とある場所。 風磨。
「、、、、」、、崩壊したままの舞台、、あちらこちらにぐちゃぐちゃになり、捨てられているピエロや動物のお面、、そしてまだ微かに残る、外種達の匂い。そして、、8年前、、みんなで作ったルイス・マダム、、お母さんはお墓。「、、、、」、、この酒腐ってんのかな、、酒って腐るっけ、、??「、、そこで何してんだよ」俺がそう言うと建物からひょっこりと人影が出てきた。「、、、、」そこに居たのは未來さんのマフラーを着け、少しデカめのコートを羽織った狂唖が居た。「、、1時間も遅刻しやがって」「、、いや、、あの場所でとかカッコつけないでくれる!?俺何件場所回ったと思ってんだよ!?」「わかるだろ!?あの場所と言ったらこのオークション会場だろうがぁ!!」「知らんわ!!」「でも結局ついてんだからいいだろ」「絞りに絞った結果が此処なんだよ!?あの場所とかカッコつけんなよ!?わかるかぁ!!こんな場所!!とっくに記憶から抹消されてたわ!!」「抹消されてんなら今頃来てねぇだろ!!」喧嘩を止めてくれる人がいないから言いたい放題だな、、「え、何、帰っていい??寒いんですけど」「いや、何しに来たんだよ」「早よ要件言えよ、帰るぞ、何??謝罪??」「、、お前に謝っても無駄だろ、墻音に謝れって言われるし」「、、??」「、、墻音にはもう謝った、、そしたらクソほど怒られたわ、、まさか19歳に怒られるとは、、」「ダサい」「お前も普段から怒られてんだろ」「墻音は理不尽な事では怒らないから良いんだよ〜、それに怒ってもそれを忘れさせるぐらい優しいからな〜」「、、お前にはな、墻音に聞いたんだよ、また次、、もう一回俺が暴走したらどうするかって、、そしたら殺すって言われた、、でも勝てはしないって」「、、、、」「そんで自分が死んだらお前(狂唖)が俺を殺してくれるって、、信頼してんのな、お前の事」「、、、、」「、、??」すると狂唖は俺に一歩近づいた。「俺は復讐の為に生きたことない、ずっと誰かを守る為に生きてきたもん、、たとえお前が墻音を殺してもお前を殺さない、第一、小我太はお前が人殺しでも生きて欲しいんだろ」「、、そんなこと言ってたっけ??」「、、俺は無理だったな、、どんなに憎い相手でも、、その人が人間なら、、墻音に人殺しになって欲しくなかった」「、、人殺しが言うセリフじゃないな、、じゃあ、俺が墻音を殺したらお前はどうすんの」「、、??死ぬけど??」「、、ハイ??」「だって墻音が居なくなったら俺を守ってくれる人は居なくなるじゃん」「、、遊馬さんは、、??お前のこと守ってくれんだろ」「、、んー、、そうだとよかったんだけどな、、高望みだった、、ただ愛情に飢えてたんだよな、、誰でも良かったのかも」「、、振るの??」「、、だって振らなきゃ、、ますますクズになっちゃう」「、、、、」「、、ま!!たとえお前が暴走しても墻音は勝つけどな」「は??人間と悪魔だぞ」「んな関係ねぇだろ、誰の子だと思ってんだ??俺だぞ??それにお前も、そん時は殺された方が楽だろ??」「、、まぁ、、子供殺して生きるぐらいなら、、」「ならいいじゃん」「んー、、まぁ、、墻音が人間で良かったな、、bloodだったらお前が傷追うたび暴走するわ、、ww」「ハハ、、俺も何でああ育ったかわからん、、ww」「、、なぁ」「何でしょう」「お前の能魔が目的のエロジジイが現れたんだけど、、その為なら俺殺すらしい」「、、未來さんは元々そういう奴なんじゃねぇの、、自分の利益優先だろ??」「、、狂唖、お前の能魔って、、死んだ人生き返えさせられたりする??」「、、、、」すると狂唖は目を丸くして俺の顔を見た。「、、何で??」「、、昔、、小我太の母親の話を聞いたんだよ、、蝶化凱(ちょつかがん)って能魔、、3種の力が使えるって、、一つ目は傷なんて1秒あれば治せる回復能魔、、二つ目は相手の力を根こそぎ取れるエナジードレイン、、三つ目が、、自己を犠牲にして、、人を生き返させれる、、蝶乱華(ちょうらんか)」「、、、、」「未來さんの目的はこの蝶乱華だろ、、あの人、、ずっと生き返したかった人がいんだよ、、」「、、??誰??」「、、俺の両親」「、、、、」「、、俺が昔住んでた地下に死体が埋まってて、、もうミイラ化してんだけど、蝶乱華なら生き返させれるらしい、、ずっと言ってた、、」「、、そうだとしたら何でお前まで敵に回す必要があるの、、」「、、俺がお前を殺せないから、、未來さんは多分、、蝶乱華を使えば能魔の持ち主本人が死ぬってこと知らないと思うだよ、、何回も使えるものだと思ってる」「、、そうなんだ、、」「、、、、」「、、めっちゃ意地悪なこと聞いていい??」「、、??何??」「、、もし俺が、、俺がその能魔持ってたとしたら、お前は両親を生き返して欲しい??」「、、??いや、別に??」「、、お前の両親だけじゃない、、切嗣さんは、、小我太のお姉さんは、、加四七さんだって、、お前らに生き返したい人は山程いる、、」「、、、、」「何でその人たちより、、俺なんかに生きて欲しいの、、」「、、だって、、カッコ悪いだろ」「、、!?」「たとえばかなさんが生き返りました、貴方を生き返す代わりに誰かが死にました??荷が重すぎ、そんなら死んでたほうがマシマシ」「、、、、」「俺だけじゃない、小我太や、千鶴や優や種技や、、墻音だって、、あると同じ事言う、、それに、、!?何泣いてんの!?」俺は狂唖の顔を見た。「いや、、怒られると思ってたからぁ、、」「は、ハイ??」「だって俺ずっと死んだ方が楽だったもん、、それなら自分の代わりに生きたかった人に生きてもらった方がいいじゃん、、なのに、、何か死ななくて」「、、、、」「小我太にも殺してもらえなくて、、実験だって、、いつも瀕死の状態で終わって、、俺を殺さなかったし、、ずっと誰かに殺して欲しかったのに、、」「、、それこそ誰かに守ってもらうより贅沢だろ、、wwお前が生かされてんのはその人がお前に生きて欲しかったからだろ」「、、??風磨もそうなの??」「おう、だってお前が死んでたら墻音は死んでたろ、、餓鬼1匹救えてんだ、それで充分だろ」「、、そっか、、それなら俺誰も生き返さなくていいから、墻音とこの先もずっと暮らしたいな、、朝一緒に起きて、夜一緒に寝て、、ご飯も一緒に食べて、、墻音とご飯食べたらいつもより多く食べれるんだよな、、」「、、それならそうしな、、墻音も、、お前にもっと愛情注いでやりてぇはずだぜ、、まぁ、多分お前の愛情と墻音の愛情はだいぶズレてるからお前は愛されてても気づかないんだろうな、、」「、、俺も墻音に愛情注いであげたい、、どうすればいい??」「、、??愛情ってもんは体が勝手に動くもんだぞ〜、意図的に注ぐもんじゃねぇよ」「、、、、」「でも、お前はもう学んだだろ、、好きでもねぇ相手に犯されたらどんな気持ちになるか、、性だけが愛情にはならないって、、」「、、そっか、、そんな愛情嬉しくないよな、、まだピンとこないけど、、墻音は多分俺が知らないうちにいっぱい愛情くれてるんだろうな〜」「、、、、」多分お前が思ってる愛情じゃないけど、、「風磨、ありがとうね、、お前に言うのも可笑しいけど俺お前に殺されなくて良かった!!」「、、おう、、!!俺も、お前殺さないで良かった!!」
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帰り道。
「本当に来んのか??今小我太いねぇから店(flower cafe)来ても何も出せねぇぞ??」「んー、、別に平気、寒いから寄り道するだけ」「、、あっそう」、、まぁ、コーヒーぐらいなら淹れれるか、、コイツ飲めなさそうだけど「、、ねぇ、風磨、、見齧って苗字、変だと思わない??」「、、??急にどうした??」「いや、、見齧ってお母さんの苗字なんだ、、昔お父さんから聞いて」「、、へぇ、、お父さんの旧名は??」「、、未來だって」
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