどうしたら良いんだ?
春/なぁ、教えてくれよ。
春/圭介‥っ
誰でも良いんだ。
オレを、助けてくれよ。
泣き虫のヒーローは、きっとオレを助けてはくれない。
何でかって?
オレはマイキーとは違う。
心の底から「悪のヒーロー」だからだよ。
オレがマイキーと居たら、あの人を更に深くへと堕ちさせてしまうから。
オレは、あの人の横に立って良い人間じゃないから。
出来ることなら、
もう一度やり直したい。
皆が幸せで、誰も死なない未来に出来たら、
どれだけ嬉しいだろう。
それでも、時は戻せないから。
オレは明日も人を殺すのだろう。
それがオレに任されたシゴトだから。
与えられた役目さえこなせないのなら、オレが生きている価値は無い。
自分を肯定したいから。
皆に認めて欲しいから。
自分が生きていて良い、
そう言ってほしいんだ。
オレは、どれだけ強欲なんだろうな。
いつか、この罪を償うことになっても、
オレは否定しないし、寧ろ自分から償いに行く。
だって、
それがオレの「役割」なんだろ?
誰かがそれを望むなら、
オレは否定しないさ。
「役割を果たすため」。
その為なら、オレは。
明日も、明後日も。
例え十年だとしても。
「悪のヒーロー」に、なってやる。
これが、オレの役割なんだ。
オレの運命なんだよ。
そして、数えきれないくらい、多くの人の命と、
未来を奪って来た、
オレの贖罪だ。
正義のヒーローは、きっとあの人を助けてくれる。
だから、オレは。
「オレの役割」を果たすんだ。
春/圭介、隊長。
春/千壽。
オレも、お前らのように、
自分の役割を果たすよ。|《そっちに行く》よ。
__冷たい水の中で、目を開ける。
水を切る心地よさを感じながら、体温が徐々に減っていくことがわかる。
_更に深くへと潜っていくと、浅いところよりも冷たい海水がオレの身体を優しく包む。
目を閉じると、一生の記憶が脳内に高速で流れてくる。
あぁ、これが走馬灯か。
なぁ、
__。
助けてやれなくてごめんな。
また、お前のこと名前で呼びたかった。
__。
また、オレのことを兄と言ってくれるか‥?
お前が生きてる内には言えなかったけど、
お前と兄妹で居たかった。
__。
殺してしまってごめんなさい。
でも、貴方と居られた間は、ずっとゝ自分らしく|《自由で》居られたんです。
____。
最後まで、お前の隣に居させてくれてありがとう。
__とお前とオレで、
またバカみたいに話したかったな。
なんて、
そんなこと、オレの一方通行で勝手な想いだけど、
でもさ。
想うだけなら良いだろう?
_オレ、決めたんだ。
もう、嘘は吐かないって。
今度こそ、
お前らと「本当の自分」として向き合う為に。
オレが今までしてきたこと。
それは、オレの命でも償い切れないものだって、自分でも分かってるさ。
けど、
せめて、償わせてくれよ。
なぁ、ヒーロー。
あの人を、オレの代わりに助けてやってくれ。
あの人はさ、
もう、壊れちまったんだよ。
オレの手じゃ、あの人を闇|《黒い衝動》から引っ張ることは出来ないんだ。
オレじゃ無理なんだ。
だから、
あの人を‥救えよ?
頼んだぜ?
花垣。|《泣き虫のヒーロー》
遂に、息が苦しくなって来る。
今になって、どうしてこれを選んだのか、と後悔し始める。
あぁ、苦しいなぁ。
やっぱり、心の底では生きていたかったのかな。
でも、生きたいと思う中で、少しだけ、これで良かったと思うんだ。
オレが今日死んだお陰で、明日死ぬ筈だった者たちの命が救われたのだから。
あぁ。
これで、漸く死ねる。
漸く、終わりにできる。
普段、死というものに深く関わっているからか、不思議と死ぬことに恐怖は感じない。
やっぱり、オレはイカれてるんだな。
目を開けて、水面に反射する光を見つめる。
生まれ変わるなら、あれ位自由なものが良いな。
生まれ変わりなんて1ミリも信じてねぇけど。
目を今度こそ重く閉じる。
瞳に、まるでオレの根っこのような黒い景色が映される。
最後の息を振り絞って、誰にも伝わらないメッセージを遺す。
「清々しい程最悪な人生だったよ!!」
そう言い遺して、深い暖かな海の底で微笑む。
閉じた瞼が重くなって、意識が薄れていく。
息絶える直前、耳元で誰かの声がした。
「春千夜」
「ハル兄」
「三途」
『_____。』
どこか儚くて、優しい声。
海の声が聴こえる。
そんな気がした。
𝔽𝕚𝕟.
閲覧して下さったすべての方々に感謝を。
7月3日
𝓗𝓪𝓹𝓹𝔂 𝓑𝓲𝓻𝓽𝓱𝓭𝓪𝔂 春千夜!
また次の機会にお会いしましょう。
『海の声が聴こえる。』
あとがきも見て下さった方には発狂して土下座します。
😘<ミンナダイスキヨー
いつかリメイクバージョン作りたいな。