一次創作 よく分からん話
「愛してるって伝えるだけでも重みが違うよね」
そんなことを私の友人、Kちゃんが言う。
「重み?例えばどんなの?」
私がそう聞くと、Kちゃんはちょっと切なそうな顔をしながら
「ほら、例えばラブラブなカップルが言う愛してると、死に際の人が言う愛してるじゃ全く違うじゃん?」
確かに、と私は納得した。Kちゃんは震災で親を亡くしているから、余計説得力があるのだろう。
「あなたの彼氏も愛してる愛してるって言うけど、心情は読み取れないね〜」
Kちゃんが言う通り、私の彼氏は随分のチャラ男なのか、人によく懐き、私によく愛してると言ってくる。
私が演劇部で、その彼と一緒のチームになってから仲良くなり、恋人まで詰めている。
「あの人、本当は私の事愛してないと思うんだよね」
と、私が笑いながら言ったら
「あんなやつ、私の恋雪(コユキ)なんかしたらタダじゃおかない…!」
「心強い友達でよかったな〜、」
こんな話を続けている中、噂をすればというのか、彼氏が来た
「あ〜見つけた!ねぇ、いきなりだけどさ別れない?w」
いきなりすぎて整理が追いつかない。てかなんでこのタイミングなのか…隣にKちゃんもいるのに
「は?なんだお前好き好きって恋雪にアピールしまくってた癖になんだクズ」
Kちゃんが怒りだし、私が止めてもその怒りは収まらない。
「あ〜、Kちゃんだっけ?君可愛いから狙ってたんだよね〜!でもこんなとこ見られちゃったからちょっと無理かもなぁ、てことでKちゃんはどっか行っといて〜」
と元彼が勝手に話を進めてく
「Kちゃん、ここは落ち着いて?私のこの人で話をつけるから!ね?」
「そう?…恋雪気をつけてね、こんなクズにだまされないように!!」
そう言ってKちゃんはどこかへ行き、元カレと二人きりになった
「恋雪?俺たち別れよ!俺飽きちゃった」
そんなこと言うこの人に呆れてしまい、だけどどこか悲しさもある
「うん、別れよっか」
てのが、あの頃あった「物語」。今は…ね
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中人)どゆことか分からないぃ…… 今は……えぇ……