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ある日の昼下がり、俺は部屋で本を読んでいた。騒がしい兄貴達を他所に勉強をしていたんだ。
(今日は何も無いから平和だな…)
そう思いながら勉強をしていた。
そんな時、下からこの部屋まで、ドタドタと走ってくる音がした。
そして、バンッ!!!!とドアを開ける音がした。
「仗助!話があるッ!」
「…へ?」
そう言って俺の目の前にきたシーザーさん。
そして肩をガシッと捕まれ
「デート行こうッ!」
と、目の前で言われてしまった。
頭が「?」状態になってしまった俺は、「へ?」と間抜けな声を出してしまう。
「で、デートッスか…?」
「嗚呼、デートだッ!」
「良いッスけど、何処まで行くんですか?」
「城下町まで行こうかと思っているんだ。」
「…城下町?」
そう、少し心配していたんだ。
町の人に避けられる、そう思い、体が震えていた。
「…何があっても守る。約束する。」
その一言が嬉しかった、そして俺は頷いた。
「良いッスよ、デート行きましょ。」
「いつ頃行く?今からでもいいんだが…」
「今日は流石にいきなりすぎるんで、明日とか行けます?」
「嗚呼、空いているぞ。」
「じゃあ、明日で。」
そう約束した。
デートの日
翌日…
「…ふあぁ、朝か。」
今日はデートの日だ、支度して行かなきゃいけない。
でも、昔に着ていた服は何も無く…。
「…どーしよ。」
「ジョースケッ、コレ、オニイチャンカラ。」
「…クレイジーダイヤモンド、お前なぁッ!」
「喜んだ、嬉しいナ。」
「ありがとよ、これ着ていくわ。」
そう言ってクレイジーダイヤモンドに感謝を伝え、
着替えた。
意外とキラキラしていて、本当に似合うのかわからなかった。
ただ、シーザーさんの反応は可愛かった。
「仗助ッ…よく似合っている…可愛いぞ。」
「ん…ありがとうございます。慣れない格好なんで、ぜんっぜん似合ってないと思うッスけど。」
「似合ってる、可愛い。」
褒めてくれるシーザーさん、凄く嬉しい。
影から見守る兄弟達
「これから仗助はシーザーくんとデートに行く…。やることはわかってるね?」
「見守るついでに、仗助の悪口言うヤツらはぶっ飛ばすってことでしょッ?」
「…やれやれ、バレないといいんだが」
「仗助兄様にバレません?」
「お兄ちゃん意外と感強いからなァ…」
「…これさ、帰ってきた時怒られない?」
「バナナァ…」
「…定助兄さんお腹すいてる?」
そう、僕たち兄弟は不安だった。
仗助に対して何か言われるのではないかとッ!
なので僕らは影から見守ることにしたのだッ!
「…ねぇ、ジョナサン兄さん。バレたらどーするの?」
「バレたら仕方ないさ…大人しく帰るよ。」
「そもそもこれ許されると思う?せっかくの2人きりのデートなのにさぁ…」
ジョニィは反対していた。
当たり前だとは思う、だけど仗助が心配ッ!!!
「お兄ちゃん、これで嫌われてもオレ知らないよォ?」
「定助の言う通りだよ…」
「うーん…」
「とはいえ、心配なのは同感です。ですが、バレてしまえば終わりなので、慎重に。」
「えぇ…、行くのォ?やだよォ…」
一方…
「シーザーさん、俺こんなのしか持ってねーッス。財布、持ってなくて…」
「財布?オレが奢るのに…」
「え…でも…」
「いいんだ、甘えろ。オレが誘ったんだから。」
そう言って、シーザーさんは笑う。でも、申し訳なかったんだ。自分が出さないと申し訳なかった。
気にするななんて言うけれど、気にしてしまうのが自分だった。でも、でも、甘えたいのはある。
「じゃあ…お言葉に甘えて…」
「嗚呼、甘えろ。」
そう言って頭を撫でてくれる。優しい人なんだ、この人。そう再認識した。
「色んなものがある、持ってねーものとかいっぱい…」
「仗助は何が欲しい?なんでもとは言えないが、買ってやれるものは買ってやる。」
「ん〜、じゃあ…これが欲しい…」
「これか、ペアルックがしたいのか?」
「そうですよ、シーザーさん。」
「…恥ずかしいな。」
「…ですね。」
2人で顔を赤くしながら、2人でお揃いのイヤリングを購入。
凄く優しい存在であるシーザーさん、ペアルックは初めてらしく、ホワホワしていたのを覚えている。
「仗助、ありがとな。ペアルックしようって言ってくれて。」
「してみたかったので、シーザーさんが乗ってくれて嬉しいです。」
なんて仲睦まじい会話をした。
その後、帰ってきた後、兄弟達がストーカーしていたのをこっぴどく叱られたのでした。