注意 ノベル初心者 青水 赤桃 青桃少々
漫画とかで出てくる洋風のお城とかある時代のイメージでお願いします
以上の事を踏まえてご閲覧してください
いってらしゃ〜い!
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「ないくん!」
「ん〜?どうしたの?」
午後3時 ないくんちの庭園でお茶会中です!
「このお茶すっごい美味しい!」
「ほんと?良かった!」
ないくんがニコニコと嬉しそうに笑う
「じゃんじゃん飲んで!」
そんな王子らしからぬ発言をしながら
メイドを呼ぼうとする
「ちょ…待って!ないくんw」
「え?」
「いや、俺まだ飲み終わってないから!w」
ないくんにティーカップの中のお茶を見せる
「そう?おかわりしたくなったらすぐに言ってね!」
まるで保護者である
「はいはいw」
ないくんもお茶を飲む
やっぱりマナーは王子だ
そこら辺はしっかりしてるんだな〜…
「ね、ないくん」
ないくんがお茶をそっと置く
「ん?」
「リップとかって塗ってる?」
自分の口を指さしながら聞く
「リップ…よく気づいたね…?」
「色ないリップだったのに」
「ん〜いつもより唇がプルプルしてた!」
「そ…そう?///」
頬を赤らめながら首をかしげる
「かーわいっ!」 チュ
机から乗りだしてないくんの唇にキスをする
「??///」
もっと頬が赤くなる
いきなりすぎて何が起きたか理解してないのか
はてなを浮かべながら照れている
「っ…!」
見てしまった。キスシーンを。
ただの他人なら良かったのによりによって
りうらとないこのを。
あの二人はいつの間に…
ないちゃんちでいふくんを探すという意味の分からない事になっている
いふくんがないちゃんちに遊びに行くと言うのでついでに着いてきたんだが
いつの間にかいふくんが消えていた
「も〜どこ行ったんだろ!」
次は庭園か。ないちゃんちの庭園は
ないちゃんのお母様がとても大切にしてるらしく
綺麗に花が咲いている
庭園のドアをそぉ〜っと開ける
庭園はお茶会の場所にも使われていて
誰かいて、気づかれたら面倒な事になりそうだし
もう充分よく分からない状況なのに。
やっぱり花がすごく綺麗だ
しばらく歩いていると話し声が聞こえてきた
「誰かお茶会してるな…」
いふくんの可能性もあるのでそっと近づく
確かにいふくんは居た
お茶会をしているのではなくて
その近くの柱に隠れて静かに泣いていた
「!?」
静かにいふくんに近づく
「いふくん…?」
「…!ほとけっ…」
ちらっとお茶会をしている人を見る
ないちゃんとりうちゃんか…
「いふくん…!」
いふくんの手を握って走る
「は…ほとけ…?!」
「はぁ…はぁ…」
「ごめん、いきなり…」
ほとけが息切れをしながら謝る
「だいじょ…ぶ…」
それもほとけの気遣いだって気付いたから
「話…聞いてくれる?」
「…!もちろんっ!」
「いらっしゃい!いふくん」
いふくんを迎える
「お邪魔します」
しっかりと挨拶をして家に入る
ちゃんとしてるな〜
「ん!じゃあ僕の部屋行こ!」
「ん。りょーかい」
いふくんを僕の部屋に招待する
ガチャとドアを閉める
「よし。話してくれる?」
いふくんのまえのソファに腰をおろす
「おん。どこから聞きたい?」
「…いふくんはさ、なんでりうちゃんの
頼み事受けたの?」
ずっと聞かなかったこと
いふくんはりうちゃんにこう頼まれていた
「悪役になってほしい」と。ここだけ話せば
ちょっと意味が分からないだろう。僕も最初は分からなかった、詳しく言うと
りうちゃんがある人と恋仲になるために”悪役になってほしい”って事らしい
いふくんは快く引き受けたそうだがそこが違和感だった
だってりうちゃんが恋仲になりたい相手はないちゃんだったのだから
ここまで言えば察するかもしれないが、つまり
いふくんはないちゃんの事が好きだった
それなのに…だ。ずっと気になっていたけれど聞く勇気は中々出なかった
「りうらにさ、それを頼まれた時相手の名前は聞かなかったんよ」
「そうなの?!」
つい立ち上がってしまう
「うるせえ、座れ」
文面だと伝わりにくい()が別にいふくんは怒ってはいない。ふざける感じで言っている
「えっと…それで何があったの?」
「俺が2人の邪魔するためにないこんち行ったのは知ってるやろ」
いふくんがないちゃんちに行ったのはそういう理由だ、ちなみに僕は悪役の取り巻き役をやってるので着いて行った
4人の幼馴染。その中でないちゃんとりうちゃんなら僕はいふくんの方かなと
他の理由?あったりなかったり…秘密!
「それで…」そこで言葉を切る
「うん。」
「りうらとないこがキスしてた」
「…!?」
「分かってた…はずなんやけどなぁ…笑」
いふくんが天井を見上げる
「っ…バカやなぁ…」
「いふくん…」
りうちゃんとないちゃんがそういう関係になる事は何もおかしくは無い
そもそも僕らが仕向けたみたいなものだから
「う…ぁ…グスッ」
いふくんの静かな泣き声が部屋を支配する
そっといふくんの隣に座って背中をさする
「じゃあね〜!ないくん」
「うん、また来てね!」
ないくんと別れて馬車に乗り込む
ないくんにキスした後、青髪が一瞬だけ見えた気がした。気のせいかもしれないけど…
いつだったかないくんとほとけっち抜きで話をしている時
まろがこう言っていた
「ないこって鈍感だよな」って
確かにないくんは鈍感かもしれないってか多分そうだろう
だが…俺的にはまろもそこまで変わらないと思うんだよなぁ…w
「ねぇ…いふくん」
ほとけが不安そうな声を出す
「ん?」
なるべく優しく返す
ちなみに俺はもう泣き終わった
「僕ら幼馴染4人に戻れるかな…?」
「…」
その問いはほとけの優しさがとても伝わってくるもので愛らしく感じる
「大丈夫。」
ほとけの頭を優しく撫でる
「…///」
いふくんが優しい…僕に気を遣ってくれている
僕の気持ちなんて…気づいてないんだろなぁ
こんな事軽々しくやっちゃうんだもん
勘違いする人はするんだよ!
と心の中で怒っているがはっきり言って
めちゃくちゃ照れてる…
「バーカ(ボソッ)」
「じゃーな、ほとけ」
「ん〜!ばいばい!いつでも来てね〜」
ほとけと別れて馬車に乗り込む
馬車が動き出す
ほとけが思いっきり手を振っている
「元気やなぁw」
俺も負けじと手を振り返す
ほとけの姿も見えなくなり椅子に座り直す
「僕ら幼馴染4人に戻れるかな…?」
ほとけの声が頭の中で再生される
戻れないかもしれないな…
ないこには俺は悪役やもんなぁ…ほとけも
ただほとけのあの不安な声をもう聞きたくはないと思ったのは友達だからだろうか 続く…?
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