第3話ー施設からの脱出ー
× × ×
…どうやって脱出しようか……
やはり思いつきで出てきたのは失敗だった。
「…シストリア…ちゃん、何か…ない?」
「ん〜…ちょっと待ってね…」
そう言うと彼女は目を閉じ、深く息を吸った。
「……そこを右に曲がったら森につながる茂み…みたいなとこがあるから、そこから脱出しよう、!」
「すごい…ありがとうっ」
そうして私達は茂みの方へ向かって行った。
× × ×
ガサガサと葉の揺れる音がする。逆に言うとそれ以外の音は聞こえないようだ。
「…ここ、なら通れるかな?」
都合よく少し穴の空いたような低木を見つけた。そこに皆で潜り込んだ。通れるから何とかなるかな。
「…」
所々刺々した葉に啄まれながらもようやく森へと到着する。
脱出成功だ。
「…これからどうしよっか、」
「夜遅いし、明日から動こう!」
「そうだね、明日はどうする?街に出て…やっぱり、愛が知りたいな〜」
なんて、明日のことを夢見て話していた。
少しずつまぶたが重くなり始めたその時…
〚葉の揺れる音以外の音が聞こえた。〛
to be continued➾
コメント
4件
え、嫌な予感しかしない…()
書き方好きだなぁ…(?) 続きが気になる…!()