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「なぁ、勝負ってなにすんだよ」
風に当たっている新之丞に、俺はそう問いかけた。
さぁ。といいはなって新之丞は、走ってきた方向に向かっていった
「おい、そっちは_」
「知っています。」
あははと笑って新之丞は、走っていった。
まさか?と思ったけど、そんなことしないと信じて、新之丞の後に続いて走った
「行くな、新之丞_」
そんな手ぶらで勝てるのか?俺はそう思って、新之丞を必死に止めた。
裾を掴もうとしたけど、なぜか掴めなかった
最悪な鬼ごっこをしている気分だ
心臓がドクドクとしていた。まるで、狂ったメトロノームのようだ
新之丞を止めてくれ。誰か
そう願ったとき、急に眩しい光が俺を襲った
気持ちが軽い。
気付けば俺は地べたに寝そべっていた
空ってこんなにも美しいものだっけな_
「みーつけた!」
いつの記憶だろうか。
俺より凄く、小さい女の子とかくれんぼをしていたときの記憶だ
「……見つかっちゃった。」
ヘラヘラとしていた。自分にかかっている呪いなんか自分で知っていたら、どれだけ良かったんだろうか。
知っていたら、かくれんぼなんかしてなかった。
あの子が居なくなるぐらいなら、
俺が居なくなりたい。