〈 attention 〉
lr✖️ty( nmmnです )
🔞、短め
lr視点
『A地区にて迷子の異世界人を保護。至急こちらに向かうように』
丁度自分の管轄内の見回りが終わったところに無線機で指示が入る。A地区の見回りに当たっていた治安維持部隊の隊員が路地裏に連れ込まれそうになっていた異世界人を保護したとの連絡が入った。
本来ならば保護した隊員に一任するが今回はそうはいかなかった。 何故なら保護した異世界人がローレンと会うことを望んでいるのだ。多少疑問に思うものの、本人が望むのならば仕方ない、とブーツの踵を返し現場へ向かう。
「え~、特徴は?」
現場に向かう途中で異世界人の特徴について聞いておく。もしかしたら知人かもしれない、と内心少し焦る。なにせここは治安が悪い。巻き込まれて怪我などされていたら会わせる顔がない。
『深い紫髪の高校生くらいの少年だ』
深い紫、高校生、そして異世界人
何度もその三つの単語を口の中で咀嚼する。該当する人物が一人だけいる。冷や汗がたらりと自分の背中をたれるのがわかった。
「(いやいやいや、そんなわけ)」
『?、どうかしたか?』
首をぶんぶんと大きく振り、自分の中にある可能性を否定する。
…
とにかく急いだ方がいい、と歩く速度を早めた。
「あ、ローレン君お久しぶりです」
予想は的中。大先輩の剣持刀也がそこにいた。ローレンは思わず頭を抱える。 当の本人はニコニコと無線機で連絡をくれた同僚と話をしている。この短時間の間でかなり打ち解けたな、なんて白い目で楽しそうに話す二人を見つめる。
違うところに飛んで行った意識を取り戻し、この少年をどうするかを考える。普通に考えれば彼のいる世界は返すのが定石だが生憎異世界へ繋がるゲートはもう閉じてしまっている。ならば仕方ない、と談笑する二人に近づく。
「剣持さん、お話中すみませんっすけど、そろそろ行きますよ 」
グッ、と剣持の肩を持ち自分側に引き寄せる。
後の報告は俺がするから、とだけ同僚に言い渡し残りの見回りに行かせる。名残惜しそうにこちらを振り向くが早く行け、と圧をかけた。
「はぁぁぁ…。で、剣持さんはなんの用事でエデンに来たんっすか?」
「レオスさんの家でテトリスをして遊ぼう、て話になって遊んでたんですけど思ったより熱中しちゃってこんな時間になっちゃいました。」
「マ?」
「マです」
へら、と笑って見せる剣持に再度大きなため息を吐くローレン。後でレオスに色々とお小言を言おうとLINEを開いた。
「ため息つくと幸せ逃げるよ 」
「誰のせいだと思ってるんすか」 「ここはヴァーチャル日本と違って治安が本当に終わってるんですよ…」
「そうみたいですね。さっき路地裏に連れ込まれそうになった時身をもって実感しました。」
そうだった。この青年、保護される前に危ない目に遭っていたのだった。剣持は贔屓目に見てもかなりの美人だ。そりゃ攫いたくもなるわなと一人納得する。
だがそれはそれ、これはこれ。此方の事情で大先輩を、ましてや高校生のまだ守るべき子供を危険な目に晒してしまったことを猛烈に後悔した。
「その件についてはマジで申し訳ないです」
「んふふふ、別に気にしなくてもいいですよ これに関しては僕にも非はありますし 」
申し訳なさそうに謝ると、気にするなと笑って返される。
…こういう所が人をダメにさせるんだよなぁ。
「とにかく!今日はもうゲートも閉じちゃってますし俺ん家に泊まってください」
「えぇ…?それは有難いけど、ローレン君はいいの? 」
「もちろんっすよ。てかまずまずの話俺の同期が引き起こしたことなんで」
「…ん~、じゃあお願いします…?」
よかった.素直に飲み込んでくれたと安堵する。いくら治安が悪いエデンと言っても流石に夜の闇が深くなり始めた時間に未成年を泊めるホテルはない。 承諾したのなら話が早いと剣持を連れ自分の家へと勇足で向かう。
他人が自分の家に来て過ごすという、中々に緊張したシチュエーション。平静を装いながらも内心ローレンは心の臓が飛び出る程緊張していた。
大先輩と言っても何度か交流はあるし、家に誰かを泊めたことだってある。だが何故ローレンがこんなにも緊張しているか。 ローレンと剣持は世間一般で言う恋人というものなのである。愛おしい恋人が初めて自分の家に来る、その事実に緊張しない者などいるだろうか。
ローレンの胸中で渦巻く数多の気持ちの中で ほんの少し、ほんの少しだけローレンは気分が浮かれていた。
ty視点
「じゃ、俺は報告と残りの雑務してきますけど好きに過ごしてていいですからね」
バタン、と扉が閉まる音が小さな部屋に響く。 家に着くなり短く伝えられた。
忙しいのに邪魔をしてしまったなと少し申し訳なくなる。取り合えずここにいても仕方がない。玄関に立ったままだった剣持はリビングへ移動し、ソファに座る。
“好きに過ごしていい”といわれたものの、特にすることもなくただぼんやりと部屋の全体を見やる。
狭い部屋に最低限度の家具があり整えられている。否、整えられているというより全く手をつけられていない感じだ。
唯一人間らしさを感じられるのはシンクに溜まった大量のお弁当のカラ。
「…ちょっとくらい彼女っぽい事してもいいよね」
好きにしていいという本人からの許しは得ているし、
剣持は服の袖を捲った。
まず最初に取り掛かったのはシンクの弁当のゴミ。ゴミ捨て場の場所はわからないし不用意に出てまた変な輩に絡まれるのは勘弁なので一袋にまとめて隅においておく。明日ヴァーチャル日本に帰る時に一緒に出しに行こう。 綺麗になったシンクを見て次に取り掛かるは晩御飯の準備。何かないかと冷蔵庫を見ると意外にも食材と調味料はそれなりにあった。きっと彼の生活面を考慮した誰かが買っておいてくれたのだろう。
パッと見すぐに使えそうな食材はひき肉と、諸々の野菜、あと横の方に米がある。 これならそれなりの晩御飯ができる。と料理に取り掛かった。
lr視点
思ったよりも帰りが遅くなってしまった。剣持はもう寝てしまっているだろう。外よりは安全な家とはいえ知らない場所に一人きりは不安だろうと早足で帰路に着く。
いつもより5分程早く家に着く。扉を開けると予想に反して家の中には明かりが灯っている。
「(待って、もしかしてまだ起きてる?)」
リビングに入る。
「マぁ?」
思わず声が漏れた。剣持はローレンのパーカーを着てソファで寝てしまっていた。
そろりそろり、と起こさないように近づく。剣持の顔と目線が合う位置まで屈むと再度整った顔立ちだと認識する。お風呂にはもう入ったのか髪はサラサラで肌はもちもち。今は閉じられているが瞼の裏には綺麗な翡翠が隠されているのだろう。
てか、俺のパーカー着てる剣持さんばかかわいい。 剣持と身長差はそこまでないもののやはり高校生と成人男性だとほんの少しローレンの方が大きくパーカーの袖が少し余ってしまっている。
そんな可愛い恋人をじっと見ていると邪な考えが頭をよぎる。
“キス、したいな”
しかしすぐハッとしてぶんぶんと頭を振る。何を考えてるのかと自分を一喝する。なにせ最近お互い忙しく中々会えない日々が続いていた。ぷるぷるの唇をまじまじと見つめる。でも、いやでもと悶々と考える。そう、考えたのだ。沢山。それでも
魔が差した。それだけだった。
ちゅ、
可愛らしいリップ音と共に剣持の唇にキスをする。やってしまったと、首まで真っ赤にさせてうずくまる。
「んふふ」
直後、頭の上から鈴を転がしたような笑い声が聞こえる。反射で顔を上げた。
「んふ、ローレン君のえっち」
「なっ!?」
悪戯が成功したような顔をしている剣持と目が合う。
「ずっと起きてたんすね、剣持さん」
「正解」
してやられたローレンと、したり顔の剣持。思わずデコピンをかましてしまった。痛そうにしながらおでこを抑えている。 その様子を見て笑いながら起きようと腰をあげるローレンをグイッ、と引っ張る。
「ど、どうしたんすか?」
自分のものとは違う色の緑の瞳と目が合う。 翡翠の瞳が己の目をとらえて離さない。まずい、何かをしてしまったのか俺はと内心焦る。
「…ローレン君はさ、この僕が恥を忍んでお誘いをしてるのに手、出さないの?」
思わぬ返答に言葉を詰まらせる。その様子を見た剣持はしゅんとして手を離す。慌ててその手を繋ぎ直して問いかける。
「本当に手出していいんですか、?」
「…………いいから誘ってんじゃん。据え膳食わぬは男の恥、でしょ?」
ぷちり、と理性の切れる音がした。
普通の高校生より少し華奢な方を抱き寝室へと向かう。
夜はまだまだ長いのだ。
えっちシーン
「ふぉ”♡ぁんッ//や”♡いっか、とまぁ”って♡ 」
「ん、あれ?♡またイったんすか、w 自分からノリノリで煽ってきたくせに弱々じゃないですか♡」
「や”ッ♡ちぁう…♡こんなのしらないッッッ ♡またッッッい”くぅぅ!!♡♡♡ 」
なに?♡なになになになにこれ!?♡ぼくこんなのしらなぃぃ……♡
ずっと勃ったままの剣持のものからはダラダラと先走りがたれ、腰は無意識に揺れている。そんな様子がまたローレンを興奮させる。
弱点をずっと突かれて顔は涙が涎か鼻水かよくわからない液体でぐしゃぐしゃになってしまっている。
「んは、本当にイきっぱなしじゃないっすか。大人を煽るからこんなことになるんですよ~、♡」
「ごぇんなさぃ”ぃ♡♡」
「んおぉ”ッ♡むりぃ”…♡あ”♡だめだめ!!ぃ”ったからぁッッッ」
「別にッ、謝んなくてもいいですよ?w」
「…ふッ♡」
何度目かの絶頂を迎える。ガクガクと体は痙攣し無様にはひはひ、と必死に息を取りこむ。普段は頭の回転が早い剣持の脳も今はでろでろに溶かされ気持ちいい♡ことでいっぱいになる。
これ以上はダメ♡本当におかしくなるッ”、の、にぃぃィ”ッッッ♡♡♡
「かわいいね♡」
「刀也」
耳元でぼそり、と吐息混じりに囁かれる。そんな些細な事でさえも快楽として拾ってしまうほど快楽の沼に落ちてしまっている。
「んぅ”ッッッ♡っいま、それはずるい……♡」
「んは、まだまだ夜は長いよ、刀也」
おまけ
「も”、ひどい目にあ”っ”た”」
「ガチで本当にすみません」
翌日の朝高校生に土下座する都市警備部隊の隊員が見れた。
コメント
5件
ちょっと、神すぎていいねの手が止まらないじゃないですか 最高すぎますよ
神作すぎて拍手が止まりません👏 ブクマ失礼します!
lrtyありがとうございます🙇🙇🙇lrty好きなのに全然ないので助かりました😭s○xしてるときはlrがsくなるの好きすぎます😳knmcはえっつぃすぎる!可愛い!好き!lrty増えてくれ!神作ありがとうございます!🙇🙇🙇