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「めだまのひとにかくにんしてからにしようかな 、」

といい、くるりと方向転換をした。

ぱたぱたと走って、目玉の方に行く。

「めだまさん 、 おそとにでたいんだけど 、 だめかな ?」

目玉は少し考えた後、そっとその子の頬に手を添えて、

「カンシ二、キヲツケテ 、 」

というものなので、その子は首をひねってから

「カンシって なぁに ?」

と答えた。目玉はまた少し考えた後、

「キミタチノ、テキダヨ 。」

と答えた。今度はわかりやすかったため、

容易に理解し、その子は笑顔で、

「うん ! ありがとお !」

といい、走って出口へむかった。


べと、と音がなる。ひえ、と声を漏らし足を一度空中へあげる。

ぐちゃぐちゃな床をみて、うわぁ、と云ったような顔になる。

少々変な感じをしながらも、順調に進むと、声をかけられた。

「おいあんた 、ようやくお目覚めかい ?」

その声に振り向いたはいいものの、誰なのかわからないので問うことにした。

「きみは だれなの ?」

「俺 、 否 、 俺等は出来損ないのタネさ 。」

少し考えた後、その子はこう答えた。

「へぇ 、 できそこないかぁ 、、できそこないって なあに ?」

「、、、きみだって 同じような存在だろ ?」

そうなのかな?と思いながらも、タネにばいばいと手を振って、歩く。

下になにか道が続いていたため、疑いもせずそこへ向かった。

「すゥ 、、、 すゥ 、、、 」

「ねてるのかな ?おきて !!」

大声で呼びかけると、ん、と小さく唸って目を開けた。

「ん ? 、ようやく起きたか、弟よ 。」

そう言われ、困った表情で

「ねてたのはきみのほうじゃない ?」

と答えた。

すると彼はお前も寝ていただろう、と手をぱっぱと振った。

まぁたしかに、、と思っていると、一つの疑問にひっかかる。

「おとうと ?」

そういうと、彼はぱち、と目を見開いて少しの間黙り込んだ。

しかしまた、直ぐに口を開き

「僕はお前のお兄ちゃん 、 だからな 。」

とめを閉じて云う。それに対して、

「おにぃちゃん かぁ !」

とその子は云った。



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