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こんにちは絹ごし豆腐です。
これから連載されるBL小説は
2年生のユン・グィナム(攻め)と
アーチェリー部の1年生 チョン・ミンジェ(受け)
がえがかれていきます、あまり関わりの無いように見える2人ですが、しっかりと作品の方には絡みもありますので、そこもご覧になってこの小説を読んでいただくと、キャラ設定などがわかりやすいかと思います。
授業が終わって1番騒がしくなる時間
皆が部活動に一生懸命に打ち込んでいる
その中アーチェリー部は、1年生が部活の備品を壊し
その罰として校舎周りの雑草を抜く、ゴミを拾うなど雑用をやらされていた。
ミンジェ「…備品たって矢を入れる箱が
壊れただけじゃないか。」
ミンジェは不貞腐れそう嘆く
ハリ「……喋ってたら今日準備運動すらできないよ。」
3年生のチャン・ハリ
常に冷静でアーチェリーの腕は中々のものだ
ハリは頬に土をつけ雑草を抜きながら
横目でミンジェを見てそう言う
ミンジェ「はい、すみません。」
ミンジェは先輩に従順である
ミンジェはハリの顔を見て
少し頭を下げる
少し無言が続いた時にビニール袋を持ち、立ち上がりながらハリに言う
ミンジェ「僕向こう側やってきます」
ハリ「…」
ハリは雑草を抜きながら頷く
ミンジェは校舎の端まで行き、またしゃがみ込む
すると曲がり角の先から
鈍い音、脅すような声、怯える声が聞こえてきた
ミンジェは興味本位で曲がり角の先を覗く
グィナム「…さっき俺の事睨んだだろうがよ」
そこにはその場に崩れ落ちた気弱そうな2年生に
その2年生の髪を掴み顔の前で話す不良のグィナム
真剣にその場を見ていると
雑草を入れるビニール袋が大きな音を立てた
その瞬間にミンジェは目を見開き
冷や汗が止まらなかった
その音に反応したグィナムはこちらを見て
目を見開いたミンジェと目が合った
ミンジェは手の震え、唾を飲み込んだ
グィナムは目が合い暫く見つめあったのにも関わらず
また気弱な2年生の方を睨む
その瞬間にミンジェはその場を後にして雑草抜きを始める
グィナムは気弱な2年に暴力を振りながら先程のミンジェが気になった
翌日
グィナム「……」
グィナムはミンジェのことが気になって仕方がなかった
あの垂れ下がった目と眉、厚い唇、鼻の高さ
そしてグィナムは雑草抜き部ってあったっけ
とも考えながらミンジェの顔を思い出す
3ヶ月後
騒がしい廊下、窓から覗く空は綺麗な空色で、廊下には暖かい光が差してたそんな廊下を友達の教室から自分の教室まで歩いていると
グィナム「…おい、チョン」
ミンジェ「…?」
ミンジェは自分の名前が呼ばれ
誰かと思い振り返る
目の前にいたのは他でもない不良の使いっ走りとして有名な2年生のユン・グィナム
ミンジェ「(なんで先輩が俺に…)」
グィナム「こいよ、こっち」
そういい高圧的な態度でこちらに手招きをする
ミンジェ「……」
ミンジェは、グィナムの方に行っても、無視して振り返り歩き進むのもどちらも危険だと思った、もう目をつけられた時点でおしまいだ。
ミンジェ「…………」
そう考えているうちにグィナムがゆっくりとこちらに向かってきた
少し身構えていると
グィナム「…俺の名札。」
少し照れたような顔したグィナムはミンジェを細い手首を持ち手のひらに自分の名札を置く。
ミンジェ「…?」
ミンジェ「な、名札?」
ヒョサン高校では、名札を渡すと告白という意味になる
つまり「付き合ってください」という意味だ
ミンジェ「(どうせ遊びだ、馬鹿げたことをするもんだ…本当に先輩なのか、これでも)」
グィナム「……返事はいつでもいい。答えが決まったら
2-4に来い」
ミンジェ「(ん…?もしかしてガチなのか?)」
ミンジェはぽかんとした顔をし乍目をぱちぱちしてグィナムを見つめる
グィナム「…?!(なんでめっちゃ見つめてくんだよ…)」
先程までずっと廊下の奥を見たり床を見たり窓を見ていたグィナムがミンジェの顔を見るとこちらを純粋な顔をして見つめていたので照れて目を逸らす
ミンジェ「(な、なんか本当っぽい……)」
グィナム「とりあえず2-4だぞ、チョン。」
ミンジェ「は、はい…。」
ミンジェ「…まじなのかなこれ…。」
そう言いながらユン・グィナムと綺麗に刺繍された名札を握り締める
友達「ミンジェ?!それもしかして名札!?」
そう言い、俯き名札を見つめるミンジェに飛びつき、叫ぶ
ミンジェ「うわっ、大きな声出すなよ…」
友達「すまんすまん、だれだれ!赤ってことは2年生?」
友達「歳上とかやるな!」
ミンジェ「いやいや、関わったことないし…一方的な感じだよ…。」
友達「でもでも!名札渡されたってことはそういう事だろ!」
ミンジェ「んん…そうかなぁ、?」
友達「だれだれ!みせてみせーて!」
そう言いながら友達はミンジェの手のひらから強引に名札を取り刺繍を読み上げる
友達「ゆーーーんぐーーーいーーーなーーむーーーーー。」
友達「ユ、ユ、ユ、ユ、ユン・グィナム!?」
友達はやばいものを見たかのように何度も見返す
ミンジェ「………」
友達「やめとけ!絶対遊びだし、絶対金とか巻き上げられるぞ!」
友達はそっとミンジェに名札を返す
ミンジェ「だよな…信用ないしな…。」
そう言いながらユン・グィナムの名札を
親指で優しく撫でる
ミンジェ「関わったこともないし…」
友達「今からでも返してこいよ!!」
友達はミンジェの肩を叩き急かすように言う
ミンジェ「うん、わかった、行く…ありがとう」
友達「ついて行こうか、?」
友達は本当に心配そうにミンジェの顔を見る
ミンジェ「大丈夫だよ」
心配させぬよう笑顔で向かおうとするが
ミンジェはどこか寂しそうに微笑む
ミンジェ「やっぱそうだよな…俺に好意なんて無いよね…。」
と2年生の階へと向かう階段を登りながら
グィナム「!チョン…」
ミンジェ「あっ、ユン…先輩」
グィナム「グィナムでいい…そっちの方が嬉しいし落ち着く…」
ミンジェ「あの、」
グィナム「告白の件だが」
ミンジェ「あっ、」
グィナム「あ、いいぞ先に、言ってくれ」
ミンジェ「は、はいあの、先輩とはまだ付き合えないというか…」
グィナム「まだ…?」
ミンジェ「えっ、あ、」
ミンジェは自分の誤りに気づく
グィナム「それ…期待していいのか」
グィナムがミンジェに向ける眼差しは真剣だった
ミンジェ「えっと…はい」
ミンジェはその眼差しの圧に負けて、はいとしか言えなかった、これで断ったら何をされるか分からないから、口が震えた
グィナム「……番号」
ミンジェ「えっ…ああ、」
グィナム「…番号教えて」
ミンジェ「あ、あぁ…」
ミンジェはその手馴れたグィナムに圧倒され
正しく言葉が発せない
だが気付けば連絡先を繋いでいた
グィナム「…また夜連絡する」
そう別れ際の彼の目は細くし頬と耳を少し赤らめ歯少見せていた今までになく、不良の使いっ走りで中途半端な彼から、成る表情とは思えない
そんな彼を見つめていたミンジェはしばらくその場から動けなかった
ミンジェ「ユン…先輩…。」
キュッと口を結び拳を握りしめた、その時拳の中に違和感がした、拳を開いてみると握ったことで少しクシャっとなってしまったユン・グィナムの名札
ミンジェ「あ、返してなかった…」
ミンジェ「てか、授業…!」
時間が迫っていたことを思い出したミンジェは思い切り階段を駆け下りる
その間もあの、グィナムの笑顔と手の違和感が消えなかった
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