テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
しぃくん、僕をたべて!いつも一緒のゆーくんから言われた一言に僕はびっくりしてお口と目がまん丸になった。
ぐるぐる言葉の意味を考えつつもごくんと喉がなった。
だめだめ!いくらヤギのゆーくんが美味しそうだからってお友達を食べちゃいけない。
だって「食べたらへっちゃうよ?」
ぼくはゆーくんに言った。
そしたら「しぃくんのお腹にいるからへってない!」っていうんだ。
なんで食べられたいんだろう、僕は獅子の子で、ゆーくんはヤギさんで、たしかにショクモツレンサってやつだけど、それはご先祖さまの話。僕らは「人」になったんだから食べないんだっていってもゆーくんちっとも聞いてくれやしない。僕に食べて欲しいって、ずっと一緒になるんだって言って聞かない。
僕は考えた。
食べちゃいけないけど、味見なら、食べるフリぐらいならいいんじゃないかなって。僕はゆーくんの指を食べた。モグモグ、モグモグ…もちろんほんとには食べてないよ?もぐもぐしてたら美味しくて噛みたくなったけど我慢したもん。しばらくして舌から指を離したら、ゆーくんがいちごみたいに真っ赤になってた。それをみたら僕もほっぺが熱くなって…あぁ、僕も今いちごになってるんだろうなぁ。ヤギくんの横線が入った目を見ながら思った。
81
るる
730
78
コメント
1件
あらためて読んだんだけど、この「食べたい/食べられたい」関係性がもう完全に尊すぎてやばいわ…。獅子の子×ヤギって種族的には捕食者と被食者なのに、ゆーくんの方から「食べて」って迫ってくるところがもうね。しぃくんが必死に理性保ちつつ味見って名目で指をモグモグしちゃうのも可愛すぎる。「食べたらへっちゃうよ」って発想も子供らしくてほっこりした。最後に2人ともいちごみたいに真っ赤になるところで完全にノックアウトされたわ。続きめっちゃ気になる!🔥