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あずき_29
あずき_29
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※この小説は、kun界隈の小説です。
※実在する実況者様のお名前をお借りして書いています。本人様や他人様の小説に名前を出したりするのはおやめ下さい。
※らーば、とーますがメインです。
※死ネタ、BL表現等御座いますので、苦手な方はここでブラウザ🔙推奨です。
大丈夫ですか、?
それでは物語の世界へお入りください。
『15年後のきみと』
子供の頃から、輪廻転生なんて信じていなかった。
全く、一体どんだけマセたガキだったのだろうか…子供ながらにして、非科学的だと決めつけていたのだ。
きっとこの先の未来で、輪廻転生なんて存在しない証拠が出てきて、もっと近未来的に生まれ変わる方法が出てくるんだろう。
そう思っていた。
21歳までは。
22歳の夏。
俺はとある出来事を体験することとなった。
昔の俺なら絶対に信じていなかったであろう、非科学的な出来事を。
らーばが死んだ。
頭の中でずっとループしている。
今までも知り合いや親戚の死は何度も見てきたが、どうも関係の深い人となると頭が働かなくなってしまう。
らーば、元社畜のお兄さん。
ニート部というグループに入っている、心優しい放火魔だ。
誰にでも優しい性格で、色んな人から好かれているような人相だった。
とーたす自身も実際に、彼とは親友として笑いあったり、遊んだり、時には激しいぶつかり合いもあった、そんな人。
たぶん、この人は100歳まで生きる選ばれた人なんだろう。近くにいる身ながら、ずっとそう思っていた。
でも、らーばは死んでしまった。
21歳の夏に。
理由は事故死であると。
あんなに楽しく笑いあっていた、友がいなくなり、心の内にぽっかりと空席が出来る…
そんな感覚に陥っていたのを今でもずっと覚えている。
葬式の事はあまり覚えて居ないが、暫く気持ちの整理がつかず会えていなかったらーばの身体は、久しぶりに会うとまるで白粉を塗ったように白い綺麗な肌をしていた。
でもその身体に触れてしまうと、彼が亡くなった事を頭に焼き付けてくるような冷たさをしていて、一気に涙が堪えられなくなってしまった。
その後はどう帰ったのかは覚えては居ないが、随分とメンバー達に迷惑をかけてしまったような気がする。
その後とーますは、葬式後にニート部の活動を休止する事を発表した。
らーばを亡くしたショックで、鬱病を発症してしまったのだ。
それからの生活は、どんな拷問よりも苦しい時間で、いくら前を向こうとしても考える先にはらーばがいる。
今思えば、そうとう体力の限界が来ていたのだろう。
とーますが立ち直れたのは、らーばが亡くなってから半年位経った頃の事だった。
夢の中に出てきたのだ。彼が。
もう俺の事は忘れて、前に進めという夢だった。目を覚ました時に、目元が赤く腫れていたのが記憶に残っている。
そんならーばからの後押しもあり、半年ぶりにニート部として復帰する事が出来た。
そこからの半年は復旧の時だった。
崩れていた人間関係を直したり、彼奴が亡くなってから出来なかった趣味をもう一度始めたり、極力半年前の生活に戻そうと奮闘した。
でも、ダメだった。
いくら立ち直ったとは言え、心のどこかにずっと彼奴の色々な表情が浮かんでいた。
あぁ、それほどまでに俺は彼に恋をしていたのだとその時に気付かされた。
そして、22歳の夏。
事件が起こったのは、8/1。
ちょうど夏休みが始まった期間だった。
朝、目が覚めて洗面所へと向かおうとした時だった。
『相変わらず寝癖酷いねぇ~…笑』
「……は、?」
『……ん、??』
突然、背後から懐かしい声が聞こえてきて、振り返った。
そこには、ずっと俺が想ってきた相手……
────らーばがいた。
夢だ。
彼をみてすぐに思いついたのはそれだった。
だって、彼奴は死んだはずだ。
葬式だって、散骨だってこの手でした。
けど、今現状俺の前で自分の身体を確認している姿は紛れもない。彼だったのだ。
夢だと思い、とーますは頬を思いっきし抓った。
「ッたぁ、…ッ!」
痛い。
てことは……夢じゃない?
じゃあ、目の前にいる彼も本物という事?
その時、ハッと思い出し、らーばの手を軽く掴む。
脈は感じられない。
でも、暖かい。
あの日、葬式で触れた腕の冷たさとは程遠い、生きている人間の暖かさをしていた。
「……っ」
生きている。そう実感した途端、目から涙が溢れ出てきた。
らーばは突然泣き出したとーますに「え、え、!?」と慌てていた。
『だ、大丈夫?』
「っ、おま…ぇ、、ッ」
話したいのに、声が掠れて上手く出ない。
視界も滲む。
その間もらーばはどうにかして俺を泣き止ませようと、赤子のようにいないないばぁをしてきた。
此奴は俺の事を小さな赤子だとでも思っているのだろうか。
けど、その仕草一つ一つが、らーばという存在を思い出させて余計涙が出てきてしまう。
余計に泣き出すらーばに俺は、
「ッおまぇ~……ッ!」
『ぇ、うぎゃッ、…ッ!?』
思っきし抱きついた。
苦しい程に、腕に力を入れる。
もう二度と離れないように。
二度と置いていかないように。
1年前に、俺を置いて先に旅立っていってしまった。
もう二度と会えないと思っていた彼が、今、
目の前にいる。
『ちょ、とーますくるし…っ』
「…生きてる…ッぐす、、」
『ぃや、死んでるしんでる…ッ!』
『ていうか2度目の死迎えそうだから離して…ッ』
「うるさいッ、!!」
泣きながら怒鳴る声は、ぐちゃぐちゃで聞き取るのがやっとなほど。
そんな俺にらーばは少し困った顔をした後、やがて小さく笑い始めた。
そんならーばにとーますはむっとなり、少し腕に力を入れると、らーばの小さな悲鳴が聞こえてきた。
20分くらいして、とーますの涙も落ち着いてきた頃、らーばがふと赤子を慰めるように自分の背中をぽんぽんと叩き始めた。
こいつはやっぱ俺のことを赤ちゃんだと思っているのだろうか。
……でも、その優しい手つきが、生前の彼にそっくりで。また涙が込み上げてくるのを感じ、顔を埋める。
暫くして、やっと涙が収まった頃。
とーますの部屋には妙な静けさだけが残っていた。
「……つまり、らーばはずっと俺の近くに居たと、、」
『いぇす、』
「…いつから、」
『えぇ、死んですぐくらい?』
めっちゃ前だな!と、心の中だけでツッコんでおいた。
そしてすぐに…あれ、もしかして?となり、らーばに聞く。
「もしかして、俺が一人でプリン何個も食ってたのとか見てた…?」
『もちろん、他にも映画見て泣いてたのとか〜……』
「ッやめろ、!?」
恥ずかしくなり、すぐにらーばの口を塞ぐ。
らーばは急に口を塞がれた事に文句を言っているのか、何かモゴモゴと言っていた。
「てか、なんで急に見えるようになったんだ……?」
『さぁ、?…てか、さっきはマジでびっくりしたからね?』
「何が、」
『目合った時、死ぬかと思った』
いやもう死んでんだろ。
なんてブラックにも程があるジョークを言っても笑ってくれるらーば。
いや、本当に心配になるくらい寛容で。
その雰囲気が1年前と変わらず続いていて、どこか懐かしい気持ちになる。
ふと、とーますがらーばの方を見る。
もう二度と、横には立てないと思っていた親友で、自分のの大好きだった人。
言えなかった想いごと、全て置いていってしまった相手。
…そういえば、死ぬ前に行きたいと言っていた所、まだ行けてないや。
そう思い出し、とーますはらーばに声を掛けた。
「ねぇらーば、暇?」
『幽霊に予定があるとでも?』
「それはそうか、、」
『…暇だよ、笑』
「っ、ならさ、らーばの行きたい所全部巡ろうよ」
そういい、とーますはらーばの瞳を見つめる。らーばの方は、そんな提案が来るとは思っていなかったのか、びっくりしたような表情で固まっている。
そして、
『…いいの、?』
「もちろん、」
『…そっか、…笑』
らーばは少しだけ、泣きそうな顔で笑った。
その顔が儚く、切ない表情をしていたもんだから、とーますは少しどき…となった。
『じゃあ、また遊ぶかぁ、とーます』
そのたった一言で、とーますはまた、泣きそうになっていた。
コメント
1件
うわあ…これ、めっちゃ重いけど、めっちゃあったかい話だね🥀 最初の「輪廻転生なんて信じてなかった」ってとこから、一気に引き込まれた。葬式の場面で「白粉を塗ったような白い綺麗な肌」とか「冷たさ」っていう描写、リアルすぎて胸がぎゅっとなるよ…。 でも、まさかの幽霊として再会する展開。泣きながら抱きつくとーますに「死んでる死んでる!」ってツッコむらーばの温度差が逆に切なくてさ…「俺の事は忘れて前に進め」って夢で言うとこ、もう涙腺崩壊しかけた。 「行きたい所全部巡ろう」って最後の提案、めっちゃ優しいね。続き…絶対読みたいよ。