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肌触れても心触れられぬもどかしさ
……いつからだろうか、やけにいつも当たり前のように傍にいる彼を意識し始めたのは。
最初は気のせいだと思っていた。
一ヶ月経っても気のせいだと言い聞かせて認めようと思わなかった。
三ヶ月経って、彼を愛らしいと思うようになった。
五ヶ月経って、思いが確信に変わった。
それから、その思いをどう打ち明けようか、悩むようになった。
友人として一緒に食事したり、遊んだりして肌に触れる事は出来るのに、肝心の思いは言えずに心には触れない。
もどかしくて、自分が憎くて仕方なかった。
それでも打ち明けて彼にどんな反応されるのか怖くて中々伝えることは出来なかった。
彼が、外国へ留学するらしい。
そんな話を風の噂で聞いた。
……それでいい、それで、いいんだ。
男同士なんて気色悪いだろう。
さっさと諦めてしまえばいい。
忘れてしまえばいい。
……それでも、諦めきれなかった僕がいた。
拒絶されたらどうしよう。
絶交されたらどうしよう。
そんな不安を抱えながら、思いを伝えたら彼は、優しく微笑んで、綺麗に泣いた。
そして、
「俺も、同じだよ。優」
そう言ったんだ。
もの凄い満足感と安堵が僕を包んで、君を、渚を、この思いを、諦めなくて良かったって、思ったんだ。
あとがき
優✕渚(冷静✕ほんわか)の攻めが受けに片想いしている的なものです。(実際は両想いというオチ)
ゲイは世間的に嫌われる事が多いです。
そんな一般的なものとハピエンを作ってみました。
なんてことのないお話ですが、感情を入れるとなんだかいい感じ(自己満足)になりました。
それでは、さようなら。
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