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『海の声が聴こえる。』


主人公→三途春千夜


attention

・死ネタ

・ゴミ文章

・貴方の推しが苦しみます。多分。


推しの死ネタが見たい方のみお進み下さい。

それではどうぞ。


start.






春/あ”~..やっぱ海は‥うん。

春/心が浄化されてく~


「浄化なんてされないだろ。」

そんなの最初から分かってるよ。


春/…何でこうなっちまったんだろ~なぁ。


口に傷をつけられて。

猫を被って。

嘘を吐いて。

忠誠を誓って。

人を殺して。


一体何の為だったんだ?

ずっとゝ、心の奥ではどす黒い感情が渦を作っていて。

年月が経つほどそれは深く、複雑になっていって‥


やり直したい。

ずっと、そう思っていた。


オレは、これからどうしたら良いんだ?


春/なぁ、教えてくれよ。

春/圭介‥っ


誰でも良いんだ。


オレを、助けてくれよ。



泣き虫のヒーローは、きっとオレを助けてはくれない。

何でかって?

オレはマイキーとは違う。

心の底から「悪のヒーロー」だからだよ。

オレがマイキーと居たら、あの人を更に深くへと堕ちさせてしまうから。

オレは、あの人の横に立って良い人間じゃないから。



出来ることなら、

もう一度やり直したい。

皆が幸せで、誰も死なない未来に出来たら、

どれだけ嬉しいだろう。


それでも、時は戻せないから。

オレは明日も人を殺すのだろう。

それがオレに任されたシゴトだから。

与えられた役目さえこなせないのなら、オレが生きている価値は無い。

自分を肯定したいから。

皆に認めて欲しいから。

自分が生きていて良い、

そう言ってほしいんだ。

オレは、どれだけ強欲なんだろうな。


いつか、この罪を償うことになっても、

オレは否定しないし、寧ろ自分から償いに行く。

だって、

それがオレの「役割」なんだろ?

誰かがそれを望むなら、

オレは否定しないさ。



「役割を果たすため」。

その為なら、オレは。

明日も、明後日も。

例え十年だとしても。

「悪のヒーロー」に、なってやる。


これが、オレの役割なんだ。

オレの運命なんだよ。

そして、数えきれないくらい、多くの人の命と、

未来を奪って来た、

オレの贖罪だ。



正義のヒーローは、きっとあの人を助けてくれる。

だから、オレは。

「オレの役割」を果たすんだ。


春/圭介、隊長。

春/千壽。


オレも、お前らのように、

自分の役割を果たすよ。|《そっちに行く》よ。



__冷たい水の中で、目を開ける。

水を切る心地よさを感じながら、体温が徐々に減っていくことがわかる。

_更に深くへと潜っていくと、浅いところよりも冷たい海水がオレの身体を優しく包む。

目を閉じると、一生の記憶が脳内に高速で流れてくる。

あぁ、これが走馬灯か。



なぁ、



__。

助けてやれなくてごめんな。

また、お前のこと名前で呼びたかった。


__。

また、オレのことを兄と言ってくれるか‥?

お前が生きてる内には言えなかったけど、

お前と兄妹で居たかった。


__。

殺してしまってごめんなさい。

でも、貴方と居られた間は、ずっとゝ自分らしく|《自由で》居られたんです。


____。

最後まで、お前の隣に居させてくれてありがとう。

__とお前とオレで、

またバカみたいに話したかったな。



なんて、


そんなこと、オレの一方通行で勝手な想いだけど、


でもさ。


想うだけなら良いだろう?



_オレ、決めたんだ。

もう、嘘は吐かないって。

今度こそ、

お前らと「本当の自分」として向き合う為に。


オレが今までしてきたこと。

それは、オレの命でも償い切れないものだって、自分でも分かってるさ。

けど、

せめて、償わせてくれよ。


なぁ、ヒーロー。

あの人を、オレの代わりに助けてやってくれ。

あの人はさ、

もう、壊れちまったんだよ。

オレの手じゃ、あの人を闇|《黒い衝動》から引っ張ることは出来ないんだ。

オレじゃ無理なんだ。


だから、

あの人を‥救えよ?

頼んだぜ?

花垣。|《泣き虫のヒーロー》


遂に、息が苦しくなって来る。

今になって、どうしてこれを選んだのか、と後悔し始める。

あぁ、苦しいなぁ。

やっぱり、心の底では生きていたかったのかな。

でも、生きたいと思う中で、少しだけ、これで良かったと思うんだ。

オレが今日死んだお陰で、明日死ぬ筈だった者たちの命が救われたのだから。


あぁ。

これで、漸く死ねる。

漸く、終わりにできる。

普段、死というものに深く関わっているからか、不思議と死ぬことに恐怖は感じない。

やっぱり、オレはイカれてるんだな。


目を開けて、水面に反射する光を見つめる。

生まれ変わるなら、あれ位自由なものが良いな。

生まれ変わりなんて1ミリも信じてねぇけど。



目を今度こそ重く閉じる。

瞳に、まるでオレの根っこのような黒い景色が映される。


最後の息を振り絞って、誰にも伝わらないメッセージを遺す。


「清々しい程最悪な人生だったよ!!」


そう言い遺して、深い暖かな海の底で微笑む。


閉じた瞼が重くなって、意識が薄れていく。


息絶える直前、耳元で誰かの声がした。


「春千夜」

「ハル兄」

「三途」


『_____。』


どこか儚くて、優しい声。



海の声が聴こえる。


そんな気がした。


𝔽𝕚𝕟.



閲覧して下さったすべての方々に感謝を。


7月3日

𝓗𝓪𝓹𝓹𝔂 𝓑𝓲𝓻𝓽𝓱𝓭𝓪𝔂 春千夜!



また次の機会にお会いしましょう。


『海の声が聴こえる。』


あとがきも見て下さった方には発狂して土下座します。


😘<ミンナダイスキヨー



いつかリメイクバージョン作りたいな。

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