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▶まだ!
「めだまのひとにかくにんしてからにしようかな 、」
といい、くるりと方向転換をした。
ぱたぱたと走って、目玉の方に行く。
「めだまさん 、 おそとにでたいんだけど 、 だめかな ?」
目玉は少し考えた後、そっとその子の頬に手を添えて、
「カンシ二、キヲツケテ 、 」
というものなので、その子は首をひねってから
「カンシって なぁに ?」
と答えた。目玉はまた少し考えた後、
「キミタチノ、テキダヨ 。」
と答えた。今度はわかりやすかったため、
容易に理解し、その子は笑顔で、
「うん ! ありがとお !」
といい、走って出口へむかった。
べと、と音がなる。ひえ、と声を漏らし足を一度空中へあげる。
ぐちゃぐちゃな床をみて、うわぁ、と云ったような顔になる。
少々変な感じをしながらも、順調に進むと、声をかけられた。
「おいあんた 、ようやくお目覚めかい ?」
その声に振り向いたはいいものの、誰なのかわからないので問うことにした。
「きみは だれなの ?」
「俺 、 否 、 俺等は出来損ないのタネさ 。」
少し考えた後、その子はこう答えた。
「へぇ 、 できそこないかぁ 、、できそこないって なあに ?」
「、、、きみだって 同じような存在だろ ?」
そうなのかな?と思いながらも、タネにばいばいと手を振って、歩く。
下になにか道が続いていたため、疑いもせずそこへ向かった。
「すゥ 、、、 すゥ 、、、 」
「ねてるのかな ?おきて !!」
大声で呼びかけると、ん、と小さく唸って目を開けた。
「ん ? 、ようやく起きたか、弟よ 。」
そう言われ、困った表情で
「ねてたのはきみのほうじゃない ?」
と答えた。
すると彼はお前も寝ていただろう、と手をぱっぱと振った。
まぁたしかに、、と思っていると、一つの疑問にひっかかる。
「おとうと ?」
そういうと、彼はぱち、と目を見開いて少しの間黙り込んだ。
しかしまた、直ぐに口を開き
「僕はお前のお兄ちゃん 、 だからな 。」
とめを閉じて云う。それに対して、
「おにぃちゃん かぁ !」
とその子は云った。